紙が黄ばんで変色するのはなぜ?木のリグニンが原因 チコちゃん
23年10月20日「チコちゃんに叱られる」の問題『時間が経つと紙が黄ばむのはなぜ?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】王林、小森隼
【VTRゲスト】なし
時間が経つと紙が黄ばむのはなぜ?
3問目の出題は、
なんで時間が経つと紙は黄ばむの?
チコちゃんの答えは、
木をすり潰して作った紙だから
解説は製紙メーカーの王子製紙の三井健一さん。
工場に運ばれると1mほどの長さにカットされて、巨大なドラム内でゴロゴロすり合わされて皮むき。
そこから機械に投入されて木がすり潰され、その過程で木は短い糸のようなものに変化。
そこに水を加えて特殊な薬品を色を抜くと出来上がるのがパルプ(=機械パルプ)。
そして紙が黄ばむ原因となっているのがリグニンという成分で、
木を構成する三大成分のセルロース、ヘミセルロース、リグニンの一つ。
リグニンは太陽光や蛍光灯の光を浴びたり、空気中の酸素に触れると色が薄い茶色に変わるという性質があり、リグニンを含む紙は時間が経つと黄ばんでくるというのがその原理。
ちなみに時間が経っても黄ばんでこない紙もあったりしますが、それらは木と薬品を混ぜて高い温度で煮て作られるパルプ(=化学パルプ)を原料とした紙で、木を煮るとリグニンが薬品中に溶けだすのでリグニンがほとんど含まれないパルプになるんだとか。
黄ばみにくい化学パルプから作られる紙は上質紙と呼ばれ、図鑑、ノート、コピー用紙に使われていたり。
私たちの身の回りにある紙は用途に応じて機械パルプと化学パルプの配合率を細かく調整されているので紙によって黄ばみ方が異なるのはこういう理由。
機械パルプを使った紙は「軽い」「透けにくい」「独特のザラザラした触り心地(指でめくりやすい)」といったメリットも存在するので黄ばみやすいというデメリットを抱えながらも使われているというのが現状。
という事で3問目は以上。
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