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植物が声を出さないのはなぜ?チコちゃん


24年5月3日放送の「チコちゃんに叱られる 拡大SP」の問題『なぜ植物は声を出さない?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。

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ゲスト出演者

【ゲスト】黒木瞳、勝村政信、上地雄輔

【VTRゲスト】なし

なぜ植物は声を出さない?

3問目の出題は、

なんで植物は声を出さないの?

チコちゃんの答えは、

いいや 叫んでる!

解説は埼玉大学の豊田正嗣教授。

植物は何も言わず感じない生き物なのではなく、音を出す=叫んでいるという事が最近の研究で判明したと豊田先生。

23年3月にテルアビブ大学で行われた研究ではトマトの苗は茎を切られたり、水の供給を絶たれたりといった刺激に対してある特定の周波数の音を発していることが判明。

トマトの発していた音は人間の耳には聞こえない50~60kHzの超音波で、なぜこのような音を出しているのかは現在研究中の段階。

植物自体は温度・湿度・重力・化学物質といった周囲の変化を感じるセンサーを20以上も持っている非常に「勘の良い生き物」という一面もあり、虫にはっぱをかじられたという情報を植物の全身に徐々に伝えるといった動きが見られたり。

葉っぱが虫にかじられると傷付いた場所からアミノ酸の一種であるグルタミン酸が放出。

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これを葉っぱの細胞が受け取るとカルシウムイオンの量が増加して、それが「かじられた」という情報となって徐々に植物の全身に伝達していくという仕組み。植物が声を出さないのはなぜ?カルシウムイオンの信号で情報伝達している チコちゃん

これは情報を全身に素早く伝える事で防御反応として虫に対する反撃を準備していると豊田先生。反撃とは具体的に虫が消化不良を起こすような成分を出して食べられる量を出来るだけ減らすといった動きの事。

その他にも虫が葉っぱをかじる音や虫の唾液成分から虫の種類を判断して防御物質の量や種類を変えたり、雨が降って来た時には雨粒に含まれる雑菌に感染して病気にならないように植物内部で抗菌物質を作って菌を未然に防いだりといった細かなボディコントロールを見せる植物。

このような多種多様な外界ストレスから巧みに自分を守っている植物は、植物同士でコミュニケーションをとる能力を有しているという研究も進んでいて、ある種のニオイを空気中に放つことで「今虫にやられているからそっちも危ないぞ」「近くの植物が虫にかじられているようなので、こっちも準備しておこう」といった反応を見せるんだとか。

他にも植物が燃えた時に出る化学物質であるカリキンは他の植物の種に働きかけて発芽を促すといった作用があったり。

さらには植物同士だけではなく、昆虫に対してもニオイ物質などを通じて合図を送ったり。

このように「切られた!」「虫にかじられた!」「助けて!」と実は植物はとても声の大きい生き物なのかもしれないという結論。

という事で3問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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