子どもがないしょ話をするのはなぜ？3つの意味や役割とは？チコちゃん

25年5月30日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ子どもはないしょ話をする？』の答えなどまとめてご紹介。

ゲスト出演者

【ゲスト】DAIGO、MISIA

【VTRゲスト】なし

2問目の出題は、

なんで子どもはないしょ話をするの？

チコちゃんの答えは、

大人の階段のぼるため

解説は名古屋短期大学の山下直樹教授。

子どものないしょ話は親から自立するために必要不可欠なもので、年齢によってその意味や役割が3つに大別されるとの事。

【幼児期 2-7歳】

この時期のないしょ話は「なんちゃってないしょ話」とも言えるもので、ただ単に小声で話したり、耳元で口を囲って話したりとないしょ話の形だけを楽しむもので、その内容は特にないしょでもなんでもないようなモノが大半。

これらの行動は親の真似やひそひそ声の感覚などを楽しんでいるとされていて、親に対して親密さを表すコミュニケーションの一環という側面も。

この時期の子どもの多くは親と自分が一心同体と考えていて、そもそもないしょにするという概念自体が無いという事も。

【児童期 7-14歳】

この時期のないしょ話は「仲間とつるむないしょ話」で、児童期に入るとそれまで一心同体だと思っていた自分と親が別の考えを持っている存在であると気付き、そうなる事で生まれる孤独感を紛らわすように親以外の繋がり、つまり友人などの仲間を求めるように人間関係が変化。

子どもたちはグループを作ってグループ内での秘密を共有する事で結束を強め、親からの自立をどんどん進めて行くのがこの頃で、そこで仲間内だけのないしょ話が活用されるように。

【青年期 14-21歳】

この時期のないしょ話は「親友を作るないしょ話」で、大人になる少し手前という微妙な時期に差し掛かって将来の事を考えられるようになると、より自立して生きる事を意識し出すステージに。

そんな時に求めるのが不安を和らげてくれる親友という唯一無二の存在。

2人だけの世界を作って共有する事で心のよりどころを作って親からの自立が徐々に確立。

このようにないしょ話は「形だけを楽しむ」→「仲間との結束を強める」→「親友を作る」という3段階で変化して親からの自立に向かって一段ずつ大人の階段をのぼるための成長の証。

ちなみに大人になってからもないしょ話は随所に登場してきますが、これは仲間との結束を強めるという役割の他に「ここだけの話ですが…」「あなただけに話すけど…」といった決まり文句を添えて相手の感情や行動をコントロールするという役割も担うように。つまり計算や悪意を含んだ打算的なないしょ話。

ただし、こういったないしょ話も世間を渡り歩く処世術の一つとして考えればやはり自立して生きて行くために必要なものという考え方も。

という事で2問目は以上。

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