考えるときに腕を組むのはなぜ?一番集中できる意外な姿勢とは?チコちゃん
25年10月3日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ考えるときに腕を組む?』の答えなどまとめてご紹介。腕組み以外で一番集中できる姿勢について専門家のアドバイスは?
ゲスト出演者
【ゲスト】吉瀬美智子、板垣李光人
【VTRゲスト】なし
なぜ考えるときに腕を組む?
3問目の出題は、
なんで考えるときに腕を組むの?
チコちゃんの答えは、
バリアを張るため
解説は東京未来大学の大坊郁夫名誉教授。
人間は物事を考える時に「考える事に集中したい」という心理が働き、その際に周囲にバリアを張るために無意識に行ってしまいがちなのが腕を組むという行動。スポーツの監督や対局中の棋士などが腕組みしていたりというポーズはよく見る光景。
実はこの姿勢は考える時に理想的なポーズのようで、
- 情報を減らす
- 不安の解消
- 重心の安定
といった要素がポイントに。
【情報を減らす】
腕を組んでいると、周囲の人に話しかけにくい印象を与える事が出来るのでバリアとして効果的。
人間は考える時に多くの情報を脳で処理しますが、この時に目の前の風景や周囲の人の表情なども一つ一つ情報として処理してしまうのでメインで考えたい事の邪魔に。
ここで話しかけづらい印象を作ったりしてバリアを張り、自分と周囲を遮断して心理的な距離を作ることで脳に入ってくる情報を極力減らしたいという時に有効なのが腕組み。
他に考え事をする時に「上を向く」というのもよくある行動の一つですが、何もない上を見ることで余計な情報を遮断するという腕組みと似た効果。
スポンサーリンク【不安の解消】
人と人は肌が触れることでオキシトシンという物質が分泌されて、幸せホルモンなどと呼ばれていてストレスの軽減や不安の緩和に効果があるとされるオキシトシンは自分で自分の肌に触れる事でも分泌されると研究で分かっており、腕を組んで自ら肌に触れることで不安解消に繋がっているのもポイント。
【重心の安定】
人間の体の状態と脳は密接に関係しており、例えば緊張で足が震える時に脳は「足が震えるほどに自分は緊張している」と感じる事で余計に緊張だったり不安が増す性質を持っており、これはつまり体が不安定な状態にあるだけで脳は強いストレスを抱えるという意味でも。
そこで腕を組むと体がフラフラせずに安定感が生まれるので、考えごとに集中できる態勢が取れるという事に。
国会答弁などで台に腕をつく政治家が多いのは公の場で緊張感をもって発言しているので、安定した姿勢を求めている証拠だったり。
このような3つのポイントを踏まえて腕組みは理想的な考え中ポーズというのは分かったわけですが、とはいっても腕組みがベストの姿勢とは言い切れないかも?と大坊先生の言葉。
- 腕組み
- 肘をついて下を向く (重心安定&視界を遮断)
- 顔を触る (肌の接触面を多くしてオキシトシン分泌)
という3つの候補を挙げてもらい、東京未来大学の学生に協力してもらって実験。
10人の学生にそれぞれのポーズを取りながら謎解き問題をどれぐらいのスピードで解けるか比較実験をしてみると、
意外にもなかなかお目にかからないポーズの顔を触るポーズが好成績という結果に。
人によって理想的な姿勢は個人差があるという事で、どれがいいか色々試してみると変化があるかもというまとめで3問目は以上。
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