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ひょうたんがくびれているのはなぜ?くびれは日本と中国だけ?チコちゃん


25年12月26日放送の「チコちゃんに叱られる年末拡大版SP」の問題『ひょうたんがくびれているのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。実はひょうたん=くびれをイメージするのは日本と中国ぐらいだそうでその理由とは?

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ゲスト出演者

【ゲスト】バカリズム、松下洸平、宮澤エマ

【VTRゲスト】なし

ひょうたんがくびれているのはなぜ?

3問目の出題は、

なんでひょうたんはくびれてるの?

チコちゃんの答えは、

戦で両手を使えるようにするため

解説は進化生物学研究所の湯浅浩史所長。

ひょうたんはメロン、カボチャ、スイカなどと一緒のウリ科の植物で、その原産地といわれているアフリカで自然に育ったひょうたんの形はというと実はまん丸。ひょうたんの原形は丸い形

ひょうたんは約半年で実がなる事から栽培が簡単で、高温で乾燥した地域では放っておくだけで皮が硬くなって中は乾いてすぐに空洞に出来る事から扱いやすい器としての利便性が高く、1万年以上前から人類に使われているというとても有益な植物。

日本でもひょうたんを器にするのは比較的簡単で、

  • くびれた状態のひょうたんに真上からドリルで数cmほどの穴を開ける
  • 水に漬けて2~3週間ほど放っておいて中身を腐らせる
  • ひょうたんを振ってドロドロになった中身を取り出す
  • 2日ほど水に漬けて強烈な腐敗臭を落とす
  • 穴に棒を突っ込んで逆さにして3日間天日干しして完成

重さは同じ大きさの発泡スチロールぐらいの軽量に仕上がるそうで、それでいて皮が硬いので地面に落としたぐらいでは壊れない丈夫な器が完成。

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軽くて丈夫な上に水濡れせず、その後の加工も簡単といった面から昔から水筒として重宝されて来たひょうたんは、時として海上を旅して新天地を開拓する人類にとっては水分補給の重要な道具として重宝されて来たという歴史を持っていますが、人類と一緒に旅する事でその生育環境も広げて行ったひょうたんはやがて日本にも到達し、熊本の曽畑遺跡などから縄文時代のひょうたんが見つかっていたり。

この頃のひょうたんは原形とされる丸い形になっており、これがいつくびれたひょうたんになったのか?正確な時期は分かっていないものの、理由についてはいくつかが挙げられているそうで、

  • 長距離移動

などがひょうたんのくびれの理由。

【長距離移動】

昔から日本ではお遍路巡り、世界各地の聖地巡礼などの長旅では飲み水を確保しながら長距離を移動していく必要があり、そこで用いられていたのが丸い形のひょうたんの上部を切り取って水を入れ、片手に杖&もう片手にひょうたんという移動スタイルが普及。丸いひょうたんの水筒

一方で両手がふさがっていると何かと不便という問題点も。

【戦】

戦でも水分補給のためにひょうたんが用いられていましたが、やはりこちらも両手がふさがっていると命の危険。

これらの問題点を解決したのがくびれたひょうたんで、元々は突然変異で生まれた形ではくびれ部分に紐をくくり付ける事で簡単に腰に提げる事が可能になって、激しく動いたとしても外れる心配も無いと一気に利便性アップ。

そこで紐を付けやすいくびれたひょうたんが優先して栽培されるようになって行ってくびれたひょうたんがスタンダードになって行ったという歴史。ひょうたんがくびれているのはなぜ?くびれは日本と中国だけ?チコちゃん

同じような理由から海外においても聖地巡礼の際にもくびれたひょうたんが使われていたそうで、日本ではさらに火薬入れとして戦国時代に活躍していたとか。

ところが現在、ひょうたん=くびれをイメージするのは日本と中国ぐらいで、海外では丸い形、楕円形などが一般的。

この違いが生まれたのは各国でひょうたんを用途に合わせて使い分けて来たからだそうで、ひょうたんを器、楽器、お面の材料として使って来た国では丸い形の方が都合が良いので形はくびれた形に限らず、一方で日本や中国ではくびれた形のひょうたんを縁起物や幸福のお守りとしてきた歴史があるためにひょうたん=くびれのイメージが強くなっていると湯浅先生。

という事で3問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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