電車の音はなぜガタンゴトン?本当の音はガタンガタン?チコちゃん
25年12月5日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ電車の音は「ガタンゴトン」?』の答えなどまとめてご紹介。音響分析で分かるガタンゴトンの錯覚とガタンガタンの真実とは?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】細田佳央太、重盛さと美
【VTRゲスト】なし
なぜ電車の音は「ガタンゴトン」?
2問目の出題は、
なんで電車の音はガタンゴトンって聞こえるの?
チコちゃんの答えは、
ガタンゴトンじゃないガタンガタンだ
解説は日本音響研究所の鈴木創所長。
そもそも電車が走る時に聞こえる音はレールとレールの間に隙間がある事で発生する音で、夏と冬の気温によって微妙に伸び縮みする金属レールという特性を考慮して設けられているこの隙間は伸びた金属同士が接してレールが歪んだり・割れたりする事故を防ぐ大事な役割。
そして一般的な電車だと一つの車両に対して2つの台車が付いていて車輪の数は8つ、そして同じレールの隙間を大体同じぐらいの物が連続して通過する事になるので音の発生は同じ音が繰り返されて「ガタンガタン」になるのが本来で、音のデータを取って波形を見てみてもほぼ同じ音が繰り返されているのでやはりガタンゴトンではなくガタンガタンに聞こえるはずという理論上の答え。
また、試しにガタンゴトンの音を機械的に入れ替えてゴトンガタンに聞こえるか実験してみると、入れ替えてみてもガタンゴトンに聞こえる不思議。
スポンサーリンクこの同じ音のはずなのに違う音に聞こえてしまうのは錯覚の一種であるゲシュタルト心理学の近接の法則が関係しているそうで、距離が近いものをひとまとめに関連付けて処理してしまうというこの法則によると、短時間に2つ鳴るガタンガタンの音を近接の法則によって1グループであるかのように錯覚を起こし、最初に聞こえる音を刺激的で新鮮なために強くガタン!と鳴っていると認識し、続けて鳴る2つ目の音は聞いたばかりなので慣れによって弱いガタンつまりゴトンに感じるというメカニズム。
ちなみにスピードが遅い電車の場合は1つ目と2つ目の音の間隔が広がるので近接の法則が働かずに実際の音であるガタンガタンに聞こえるという事もあり、走る速度の他にもレールの状態や車両の重さ、車内であれば乗る位置によっても響き方や音の大きさが変わるなど様々な要因で音のバリエーションが異なってくるとか。
ちなみに人によってガタンゴトンと聞こえる音の間隔は異なっているそうで速い電車でもガタンガタンにしか聞こえないという個人差もあるという補足情報で2問目は以上。
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