早口言葉を言うようになったのはなぜ?一番難しい早口言葉とは?チコちゃん
25年10月10日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『早口言葉を言うようになったのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。番組で開催した早口言葉コンテストの結果や一番難しい早口言葉とは?
ゲスト出演者
【ゲスト】ハライチ澤部、渋谷凪咲
【VTRゲスト】なし
早口言葉を言うようになったのはなぜ?
2問目の出題は、
なんで早口言葉を言うようになったの?
チコちゃんの答えは、
市川團十郎がのどの薬で救われたから
解説は清泉女子大学の今野真二教授。
早口言葉のルーツを辿ると似たような言葉遊びは古事記や日本書紀にも登場するようで古事記には「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」という文章だったり、万葉集には「河上の つらつら椿 つらつらに 見れども飽かず 巨勢の春野は」と早口言葉を思わせるような言葉の並び。
このように和歌を親しむ文化のある日本ではこうした言葉遊びは古くから行われていたようで、貴族や上流階級からこうした文化が一般庶民に広まっていったのは江戸時代になってからの事で、そのきっかけは歌舞伎役者の二代目・市川團十郎が演じた外郎売の口上。
市川團十郎といえば代々歌舞伎界を背負って来た大名跡で、現在の十三代目から遡る事300年、江戸っ子から絶大な人気を集めた名役者が二代目團十郎。
そして歌舞伎演目の外郎売は外郎という薬を売る小田原の商人のお話で二代目團十郎がその外郎売を演じたわけですが、その中には外郎売の口上があり、例えば「武具馬具 武具馬具 三武具馬具 合わせて 武具馬具 六武具馬具」といった早口言葉のようなセリフ。
スポンサーリンク薬売りが薬の効能や由来を早口ですらすらとまくし立てるシーンは演目のハイライトで、5分以上の長台詞をよどみなくこなす二代目團十郎の名人芸が話題となり、この時代の歌舞伎は庶民に絶大な人気を誇った娯楽だったという事もあって江戸の町では外郎売のセリフを真似したり、外郎売のような早口言葉をオリジナルで作って遊ぶ人も登場して大流行。
さらに全国に寺子屋が出来て庶民も読み・書き・そろばんを身につけ始めたことも後押しになって早口言葉の文化が庶民にも浸透して言葉遊びの一つとして定着していく事に。
この外郎売の演目は二代目團十郎によって作られたものでしたが、そのきっかけはのどの不調がはじまりだったそうで、ある時、二代目團十郎が咳と痰の症状で困っていた際に小田原の外郎という漢方薬を飲んで回復したというエピソードが元ネタに。そして薬に感謝の意を込めて薬の効能を早口言葉に乗せてまくしたてるという演目が作られる事に。
という事で最後に番組でこのところずっと募集をしていた50文字以内のオリジナル早口言葉コンテスト。
応募総数は1934件だったようで番組スタッフが選んだ難易度ランキングトップ5は、
- 1位「生貯蔵酒 貯蔵中 本醸造酒 醸造中×3」
- 2位「加賀藩 多賀隆忠(たがたかただ)が 高い価格の硬い刀買いたかったから 多賀藩 加賀氏から 多賀隆忠が高い価格の硬い刀買った」
- 3位「朝、傘貸す。朝、傘さす。朝、赤坂サカス。×3」
- 4位「ガム噛むギャグ書く客×3」
- 5位「歯科医院に鹿来て 歯科医仕方ないしと鹿に歯科検診 鹿歯科医の質問にシカトし 歯科医鹿仕返しにシカトする」
2問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから