十二支で辰だけ架空の生き物なのはなぜ?チコちゃん
23年12月29日放送の「チコちゃんに叱られる拡大版SP」の問題『十二支の中でなぜ辰だけ架空の生き物?』の答えを簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】田中裕二、吹石一恵、溝端淳平
【VTRゲスト】辰巳琢郎、市原昭仁
十二支の中でなぜ辰だけ架空の生き物?
3問目の出題は、
なんで十二支の中で辰だけ架空の生き物なの?
チコちゃんの答えは、
上へ昇っていく生き物といえば龍しか思いつかなかったから
解説は大東文化大学の山口謠司教授。
そもそも十二支は中国の殷の時代(紀元前17~15世紀ごろ)に誕生したものと伝わっていて、古代の中国にあった「12の周期で物事が一巡する」という考え方がその大本。
例えば、月の満ち欠け12回=1年=同じ季節が巡るといったように暦にもこの影響が及んでいますが、
もともとの十二支は1年を12に区切って、その時期ごとの植物の成長過程を表す漢字だったというのが元祖十二支だそうで、
「子」=新しい命が種の中で芽生え始める様子
「丑」=芽が種の中に生まれ、まだ伸びる事が出来ない
「寅」=春が来て根や茎が生まれる
「卯」=根や茎が地面を覆う
「辰」=根や茎の形が整う
「巳」=根や茎の成長が限界を迎える
「午」=植物の成長が止まる
「未」=葉が生い茂り、果実が出来始める
「申」=果実が育ち固まっていく
「酉」=果実が完全に育った
「戌」=植物が枯れている
「亥」=植物の命が種の中に閉じ込められる
ただし、植物の成長過程では覚えづらいという事で身近にいる動物にこれらを当てはめて覚えるように変化。
例えば「子」は命が沢山芽生えるという所から繁殖能力が強い生き物であるネズミ。
「寅」は成長の力強さを象徴するものとしてトラ。
そして「辰」に関しては空に向かって植物のツルがぐんぐん伸びていくイメージでしたが、これに相当する動物として中国ではメジャーな生き物の龍をチョイスする事に。
というも中国で龍は恵みの雨をもたらしてくれる崇拝の対象として龍はかなり身近な生き物だったという事情も。
当時は動物があるわけでもない時代なので、実物は見た事が無くてもその名前だけは知っているという状態が普通。
となると龍も同様に架空の生き物という捉え方ではなく実在の動物のような扱われ方をしたと山口先生。
その後、十二支はモンゴル帝国の発展と共に世界に広まって国によってさまざまなバージョンが作られるように。
ベトナムでは水牛、猫、ヤギ、豚がラインナップされていたり、トルコの辰は魚、イランの辰はクジラ、カザフスタンの辰はカタツムリなど。
という事で3問目は以上。
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