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コンサートでペンライトを振るのはなぜ?西城秀樹が元祖?チコちゃん


25年8月1日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『コンサートでペン型ライトを振るのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。そのきっかけを作ったとされるスーパースター西城秀樹のある提案とは?

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ゲスト出演者

【ゲスト】高橋文哉、野呂佳代

【VTRゲスト】ハイヒール・リンゴ

コンサートでペン型ライトを振るのはなぜ?

1問目の出題は、

なんでコンサートでペン型ライトを振るようになったの?

チコちゃんの答えは、

ヒデキがファンの顔を見たかったから

解説はイベント制作会社代表の増田武司さん。

昭和の音楽界を代表するスターの西城秀樹は1972年に16歳でデビューし、絶唱と言われたワイルドな歌い方や激しいパフォーマンス、個性的なファッションなどで熱狂的な人気を獲得。

そんな西城秀樹の人気は亡くなって7年が経った今でも健在で毎年行われている映像を使ったフィルムコンサートにはたくさんのファンが駆けつけてファンクラブの会員数はこの数年で2倍以上に。

そんな新旧のファンが集うコンサートでは会場が一体になってペンライトを振る光景が今でも見られていますが、ファンの方々に聞いてみると「ペンライトの元を作ったのは西城秀樹さん」「ヒデキさんが始めたと聞いています」とペンライトの元祖=西城秀樹という事を認知されている方がチラホラ。

そんな西城秀樹のコンサートを制作スタッフとして長年支え続けてきた増田さんはペンライト誕生の瞬間に立ち会っていたそうで、1974年8月に大阪球場でソロ歌手として初めてのコンサートを開催する事になった時、そこに来る大勢のお客さんが懐中電灯を持って来たというのがペンライトのはじまり。西城秀樹の大阪球場コンサートがペンライトの元祖

大阪球場コンサートに参加したという熱狂的ファンの方々に話を伺ってみると、前日のラジオで西城秀樹自身が「球場はすごく広くて夜だからみんなの顔が見れるように懐中電灯を持って来て振ってくれないか?」という呼びかけに従ってファンそれぞれが懐中電灯を持ち寄ってコンサートに参加したというエピソード。

大阪球場には野球中継で使われるナイター用の照明はあったものの公演中は基本的に使用せず、客席用ライトというものも存在していなかったので、少しでもファンの顔が見られるようにと懐中電灯を持って来てほしいと西城秀樹からのリクエスト。

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コンサート当日、アルバイトスタッフとして会場にいた増田さんは当時、大阪球場の目の前にあったデパートで懐中電灯が売り切れたという話を聞いたそうで、会場入りするファンから「どこか懐中電灯を売っている所はないですか?」と聞かれ、球場の東側にあった電器街を案内したというエピソードも。

ただし、斬新過ぎたこの懐中電灯持ち込みアイデアは突発的なものだった事もあって、ファンの間では「持って来たのはいいけれどどうすればいいのか分からない…」と戸惑いもあったようで、とりあえず手を振るのに合わせて懐中電灯を振るなど思い思いの姿でコンサートへ参加する事に。

この時の映像は残念ながら残っていないようですが、のちに西城秀樹自身が新聞のコラムで初めて見る客席の光はとても幻想的だったと述懐していたり。ペンライトを振る文化の元祖とされる西城秀樹の懐中電灯

こうして話題となった懐中電灯ですが翌年1975年の大阪球場公演以降は徐々にその姿を変えていき、先端に豆電球が付いた小さなペン型ライトが主に使われるようになってファンはそこに色付きセロハンを被せてライトの色を曲ごとにチェンジしてアレンジしたり。ペンライトを振る文化は懐中電灯から小型ライトに変化

そして80年代に入ると化学反応で発光するケミカルライトが主流に変化し、ちょうどこの頃西城秀樹のファンで今でも西城秀樹を愛してやまないハイヒール・リンゴによると、客席の真ん中に先導役のコアなファン集団がいて、その動きに合わせて曲ごとに決められたペンライトの振付を真似するというのがコンサートのよくある光景だったとか。

ちなみにケミカルライトは元々は1960年代のアポロ計画の中で開発されたのがその発端で、宇宙空間で火や電気を使わない安全なライトとして開発されたケミカルライトは1970年代後半に釣り具、パーティーグッズ、アウトドア用品として販売が開始されて、これがいつしかコンサート会場でも使われように。

ここからペンライトの文化はさらに広がりを見せて2010年代からのアイドルブームが大きな決め手となってコンサートでファンが振るという文化がすっかり定着。

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そんなペンライト文化の生みの親である西城秀樹は他にも日本のコンサート文化に様々な影響を与えていて、代表曲の「情熱の嵐」で曲の合間にファンが「ヒデキ!」と合の手を入れるコール&レスポンスはステージで歌っているとファンの叫び声ばかりで歌を聴いてもらえていないと悩んだ西城秀樹が観客との掛け合いを取り入れてもっと歌を楽しんでもらえるようにと考えた工夫だったとか。

また、西城秀樹のど派手なマイクスタンドアクションはイギリスのロックアーティスト ロッド・スチュワートがコンサートでマイクスタンドを蹴り上げているのを西城秀樹が見て「鉄でできた重いマイクスタンドがなぜあんなに軽々持ち上がるの!?」と衝撃を受けたのがきっかけだったそうで、一緒にその映像を見ていたミュージシャンのムッシュかまやつがロッド・スチュワートのマイクスタンドは鉄じゃなくてアルミ製の軽いヤツなのでは?と気づき、これを聞いた西城秀樹は特注のアルミ製のマイクスタンドを知り合いにオーダーして作ってもらったというエピソードも。

ちなみにペンライトを振る文化の起源については韓国のアイドル文化も深く関わっていたりと諸説あり。

という事で1問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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