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天気予報で雨が傘マークなのはなぜ?日本と海外で違う理由は?チコちゃん


25年11月21日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ日本の天気予報の雨は傘マーク?』の答えなどまとめてご紹介。日本と海外の雨マークの違いが生まれた理由とは?

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ゲスト出演者

【ゲスト】鈴木浩介、ぱーてぃーちゃん信子

【VTRゲスト】なし

なぜ日本の天気予報の雨は傘マーク?

3問目の出題は、

なんで日本の天気予報の雨は傘マークなの?

チコちゃんの答えは、

たぶん福澤諭吉のおかげ

解説は広島市江波山気象館で主幹学芸員を務める脇坂伯史さん。

日本以外の海外の天気予報では雲から雨粒や雨のラインが落ちているイメージが雨のマークとして広く認知されており、その一方で日本では傘マークを入れたデザインとなっており、これは世界的に見てもかなり珍しいパターン。天気予報で雨が傘マークなのは日本だけ?

これは日本の天気予報の歴史が関係していて、日本で最初の天気予報で使われた天気図(1884年)を見てみると、そこには晴れや雨などを表す記号があるものの雨マークのようなイラストは使われておらず、肝心の天気予報についても「全国の風向きは色々で天気は変わりやすいが雨が降りやすい」と日本全国をまとめて記載するかなり大雑把な印象。

また、当時は8時間先までの予報だったので気象観測所の前に貼りだされるだけというシンプルな物で、日本で始まったばかりの明治時代の天気予報というのは各地の気温・気圧・風向きを数時間おきに記録し、それらのデータと合わせて実際に空の変化を目で見て「天気がどのように変わった来たか?これからどう変化するか?」を予測するというシステム。

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ここから4年後の1888年には24時間先まで予報するように進化していきますが、ここで多くの新聞に天気予報が掲載されるようになりましたが、そんな中で時事新報という新聞が傘を差して雨に降られる人物のイラストを載せるという試みを初めて取り入れて、これがのちの雨の傘マークの原点に。天気予報で雨が傘マークなのはなぜ?日本と海外で違う理由は?チコちゃん

そしてこの初めて雨のイラストを取り入れた新聞の発行者こそが福澤諭吉で、その意図として「ビジュアルで分かりやすく」というコンセプトを掲げていたようで、恐らく福澤諭吉のアイデアからイラストが使われたと推測されるとの事。

福澤諭吉は西洋の衣食住を紹介した自著「西洋衣食住」の中でもイラストを多用していたので、新聞にイラストを使うという発想もさもありなんといったところ。

そして、なぜ傘のイラストを使ったのか?という理由については日本人が外国人に比べて傘への思いが強い傘好きの国民性を持っているからというのが脇坂先生の見解で、鎌倉時代に描かれた絵には傘を差す人々の姿が登場したり、江戸時代には呉服屋や飲食店が客に対して傘を貸し出すサービスがはじまっていたり、武士や裕福な商人の間には高級品の蛇の目傘が流行してオシャレアイテムとして広まっていたり、舞台の世界で小道具として使われたりと傘を差す姿に粋を見出していた日本人。

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このように歴史的にも日本人と傘の関係は古く、さらに日本では雨が降り出すとしばらく振り続ける事が多い気候や湿度が高いために一度服が濡れてしまうとなかなか乾かないという事情もあって、服が濡れるのを防ぐのに傘を差す頻度が海外に比べて多いという傾向も。実際、日本人の一人当たりの傘の所有数は3.3本で世界一という2014年のデータもあって世界平均の2.4本に比べて高い数値。さらに雨で服が濡れるのを気にする?という質問に対してアメリカでは53%が気にすると答えたのに対して、日本では81%とやはりこちらも高い数値。実際、欧米諸国では多少の雨では傘を差さないのが普通で、傘は面倒だから差さない、傘はどこかカッコ悪いというイメージを傘に抱いている人も。

こういった文化の違いから日本人は傘との距離がかなり近く、雨=傘のイメージを日本人は強く持っているのでそこから傘マークが天気予報に採用されてその裏にはたぶん福澤諭吉がいたというまとめで3問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

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一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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