トナカイが赤鼻なのはなぜ？理由は夜霧のヘッドライト？チコちゃん
25年12月19日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『サンタさんのトナカイが赤鼻なのはなぜ？』の答えなど久しぶりに目黒祐樹が出演したNHKたぶん”こうじゃなかった”んじゃないか劇場と共にまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】くっきー！、若槻千夏
【VTRゲスト】池田鉄洋、目黒祐樹
サンタさんのトナカイが赤鼻なのはなぜ？
1問目の出題は、
なんでサンタさんのトナカイは鼻が赤いの？
チコちゃんの答えは、
むちゃぶりされた男が夜に霧を見たから
解説は京都橘大学の増谷博昭教授。
サンタクロースのソリをひくトナカイといえば赤い鼻がトレードマークですが、実際のトナカイは特にそんな特徴は無くいたって普通。つまりサンタの相棒のトナカイだけが赤鼻になっているわけですが、これは今から85年前にロバート・メイが書いた「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」という物語がきっかけ。
ニューヨークでコピーライターとして働いていたロバートは1929年に起きった世界恐慌のあおりを受けて職を失い多額の借金を背負うという危機的状況。そこで貧しい生活を強いられるようになったロバートはシカゴに移住してモンゴメリー・ワードというデパートでカタログの商品説明を書くコピーライターとして働く事に。
という事でNHKたぶん”こうじゃなかった”んじゃないか劇場「鼻の乱 ～お偉方の鼻、あかして候～」
舞台は1939年、シカゴにあるデパートのモンゴメリー・ワードでコピーライターとしての職を得たロバートはいつしか小説家になりたいという夢を胸に秘めながら日夜カタログ用のコピー作りに頭を悩ませるという生活を送っていましたが、ある日宣伝部の部長から呼び出しを受けてデパートの客宛にクリスマスギフトとして毎年配っている絵本を書いて欲しいという仕事を指示される事に。
スポンサーリンク実はこの年の前年にはディズニーのアニメーション作品「牡牛のフェルディナンド」がアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しており、これにあやかって動物を主人公にした絵本をオリジナルで作って配れば自社製品なので経費削減にもなると部長からの突然のむちゃぶり。目黒祐樹はしばらく見ないうちにかなりお痩せになった印象ですが。
その頃のロバートは長い闘病生活を送る妻と娘のバーバラと慎ましい生活を送っており、娘の世話をするロバートとしては娘を笑顔に出来る作品さえ作れればそれで良いと決心をし、愛娘が好きな鹿から連想してサンタのソリをひくトナカイを主人公にする事に。
そしてロバートは自身の境遇に照らし合わせるかのように負け犬が大逆転を果たす物語を思案し、そんな時に目にしたのがロバートが住んでいたミシガン湖周辺に立ち込める霧。そして車の赤いライト。
この光景から空想を飛ばしたロバートは暗闇を行くトナカイにライトのようなものが付いていればソリをひくのも安全になると思い付き、鼻を赤く照らすトナカイというキャラクターを考案し、赤鼻という理由で仲間外れにされていたトナカイのルドルフの元へある時サンタクロースがやって来て、トナカイのリーダー役としてスカウトされる事となり大活躍するというストーリーを作り上げますが、この案は部長によって「具体的な画が見えてこない」とあっさりと却下される羽目に。
スポンサーリンクそこでロバートは同僚デザイナーのデンバーに赤い鼻のかわいらしいトナカイを描いて欲しいと依頼して娘のバーバラも一緒に動物園に赴いて鹿のスケッチをする事に。こうして徐々にキャラクター像も具体化されていき、物語の肉付けも進んでいましたが、そんな中で最愛の妻が先立つという不幸に遭遇したロバートは失意の底に。
ロバートの心労を心配した部長からは他の者に仕事を引き継いだ方がいいのでは？と提案されますが、負け犬からヒーローになっていくルドルフに自分を重ねたロバートは物語を書ききる決心をして「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」が遂に完成。表紙のイラストを見れば一目瞭然ですが、その赤い鼻は車のヘッドライトのように赤く煌々と光っており、ロバートが思い付いたキャラクター像ぴったり。
Amazon：ルドルフ 赤鼻のトナカイ クリスマスのまえの夜
この絵本は約240万冊が配布されて、この絵本目当てにデパートに来る客も増えてデパートの売り上げアップに貢献したとか。
さらにはこの物語を朗読したレコードを発売したいという話がロバートのもとへと舞い込みますが、あくまで物語の権利はモンゴメリー・ワードが保有しているものでロバートにその権利はなく、その対価もロバートは受け取れないという厳しい立場。そこで会社は12月25日の日に物語の著作権をロバートに無償で譲渡するという温情を見せ、その後は本のヒットやグッズの売り上げなどの展開でロバートの生活は好転していき、まさに赤鼻のトナカイのように一発逆転。
「自分にとってネガティブな部分もいつかは誰かを救う武器になる」というメッセージと共に愛される事となった赤鼻のトナカイは、やがて絵本をもとにした曲として今も歌い継がれる事にというまとめで1問目は以上。
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