鍵閉めたっけと不安になるのはなぜ?チコちゃん
23年12月29日放送の「チコちゃんに叱られる拡大版SP」の問題『鍵閉めたっけ…となるのはなぜ?』の答えを簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】田中裕二、吹石一恵、溝端淳平
【VTRゲスト】なし
鍵閉めたっけ…となるのはなぜ?
2問目の出題は、
鍵閉めたっけ…となるのはなぜ?
チコちゃんの答えは、
鍵を閉める時、人は何の感情もわかないから
解説は名古屋大学の澤田誠教授。
そもそも人間の脳は記憶できる容量に限りがあるとされていて、一説によると17.5TB(テラバイト)といわれていたり。
ざっくりとテレビ録画の用量に例えるとすると一日16時間録画をして約半年分。
このようにあらゆる事を記憶させておくとあっという間に限界が来てしまうので、脳は記憶しなくてよいものをどんどん削除(=忘れる)機能付き。
この時、脳が記憶しやすいものの特徴として「感情動くかどうか?」が大きなポイントになるそうで、
脳の中には大脳辺縁系と呼ばれる喜びや恐怖などの感情や本能を司る部位があり、感情が動く場面は人間が生きて行くために必要と脳が判断しているので記憶に残りやすいんだとか。
恐怖や嫌悪感は自分の身を守るため、喜びや達成感は生存本能に結びつくためにもやっぱり覚えておいた方が良いもの。
一方で鍵を閉めるという行為は生活の中でルーティンワーク化されているもので、そこに感情の動きはほぼゼロ。
さらに鍵を閉める際にはその他の事柄に注意が向きがちで「電車の時間に間に合わなそう!急がないと!」「今日は雨降るっけ?」と家を出る際にいちいち鍵の事を考えていないというのも記憶に残りづらい要因に。
短期記憶、長期記憶といった問題以前に鍵を閉める行為は短期記憶にすら残らないささいな出来事というのが脳の解釈。
ではどうすれば鍵を閉めたか覚えていられるか?澤田先生にアドバイスを聞いてみると、
「動作を加えて脳に刺激を与えながら鍵を閉める」というアイデアで、具体的には工場、鉄道などで励行されている指差し確認。
ただし毎日決まって行っているとこれもやはりただのルーティンワークになって記憶すら残らなくなる運命。
という事で2問目は以上。
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