失恋すると海に行きがちなのはなぜ?立ち直り方には最適?チコちゃん
25年2月14日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ失恋すると海が見たくなる?』の答えなどまとめてご紹介。失恋の立ち直り方としておすすめの海の条件とは?
ゲスト出演者
【ゲスト】八木勇征、島崎和歌子
【VTRゲスト】なし
なぜ失恋すると海が見たくなる?
3問目の出題は、
なんで失恋すると海が見たくなるの?
チコちゃんの答えは、
お母さんのおなかの中と似ているから
解説は明星大学の藤井靖教授。
失恋するとその悲しみが引き金となってストレスを受けることで腎臓の上部にある副腎からコルチゾールというストレスホルモンが分泌される事に。
コルチゾールによって体はストレスに対抗するために血圧や脈拍を上げて脳を活性化しますがコルチゾールが分泌され続けるとホルモンバランスが崩れていき、その結果うつ病のリスクが高まるという状態に。
これを防ぐために人間の心理は「胎内回帰願望」を抱くように出来ているそうで、これはつまり母親のおなかの中に戻りたいと思う願望の事。
アメリカの研究によると人間は本能的に母親の胎内・羊水の状態を覚えているそうでストレスを感じれば感じるほど、そこに戻りたいと考えるようになるとか。
アメリカの臨床心理士・医学博士であるロン・ハキの論文によると、大きなストレスがかかった患者に催眠を施してその深層心理を聞くと「胎内に戻りたい」「母親に会いたい」といった答えが返って来たという研究結果が。
この胎内回帰願望を手っ取り早く叶えてくれる存在が「海」で、この両者の共通点については、
- 音
- 揺れ
といった要素。
【音】
風が穏やかな日の海の音(特に寄せては返す波の繰り返す音)は胎内で聞く母親の鼓動の音によく似ているそうで共通点。
【揺れ】
寄せて引く波は視覚的に、適度に吹く風は身体的にお母さんのおなかの中で体験するのと同じような「揺れ」を生み出すのでこれも共通点。
スポンサーリンクさらに、海は失恋から立ち直るのに適しているというのが藤井先生の考えで、失恋から立ち直るには「未完の感情」を終わらせるのがポイントになるとの事で、未完の感情とは「まだやり直せるかも…」「もっとこうしていれば…」といった恋が解決していない未練や後悔などの感情の事。
この感情が続くとやはりストレスがかかり続けてコルチゾールが分泌されて体は不調に。
これを解決するには、その気持ちに浸るだけ浸ってから前を向いたり、その感情を表現する事が大切との事。
その為には未完の感情に真摯に向き合ってそのことだけを集中して考える環境が必要となるそうで、ガヤガヤと騒がしい街中はもってのほかで、さらには山や森の不規則な音も邪魔な存在に。そこで一定のリズムの音が鳴る海はリラックス効果もあって雑念が入り込みづらくて最適。
スポンサーリンクという事でフラれたら行くべき海の条件をいくつか。
【穏やかな海】
荒れた海だとリラックス出来ないので日本海よりも穏やかな太平洋。湾になっているとさらに穏やかなので関東近郊だと相模湾。
【夕方までの海】
人間の感情をコントロールする前頭葉は夜になるほど疲労して感情的になりやすい性質があるそうで、落ち込み過ぎて深く沈まないように夕方までに未完の感情を止めてやるのが大事。
また、藤井先生の行った実験では悲しい小説を読んだ後、30分誰とも話さなかった人と、感想を他人とシェアした人とでそのストレス値を比較してみると、感想をシェアした方がストレスの値が下がるという結果に。
つまり愚痴を友達に聞いてもらうのも解決策としてはおすすめだそうで未完の感情を終わらせるのには良いと藤井先生。
という事で3問目は以上。
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