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永瀬貴規の永瀬すぎる柔道を高藤直寿と本人が解説「見る人が見たら…」


24年8月19日放送の「Get Sports」のパリ五輪企画では永瀬貴規の永瀬すぎる柔道を高藤直寿と本人が映像を見ながら解説という事で最近は出来る人が減っている細かい柔道テクニックをまとめてご紹介。

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永瀬貴規の柔道の変化

同級生として互いに切磋琢磨して来た永瀬貴規と高藤直寿の2人。

パリ五輪で日本代表には選ばれずに永瀬の柔道を観客席から見守った高藤の率直な感想としては、

高藤「今回のパリ観ててさ、びっくりした。『攻めるなぁ…』って。」

この指摘に永瀬も心当たりがあるようで、それまでのスロースターターな部分が災いして指導をもらって負けてしまうというパターンを払拭すべく「前に行こう」という意識を強く持ってパリ五輪には臨んだと本人談。

永瀬「いかに自分のペースで、先に一つ握ろうというのは意識してたから。それが早い攻めっていうか。」

既に30歳という年齢を考えると歳を取るごとにどんどんスピードが落ち、なおかつ攻めた先の次の一手も考えるようになって守りを意識しすぎて余計に動けなくなるという負のスパイラルに陥ってしまいがちで、それは高藤も同級生として強く実感している所との事。

高藤「負けない戦い方から入るじゃん?俺は(早く攻めるのが)出来なくなってた方なの。」

パリ五輪の半年前に開催されたグランドスラム東京2023で指導3つの反則負けを喫していた永瀬はコーチと共に過去の試合映像を見返した結果、自分が何をすべきか?をはっきりと洗い出したお陰で昔の良い柔道を取り戻す事が出来たと回想。

永瀬「しっかり準備出来て。自信を持って(パリ五輪の)畳に上がれたかなって。」

そこでポイントになってくるのが永瀬すぎる柔道というキーワード。

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永瀬すぎる柔道とは?

高藤直寿が指摘するパリ五輪での永瀬すぎる柔道が存分に発揮された試合の一つが決勝戦。

永瀬「派手さはないけど見る人が見たら…って事?(永瀬すぎる柔道を)勝手に解釈すると。笑」永瀬貴規の永瀬すぎる柔道をセルフ解説

高藤「豪快ではないけど絶対かかるっていう所をピンポイントで。しかもあんまり自分が体を動かさずにちょっとの動作でいくのが永瀬すぎる。」

実際の試合映像を見ながら永瀬貴規&高藤直寿の2人が細かな解説をしてみると話題に上がったのは大きく分けて4つ。

  • 袖の掴み方
  • 膝の使い方
  • 脚の使い方
  • 畳を降りてからの所作

【袖の掴み方 試合時間3:22ごろ】

相手に手首の袖を掴まれた直後、永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 手首の使い方

自分の手首を外側から回すように返して相手の袖を掴み返すこの小さな動き。永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 手首を返して掴み返す

高藤「これってすごい重要じゃん?」「手首を抑えるの。これ上手いね。これ出来る日本人って減って来てる。」永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 出来る日本人が減ってきている

永瀬「見る所やっぱすごい。笑」「相手は上から抑えたいけど(逆に抑えられると)意外と『えっ!?』ってなる。」

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永瀬の本人解説では先に手首をコントロールされるとたったそれだけでも腕の動きが不安定になって重心が崩れるきっかけになり得るとの事。

そこで手首を掴み返すことで支点を作って安定させる効果があるんだとか。永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 手首掴み返して支点を作る

抑えている事で安心感が得られるとともに、そこで相手の重心がやや動くのでそこに合わせて次のアクションを起こせるというちょっとした動きでも大きな効果を生む大事なテクニック。

永瀬「されたら嫌なんだよね。」

【膝の使い方 試合時間2:10ごろ】

1つの目の技ありをとった谷落の動きの中にも永瀬すぎる柔道。永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 膝で足首を刈る

高藤「膝の使い方よ。これ永瀬すぎるわ。膝で投げてるんです。」

相手の足首を刈る場合には足裏を使ったりするパターンが多いものの、それだと自分のバランスが崩れるリスクもはらんでいるのでかなりリスキー。永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 足首の普通の刈り方

それに対して膝を使って足首を刈れれば、バランスを崩したとしてもそのままパッと足を前に着けば崩れないのでリスクが格段に減ると高藤の指摘。

高藤「カウンターも受けないし、事故が起こらないんですよ。事故が起こらないようにするのも永瀬すぎる。」

永瀬「確かにね。見ると相当ヤバいよね。笑」

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【脚の使い方 試合時間1:20ごろ】

2つ目の谷落の技ありで勝負を決めた直前の動きが3つ目のポイント。

高藤「結構大切だよね?ここで一回(相手の前進を)止めて。」永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 脚で止める

永瀬「そうそう。そこですうっと入らせないようにして。」

脚で一度ストップをかける事で先に相手に懐に入られるのを防ぎ、自分が下がった所に相手が入ってくるという状況を作り出す足技。

ストップをかけた直後にはしっかり自分が下がって空間を作り出す動き。

高藤「これも出来る人すごい減ってきてる。足を入れたりとかそもそも練習で意識してやってた?」

特に意識していた練習していたわけではなく、先に相手に懐に入られるのは嫌な感じがするので自然と足を出して止めるという技術を身に着けたと永瀬。

しかも高藤の見解ではの力加減も絶妙で、体重をかけすぎずにちょっと相手を邪魔するぐらいの塩梅が細かくて伝わらない難しい技術なんだとか。

高藤「このちょっとが分からない、伝わらないと思う。細かすぎて。それをみんなに伝えたい。」

永瀬「熱がすごい。笑」

こういった細かい技術をオリンピックの決勝というプレッシャーのかかる場面で普通に出来ている永瀬の凄みを力説する高藤。

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【畳を降りてからの所作】

合わせ技一本で金メダルを決めた直後にも永瀬すぎる柔道は遺憾なく発揮されていたようで、それが畳を降りてから初めて雄叫びをあげたシーン。永瀬貴規の永瀬すぎる柔道 畳を降りてからの所作

高藤「叫んでるの初めて見た。あそこで一気に現実味が来た?」

永瀬「あんま覚えてないんだよね。あとで映像で見返したら言ってるなぁと思って。」

高藤「めっちゃカッコ良かったわ。畳を降りてからやるのがすごいだよ。永瀬すぎるよな。」

となると次回のロス五輪で3連覇も期待してしまう所ですが、さすがに4年後とあって先の事は何もイメージできないと永瀬。

年齢については最近の柔道では競技年齢も上がってきているのでそこまで問題にはならないとしつつ、その先に見据えるのは指導者の道。永瀬貴規は将来指導者の道が夢

永瀬「指導者っていうのもゆくゆくはなりたいって気持ちはあるね。むしろ強いね。その思いは。」

高藤「そこも含めて永瀬すぎる。」

こういう細かい技術を伝えられる指導者の存在は柔道界にとっても財産になるはず。

以上、Get Sportsより永瀬貴規&高藤直寿の永瀬すぎる柔道解説でした。

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