ジングルベルは何のベルの事?クリスマスソングじゃなかった?チコちゃん
24年12月20日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『ジングルベルのベルって何のベル?』の答えなどまとめてご紹介。実はクリスマスソングではなくナンパをする曲だったという原曲の歌詞の意味とは?
ゲスト出演者
【ゲスト】バイきんぐ小峠英二,光浦靖子
【VTRゲスト】秋川雅史
ジングルベルのベルって何のベル?
1問目の出題は、
ジングルベルのベルって何のベル?
チコちゃんの答えは、
馬の尻尾に付いている鈴
解説は慶應義塾大学の大和田俊之教授。
アメリカから伝わったジングルベルの歌は日本に入って来た昭和初期の当時から既にクリスマスソングという認識でしたが、その翻訳歌詞の定番型2パターンがコチラ。
童謡の歌唱としてよく歌われるパターンですが、クリスマス、サンタ、トナカイといったクリスマスに直接繋がるような歌詞はゼロ。
一般的に「ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る 今日は楽しいクリスマス」という歌詞がイメージとして浮かぶものの、実はこれはあくまで替え歌の歌詞で正式なものではないという事実。
このジングルベルは元々は教会のオルガン奏者ジェームズ・ロード・ピアポントが音楽劇の為に作った曲で、
1857年に楽譜が販売された際のオリジナルの曲名は「One Horse Open Sleigh」で意味は「一頭の馬が引く屋根のないソリ」というもの。
曲が作られた19世紀は雪の降るボストンやニューヨークでは馬の引くソリに乗る遊びが若者を中心に流行したそうで、その影響を受けてソリにまつわる曲が沢山作られたという時代背景。
スポンサーリンクそこでソリブームに目を付けたピアポントは「ソリに乗ったら楽しい!」という内容の音楽劇を制作。
という事で意訳された歌詞ではなく直訳の歌詞を改めてみてみると、
ソリ遊びの楽しさを前面に押し出した愉快な曲で「ソリ遊びはなんて楽しいんだろう」という曲のメインテーマが一目瞭然。
そしてベルの正体についても「馬の尻尾のベル」としっかり明記されていて、大雪などで視界が悪くなることも多かったのでソリが近くを走っている事を周囲に知らせるために鈴が尻尾に取り付けられていたのでこういった歌詞が盛り込まれた様子。
ただしこれは一番の歌詞で、二番の歌詞を見るとまた印象がガラッと変化。
実はソリ遊びが流行したその裏にはソリで女性を誘って一緒にパーティーに向かうというナンパ心が隠されていて、それを表現しているのが二番の歌詞。
女性をソリの隣に乗せて走り出したものの、操縦を誤って雪だまりに突っ込むというドタバタ劇や、女の子を連れてソリの歌を歌いながら颯爽と走ろうというまるでソリ会社のプロモーションソングのような歌詞など。
実は発売された当初はあまり人気が出なかったというこの「One Horse Open Sleigh」ですが、1898年にクリスマスをテーマとしたメドレーの1曲として収録されてヒットした事でクリスマスの曲という認識がアメリカで高まって今ではすっかりクリスマスソングの定番に。という事で1問目は以上。
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