水切りのコツ・石の選び方は?世界記録達成なるか?チコちゃん
23年8月11日放送のNHK「チコちゃんに叱られる拡大版SP」では水切りの世界記録に挑戦という事で番組内容を簡単にまとめてご紹介。
水切りの限界に挑戦
協力してくれるのは東京理科大学の川村康文教授。
通常、水面に向かって石を投げると水面が石の形に合わせて変形し、水に包まれる形でそのまま沈みますが、
水切りは高速で石が水面に当たる事で水の変形が間に合わず、水面が硬い板のように石を反発する事で起こる現象。
- 平らで丸い石を浅めの角度で投げる
- 石にしっかり回転をかける
の2点。
平たくて丸い石は空気抵抗&水の抵抗が少なくなるので減速しにくく、
水面に対して浅い角度で投げることで水面の変形を少なく抑える狙い。
さらに石を回転させることで回転するコマが安定するように、石を安定した姿勢にキープ。
とりあえずやってみない事には始まらないという事で川村先生のアドバイスに従ってスタッフが挑戦してみると水切り10回成功。
さらに国内外の水切り大会で優勝を飾っている橋本さんに協力してもらって、
ここに水切りに関する論文も発表している仙台高等専門学校の永弘進一郎准教授を招集して水切りに適した石を設計する事に。
凹ませることで空気の流れによって下向きにかかる力・ダウンフォースを生んで跳ねやすくする工夫。
逆に凸レンズにすることで空気抵抗を減らす狙いと、表面に小さなディンプルを作ってゴルフボールをイメージ。
これを石工職人の楠名親子に加工してもらいますが、滑らかで密度が高く非常に硬い御影石を使用。
コチラが出来上がった石ですが五角形の凸レンズ型でディンプル付きの通称・川村石。
河川管理をする事務所の許可を得ていざ実践へ。
ところが結果は五角形の角が水面に引っ掛かる事で石が傾いて記録が伸びないという残念な結果に。
川村石は最高記録9回、永弘石は17回とイマイチ記録が伸びず…。
ところが五角形の角を削って丸みを付けた「余った石材でとりあえず作った練習用石」を投げてみると、
42回跳ねた所で向こう岸に到達してしまって計測不能とこの日一番の手応え。
机上の空論だけでは結果は出せないという結論で終了。
ちなみに石を加工した時点で水切り世界記録とは認められなくなるので今回の実験はあくまで参考値。
世界記録として認定されているのは88回でコチラの映像。
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