日本にキャラクターがいっぱいいるのはなぜ?チコちゃん
23年11月17日「チコちゃんに叱られる」の問題『日本にキャラクターがいっぱいいるのはなぜ?』の答えを簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】YOU、ミキ亜生
【VTRゲスト】みうらじゅん
日本にキャラクターがいっぱいいるのはなぜ?
2問目の出題は、
なんで日本にキャラクターがいっぱいいるの?
チコちゃんの答えは、
八百万の神様がいるから
解説は法政大学の青木貞茂教授。
山形県立保健医療大学の安保寛明教授。
八百万の神とは動物、植物、山や川などありとあらゆるものに宿る神様のこと。
例えばご神木やお稲荷さんのキツネなどは神様が宿るものとして崇め称えられ、その後、動物や自然に限らず扇子や茶釜など月日の経った道具にも魂が宿ると信じられるように。
この道具にまで魂が宿るという考え方は世界的に見ても非常に珍しいそうで、キリスト教やイスラム教といった一つの絶対的な神様を信じる宗教ではなかなか受け入れ難い考え方。
妖怪もこの八百万の神と関連していて、地震・洪水・噴火・台風といった自然災害は妖怪の仕業とすることで自然の恐ろしさを身近なものとする効果も。
こうして数多く存在する神様や妖怪をまるで人のように捉えて畏れ敬う考えが日本人のキャラクターを生み出す力の源泉になっていると青木先生。
時代が進むとそれまで恐れられていた妖怪に対する認識が変化し、江戸時代後半に土木技術が進化し人間がある程度自然をコントロールする力を得たのが大きな転機に。
となると当然ながら自然に対する恐れが薄れ、同時に妖怪への恐れも薄れて徐々に娯楽の対象へ。
江戸時代の妖怪図鑑と呼ばれる鳥山石燕の「画図百鬼夜行」には様々な妖怪が収録されていますが、
ユーモアも交えた妖怪の姿は評判を呼んで次々に続編も発表されて、妖怪はすっかり江戸の娯楽として一大ブームに。
ブームに乗って妖怪すごろく、かるたなども登場して、これが日本のキャラクタービジネスの元祖になったと青木先生。
この江戸の妖怪ブームが日本人のキャラクター文化に火を点けて、浮世絵師による妖怪のキャラクター化も大きく進んで漫画的な表現も誕生。
これはそのままゲゲゲの鬼太郎や、妖怪ウォッチなど現代の妖怪カルチャーにも繋がる事に。
一方、明治時代に入るとキャラクターは商品のパッケージに採用されるケースが多くなり、戦後はペコちゃん、ケロちゃんといったおなじみのキャラクターが店頭を飾るようになって、さらにはサンリオなどキャラクターそのものが商品となる時代が到来。
さらに全国各地に生まれたご当地キャラクターはみうらじゅん命名の「ゆるキャラ」のネーミングも手伝って地域PRの定番化してさらにキャラクターが爆増。
こうして日本は外国人が驚くほどのキャラクター大国になったというわけですね。
という事で2問目は以上。
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