カズレーザーと学ぶ 冷え性4タイプ別の原因と改善法&セルフチェック
23年12月12日「カズレーザーと学ぶ」では冷え性4タイプ(下半身型、四肢末端型、内臓型、全身型)のセルフチェック&原因と改善法について解説という事で簡単にまとめてご紹介。
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冷え性4タイプ
解説は北里大学漢方鍼灸治療センターの伊藤剛先生。
冷え性には代表的なタイプとして下半身型、四肢末端型、内臓型、全身型の4つがあり、
自分のタイプに合わせた改善法を行うのが大事との事。
タイプ診断のセルフチェックリストは、
1問目:普段の手足の冷え具合は?
- 手-温かい、足-冷たい
- 手・足の両方冷たい
- 手・足の両方温かい
- 手・足全体が冷たい
2問目:普段の汗の程度は?
- 顔・上半身にかきやすい
- あまりかかない
- 全身にかきやすい
- ほとんどかかない
3問目:普段の食事摂取量は?
- 普通
- 少なめ
- 多め
- やや少なめ
4問目:もっとも冷えを感じる部位は?
- 足・ふくらはぎ
- 手足の指
- 下腹部や二の腕
- 全身
5問目:冷えの他に起こりやすい症状は?
- 顔が火照る
- 腹痛や頭痛
- お腹にガスが溜まる
- 寒気
Aが多かった → 下半身型、Bが多かった → 四肢末端型、Cが多かった → 内臓型、Dが多かった → 全身型
伊藤先生の統計データでは下半身型が冷え性患者の半数を占めるとか。
4タイプ別改善法
【下半身型】
上半身に血流が集中しやすいタイプで下半身は寒いのに温めると頭がのぼせた感じになって汗が止まらなくなってしまったり。
足湯などで足を温めると温めた血流がどんどん上半身に集まってしまうので「下半身が冷えるから下半身を温める」のはNG行動。
主な原因は「お尻の筋肉のコリ」で座り姿勢が多かったりするとお尻の梨状筋が硬くなって脚の血管を締め付けて下半身の血流不足に。
お尻の真ん中あたりにある梨状筋をほぐせばよいので「大きくてかたいソフトボールなどをお尻の下に敷いて30秒程度ほぐす」改善法がおすすめ。
即効性があってお尻の筋肉をほぐしてやるだけで冷えや重だるさが和らぐとの事。
【四肢末端型】
胴部分は温かいのに手足の末端が冷えているタイプ。
症状がひどいと手先・足先に痺れや痛みが出たり、頭痛を起こしたり。
主な原因は「ダイエットなど食事制限」で体が熱を生み出す力が弱くなっているせい。
こうなると脳が体の中心部の熱だけはキープしようと頑張る一方、末端は熱がそれ以上逃げないように血管を締めるので末端冷え性に。
正しい改善法は「胴体部分をもっと温める」のが有効。
胴体全体を温める事で脳に「胴体が温かいから熱を逃がさないと」と感じさせて末端の血管を開かせるのが大事。
カイロなどで手足を局所的に温めるのではなく、裾や袖口から熱が逃げにくい長袖の服をしっかり着るだけで簡単に治る場合もあるとか。
ポイントは胴体全体をトータルで考えて温める事。
お風呂に入る時は半身浴はNG行動で、全身浴で10分程度体の芯まで温めるのがポイント。
【内臓型】
血流をコントロールする交感神経の働きが弱く体の深部だけが冷えてしまっている状態で、本来は深部が冷えているので熱をキープしないといけない所が熱をどんどん放出してしまって冷えるタイプ。
基本的に手足はポカポカしているので冷え性の実感が湧かないものの、お腹周りだけ冷たかったりという自覚症状があったり。
このタイプは体質的なものに左右されるケースが多く、アレルギー持ちであるパターンも。
仙骨に内臓の血流を調整する交感神経が集まっているのでここを温めて体の深部を温めるのが良いとアドバイス。
【全身型】
運動不足や体力低下によってそもそもの体温をキープする力が弱くなってしまっている状態。
昼夜逆転生活などもその一因に。
改善法は「規則正しい生活&食事や運動で熱を生み出す」のがおすすめ。
ちなみに4タイプが複数絡み合った混合型も全体の25%程度と多いので複数の改善法を試すのも大事。
最後に「電気毛布」について注意喚起。
就寝時に電気毛布を使っていると体に熱がこもる時間が長く続いて体が熱を放出しやすい「夏用の体」になってしまうので要注意。
また、靴下を履いて寝るのはOKで締め付けない緩いサイズで、通気性の良いものであれば履いても大丈夫と伊藤先生。
以上、カズレーザーと学ぶから冷え性4タイプ別改善法でした。