タイムカプセルを埋めるようになったのはなぜ?チコちゃん
25年4月19日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『タイムカプセルを埋めるようになったのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】岩田剛典、池田美優(みちょぱ)
【VTRゲスト】なし
タイムカプセルを埋めるようになったのはなぜ?
3問目の出題は、
なんでタイムカプセルを埋めるようになったの?
チコちゃんの答えは、
ツタンカーメン王の墓が発掘されたから
解説は甲南女子大学の馬場伸彦教授。
日本でタイムカプセルが埋められるようになったのは1970年に開催された日本初の万博・大阪万博がきっかけだったとの事。
6400万人が来場した大阪万博ではタイムカプセルが展示されて大きな話題を呼びましたが、そのスケールはなかなかのもので、
高さ1.3m、重さ1.7トン、製作期間約2年半、直接経費約2億円。
中身はラジオ、炊飯器、帽子、メガネ、定期券、下駄、そろばん、宇宙食、筆箱、腕時計、株券、エベレスト山頂の石、車の模型、胃カメラ、タバコ、義眼、総入れ歯、宝くじなど2098点のアイテムをタイムカプセル化。
ちなみにエベレストの石は日本の登山隊が登頂に成功した際に持ち帰った貴重なものだったとか。
これらは「遠い未来の人類に残したい遺産」という観点から選ばれたそうで有識者による選定の他にも一般公募も行って決められたそう。
そしてこのタイムカプセルは1971年に大阪城公園の地下15mに埋められましたが、2つ用意されたタイムカプセルのうちで1つは中身の状態確認のために100年ごとに引き上げられて開封されるルールに、もう一つは5000年後の6970年に開封予定。
このタイムカプセルを埋めるというアイデアは1939年に開催されたニューヨーク万博が世界初と言われていて全長約2.4m、重さ約363kgとコチラも大型のもので、この時代にアメリカで流行した近未来的なデザインのロケット型。
外側はキュパロイという特殊合金製で内側は耐熱ガラスになっているのでいわば魔法瓶のような材質だったようで、こちらは「未来に受け渡す現代の遺産」というテーマで植物の種や当時のニュース映像など様々なジャンルのものが中身に。
スポンサーリンクこちらのタイムカプセルは5000年後の6939年に開封予定。
どちらも「5000年」というのが一つのキーワードになっているようですが、これは1921年のインダス文明の都市遺跡モヘンジョダロの発見、1929年の北京原人の化石の発見など1920年代~1930年代に相次いだ考古学上の歴史的発見がヒントになっているとか。
中でもイギリスの考古学者ハワード・カーターが1922年に古代エジプトのツタンカーメン王の墓の発見は大きなインパクトを与え、3000年以上前の過去の文明が突然にして現代に蘇ったと世界中で話題に。
するとアメリカの電機メーカー・ウエスティングハウス社がこの発見にヒントを得て発掘された古代遺跡のように現代の姿を5000年後の未来に掘り起こすというタイムカプセルを発案。
このような経緯で大阪万博でも埋められたタイムカプセルは日本中で話題となって学校行事としてタイムカプセルを埋めるブームが到来。
ちなみに2025年の大阪・関西万博ではタイムカプセルのイベントは行われないそうで、その代わりに「EARTH MART」では食のタイムカプセルと銘打って、日本古来の保存技術を世界中に知ってもらう目的で会場内で漬けた梅干しの”万博漬け”を25年後に樽から取り出して一緒に食べるというイベントが行われるんだとか。
という事で3問目は以上。
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