たけしの家庭の医学で紹介!膝痛を3日で解消する簡単運動のやり方。軟骨ではない新原因とは?
19年4月23日放送の「たけしの家庭の医学」では膝痛の効果的な解消法として簡単な運動を紹介。なかなか痛みが治まらずに長引いている慢性的な膝痛は大きな悩みですが、今までは膝軟骨のすり減りが主な原因として挙げられていました。しかし最近の研究ではそれ以外に新原因がある事も指摘されており、今回番組で紹介する解消法はそんな軟骨以外をケアして痛みを解消してしまおうというコンセプト。というわけでそのやり方について見てみましょう。
19年4月23日放送の「名医とつながる!たけしの家庭の医学 平成最後の大発見!心臓若返り(秘)物質」(テレビ朝日系)からまとめてご紹介します。
スポンサーリンク膝痛の原因は軟骨?
一般的に長引く膝痛の原因としてよく挙げられているのが、
膝関節の軟骨成分のすり減り
関節の間でクッションの役目をする軟骨がすり減る事によって痛みが走るというのが基本的な考え方ですが、残念ながら一度すり減ってしまった軟骨は元には戻らないの現実。
では諦めて痛みを抱えながら生活していかなければならないかと言えば決してそうではありません。
実は慢性的な膝痛の場合は膝以外の別の別の場所に原因が隠れている事も多いのです。
となると軟骨ではなく別のアプローチが考えられるというわけですね。
番組では70代になってからは膝痛の症状が強くなって杖無しでは歩けなくなってしまったという方を取材。
トイレに行くにも億劫になるぐらいに痛みが激しかったそうですが、医師の診断は末期の変形性ひざ関節症。手術以外に改善方法は無いとまで言われたほどの末期状態。
これまで指摘されていた通りに膝関節内の軟骨のすり減りによって骨同士がぶつかる事によって痛みが出ている状態という見解ですね。
ところがこの方は膝以外の別の場所を治療する事で6年経った今では自転車を颯爽と乗りこなして、杖無しで手すりも掴まらずに階段もスイスイ。
これは一体?
痛みの伝わり方に個人差アリ
先ほどの症例の方の主治医はと言うと、
高知大学 医学部附属病院 整形外科 教授 池内昌彦先生
池内昌彦先生は関節痛の分野で世界最先端の研究を行うアメリカ・アイオワ大学への留学経験もあり、帰国後は年間200件に及ぶ膝関節手術の執刀もこなし、これまで5万人もの患者を治療して来たという膝痛の名医。
池内先生「膝痛の原因で一番多いのが変形性関節症という病気で、関節軟骨がすり減る病気なんですけども、軟骨がすり減っても困っている人もいれば、困らない人もいらっしゃると。」
この言葉からは軟骨が全てではないという事が分かりますよね。
ではこの違いはどこに?
池内先生「痛みの伝わり方に個人差がありまして、同じ痛みを強く感じる方と弱く感じる方がいるっていう事が分かって来たんですね。」
実際に痛みの感じ方を数値として測定する圧痛計という医療機器でデータを取ってみると、痛みの感じ方の差は倍近くも差が出てしまう事も。
池内先生「慢性的に痛みに困っておられる人の中にはですね、脊髄に機能的な異常がある方がいらっしゃいます。」
脊髄とは脳から背骨の中を通って腰に至る神経の束の事ですが、この脊髄の役割は脳の指令を手足の末端にまで伝える事と痛みの信号を脳に伝える事。
つまり脊髄の機能が異常をきたすと大した事のない痛みでも過剰に反応してしまい、脊髄が激痛として脳に伝えてしまう事があるというわけですね。
スポンサーリンク解消法「太もも力こぶ運動」
ではその解消法とは?
池内先生「運動する・筋肉を動かす事が一番大事なんですけども、まず筋肉を動かすことで痛みに対して強くなるという効果が期待できます。早い人ですと数日で痛みが和らぎます。2~3日ですっかり良くなったという方がいらっしゃいます。」
先ほど紹介した70代の方も池内先生の指導の下に筋力トレーニングを行った事で膝痛を解消していたんですね。
実は膝の痛みを伝える信号と太ももの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)からの信号は同じ神経を通って脳に送られており、太ももの筋肉の運動をする事で、膝の痛み信号に筋肉の信号が一緒に混ざって互いに中和されるという効果があるとの事。
運動すればするほどに脊髄の過剰な反応が収まって機能が正常化、痛みがどんどん軽減されていくんですね。
膝の軟骨は回復させられないので痛みに強い体になっていこうという考え方ですよね。
でも問題は「膝が痛いのにどうやって筋トレや運動をするの?」というポイント。
そこで池内先生がおすすめする運動が「太もも力こぶ運動」。
太もも力こぶ運動はお風呂で簡単に出来る運動でそのやり方は、
足が届かない場合は背中に風呂桶などを挟んで調節しましょう。壁を押している時に太ももに力こぶを作るイメージを持つことがポイントです。
なぜお風呂の中で行うのか?という点については番組中には触れられていませんでしたが、恐らく温かいお湯で血流がアップする状態を作るという狙いと、体がすっぽりと入る狭いスペースが簡単に確保できるからという理由、またはお風呂に入った時は必ずこの運動を行うという習慣化しやすいからだと思われます。
少し例とは外れますが、トレーニングジムのマシンにあるレッグプレスという器具と同じような効果ですね。
コチラの動画は78歳の男性が270kgという重量を使ってレッグプレスを行う映像。
ここまでやりましょうというわけでは決してありませんが、こういう動きをイメージして行うと効果的。
浴槽内の壁を5秒間押して緩めるを繰り返すだけですからもっと気楽な気持ちで行えますよね。
ただし、太もも力こぶ運動はあまり強くないとはいえ力を込める事には変わりありませんので、血圧の上昇によるリスクも同時に考える必要がありそうですね。熱
いお湯で温まり過ぎた状態で行うと危険ですので湯温の調整などはほどほどに。また、運動し始めは余裕を持って行うようにして、慣れてきたら回数を増やしていくという方法を取る方がより安全に行えそうです。
実践効果は?
番組では膝が痛くて階段が上がれない、正座が出来ないという71歳の方に実際に検証に協力してもらいましたが、
太もも力こぶ運動については運動中に痛みはなく、楽な感じで出来るというご感想をお持ちのよう。
こんな簡単な事で本当に効果があるのか?と少し疑っておられるような様子もありましたが、運動スタートからわずか3日後には正座する姿勢で膝の痛みが減っているという嬉しい変化が。
その後も7日間に渡って太もも力こぶ運動を続けてもらい、最終的には香川県琴平町の金刀比羅宮の頂上まで自分で階段を上ってお参りをするという希望も見事に達成。
運動前は膝の痛みのせいでカゴ(石段かご)を使っても途中で痛みから引き返していたのにこれは劇的な違いですね。
というわけで以上、テレビ朝日系「名医とつながる!たけしの家庭の医学 平成最後の大発見!心臓若返り(秘)物質」で紹介された膝痛を3日間で劇的に改善する簡単解消法のやり方でした。是非ご参考に。