濡れ衣の語源は?由来となった春姫と近世の物語とは?チコちゃん
24年12月27日放送の「チコちゃんに叱られる拡大版SP」の問題『身に覚えのない罪を濡れ衣というのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。博多にある濡衣塚にまつわる春姫と近世の悲しい物語と共に。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】里見浩太朗、飯島直子、高橋克実、キティちゃん
【VTRゲスト】鈴木壮麻、星風まどか、朝夏まなと、レジョン・ルイ
身に覚えのない罪を濡れ衣というのはなぜ?
3問目の出題は、
なんで身に覚えのない罪を濡れ衣っていうの?
チコちゃんの答えは、
春姫が濡れた服を着せられたから
解答席についたキティちゃんがチコちゃんに叱られるシーンを挟みつつ、
解説は古跡濡衣塚保存会会長の川口俊二さん。
まず取材スタッフが案内されたのが福岡県の指定有形文化財に指定されている濡衣塚。
名前から明らかに濡れ衣の言葉と関連がありそうなこの史跡は春姫という人物のお墓として伝わっていますが、お墓のある博多でも意外と知名度は低い知る人ぞ知る逸話だったり。
物語の舞台は現在の福岡県あたりを指す筑前国で、そこに現在の県知事の役職として赴任した佐野近世とその娘・春姫が主人公。
ここで始まるのがチコっとミュージカル「ヌレギヌ・ファミリー」
時は奈良時代、近世は筑前に赴任後に妻を亡くしますが春姫と暮らす家に新しい妻を迎え、新たな子どもも授かって幸せな4人暮らし。
ところが近世と春姫が親子で仲睦まじい一方で、後妻は自分の子どもが可愛がってもらえないのは春姫がいるせいとその存在を疎んじて様々な手段で嫌がらせを画策。
スポンサーリンクある日、後妻とグルの漁師が家を訪ねてくると「釣り衣を春姫に盗まれた。」と近世にクレーム。
近世は「春姫が盗みを行うなどあり得ない。」と否定しますが、後妻は春姫が寝入った隙に濡れた釣り衣をその寝床に仕込んでウソの証拠をでっちあげ。
濡れた釣り衣をかけて眠る春姫の姿を目撃した近世は「お前への愛情もすっかり冷めた。」とウソの証拠を真に受け、あろうことが娘に手にかけて亡き者に。
それから1年後、近世は「私は盗みなどしていない。あれは継母の仕業。」と訴える春姫の夢を見て真実を悟り、冤罪で娘に手をかけてしまった事を悔いて後妻とは離縁して出家するというエピソード。
こうして濡れた釣り衣を着せられて無実の罪に問われた事から身に覚えのない罪の事を濡れ衣と表現するように。
近世は出家後に春姫の供養のために「博多七堂」と呼ばれる七つのお堂建てたという逸話が伝わっていますが、それらは現存しておらず、1344年に春姫を偲んで濡衣塚が建てられる事に。
という事で3問目は以上。
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