あさイチ 今日の映画紹介はナースコール、そして彼女たちは
26年2月20日放送の「あさイチ」特選エンタ映画紹介ではゲストの田中麗奈と共に社会問題をテーマにした作品『ナースコール』『そして彼女たちは』を紹介。
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ナースコール
スイスで大ヒットを記録した社会派ヒューマンドラマで8時間の夜勤をこなす看護師の目を通して人手不足の病院の実態を描いた作品。
州立病院の看護師として働くフロリアはこの日、同僚の急な欠勤によっていつもよりも忙しい状況に。それに加えて看護学生のフォローもしなくてはならず、不安そうな表情の学生に指示を与えつつ勤務開始直後から怒涛のような仕事量。
入院から数日が経っても病名を告知されずに不安がる患者や、海外に家族を置いたままで寂しがる患者、中には無茶なクレームじみた要求への対処などのケアもこなして多忙を極める中でも患者に丁寧に向き合おうとするフロリアですが、次々に鳴るナースコールに追われて今すぐにやるべき仕事がいくつも重なってしまい、やがて事態は手に負えない状況へ追い込まれていく事に…
主人公フロリアを後ろから追いかけるようなカメラワークのおかげで没入感があり、実際にフロリアの病院内での仕事ぶりを仮想体験しているかのような感覚になるのも映画のポイント。
そして彼女たちは
2025年カンヌ国際映画祭に出品された作品で社会問題をリアルに描く事で定評のあるベルギー出身のダルデンヌ兄弟が監督脚本を担当した最新作。
若くして妊娠した女性たちを支援する施設で共同生活を送る少女たちは家族との関係や貧困など様々な問題を抱えて施設を頼っている状況で、施設で生活している身重の少女ジェシカはこの日、かつて自分の事を養子に出した顔も分からない母親と待ち合わせする事になりますが、母親は結局現れず。
「会って言いたい。『あなたは動物以下だ。』って。私を捨てた。」と母親への恨みを語るジェシカですが、養子に出すのはあくまで別の人に託す行為であって捨てるのとは違うという意見と衝突。それでも出産後はパートナーもいない中での子育てに悩み、追い込まれたジェシカは…
「ずっと抱っこしたいと思ってたのに。何も感じない。」
一方その頃、少年院から出所するパートナーを赤ちゃんを抱っこしたまま迎えに行ったペルラは、そっけなくその場をあとにしようとするパートナーにストレスを募らせて落胆。アルコールの問題を抱える母親の姿を見て、母と同じように自分もそうなってしまうのでは?と不安を抱えるペルラ。
また、子どもを養子に出そうと考えているアリアンヌは母親にその事を伝えると「嘘だと言って。よく考えなきゃ。養子に出したら二度と会えないのよ。」と説得され、施設で育てられたアリアンヌ自身の境遇から、自分の子にはそんな経験はさせたくないと真っ向から対立。結局、口論の末に思わず手が出た母親とは大げんか。
家族との複雑な関係や貧困といった問題を世代を超えて繰り返してしまうという負の連鎖とそれに抗おうとする少女たちが人生の選択をして小さな希望を見出していく姿を通して現代が抱える社会問題が浮き彫りに。
ゲストの田中麗奈もダルデンヌ監督作品が好きだそうで『ロゼッタ』『ある子供 』『少年と自転車 』といった作品を鑑賞済みで映画館で『トリとロキタ』も鑑賞したとか。
画面から伝わってくる切迫感が印象的な作品ばかりという事で最新作も注目しているそう。
以上、今日の映画紹介でした。
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