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「じ、ぢ」「ず、づ」で同じ発音のひらがなが2つある理由は?チコちゃん


25年12月26日放送の「チコちゃんに叱られる年末拡大版SP」の問題『「じ、ぢ」「ず、づ」同じ発音のひらがながあるのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。その立役者になった超有名作家の存在とは?

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ゲスト出演者

【ゲスト】バカリズム、松下洸平、宮澤エマ

【VTRゲスト】アインシュタイン

「じ、ぢ」「ず、づ」同じ発音のひらがながあるのはなぜ?

4問目の出題は、

「じ、ぢ」「ず、づ」のようになんで同じ発音のひらがながあるの?

チコちゃんの答えは、

芥川龍之介たちが待ったをかけたから

解説は国語辞典編纂者の飯間浩明さん。

「じ、ぢ」「ず、づ」は今でこそ同じ発音にまとめられていますが、実は別々の発音をしていたそうで、例えば「じ」は今と同じ発音で変わりませんが「ぢ」については「でぃ(di)」という発音で、同様に「づ」は「どぅ(du)」ではっきりと違う発音。

これが元々の発音でしたが、これが時代を経るごとに徐々に発音が似通って来て江戸時代の始めごろにはほぼ区別しない発音になっていたという歴史。

これは「い、う」が他の母音に比べて口の動きが狭く、母音に引っ張られて発音が変化していくという現象が顕著に表れたせいといわれていて、昔であれば「もみぢ=もみでぃ」と発音していたのが、口の開きが狭まった結果として「もみじ」の発音に変化。このような変化が江戸時代初期には完成していたようですが、表記については「ぢ、づ」は生き残ったまま。

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ところが1924年に文部省が「ぢ、づ」の表記を廃止する仮名遣(かなづかい)改定案を提出して表記を「じ、ず」に統一しようとする動き。「じ、ぢ」「ず、づ」は1924年に統一されるはずだった?

これに反発したのが文豪の芥川龍之介や国文学者の山田孝雄らで、中でも芥川龍之介は大きく2点を問題視して「ぢ、づが無くなると理屈に合わない不自然な書き方が多くなる」「日本語を磨いてきた明治時代以降の先輩作家を侮辱している」と指摘。

例えば、づが無くなってしまうと「つねづね」という繰り返しの語であっても「つねずね」と書かなくてはいけないのは言葉の成り立ちに反していて不自然であると「理性の尊厳を失わせる」とまで主張して激怒。「じ、ぢ」「ず、づ」で同じ発音のひらがなが2つある理由は?チコちゃん

こうして仮名遣改定案は議論の的となって結果、見送りに。

その後の1946年には内閣が新しい仮名遣いの基礎として「現代かなづかい」を告示しましたが、原則的に「じ、ず」を使用するのを基本路線としながらも、かつての芥川龍之介ら有識者の反対意見を汲み取る形で「ぢ、づ」が使える例外が残される事に。

例外というのは例えば、

  • 2語が合わさって濁点が付いたもの(例:鼻血、間近、三日月、常々など)
  • 同じ音が連続して濁点が付いたもの(例:縮む、鼓、続く、綴るなど)

という事で4問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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