主治医が見つかる診療所で紹介の「けのびポーズで8秒ダイエット」のやり方とは?
20年7月9日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所」では「8秒けのびポーズ」を行うだけで体のバランスが整い、日常動作でもダイエット効果が得られるというそのやり方を紹介。さらにけのびポーズで体の柔軟性アップや血流アップなども得られるとの事ですが、そのメカニズムも解説。
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指導するのは国士舘大学体育学部の須藤明治教授。
スポーツ科学が専門の医学博士でプロアスリートへの指導も行う水中運動研究の第一人者。
水中運動とは水泳に限らず水中ウォーキングや水中エクササイズなど水の中で行う運動全般を指す言葉。
足腰への負担が少ないうえに水の抵抗によって大きな効果が得られるという特徴があるので、高齢者の運動や、リハビリ、ダイエットに効くとして注目を浴びるこの分野。
須藤先生は、痩せやすい・太りにくいという個人の性質は「体のバランス」に原因があるという見解。
普通の人は、ただその場に立っているだけでもどちらかに片寄っているのが普通で、このようにバランスが片寄っていると自分が得意な方の筋肉ばかりを使ってしまい、効率よく脂肪が燃焼する妨げになってしまうとか。
このような歪みや偏りがあると血流が悪くなって代謝もダウン。
という事は体のバランスを整る事がダイエットの第一歩になるというわけですね。
そこでまずはその場で体のバランスをセルフチェックする方法から紹介。
やり方は、
- 床にテープなどで十字型の印をつける
- 目印の中心に立って足を数cm軽く広げる
- 太ももが床と平行になる位まで足を上げるようにしてその場足踏み
- 時間は目をつむって20秒
自分がどちら側に回転したかをチェック。
もし左側にズレていたとすると左の足が弱いという意味。
右足の蹴り足の方が強いので左側に回転してしまうんですね。
このバランスの乱れを体内で制御しているのがインナーマッスルですが、このインナーマッスルを鍛える為には水泳が最も適していると須藤先生。
ですが、いきなりプールに行って泳ぎましょうというのはなかなかハードルの高い事なので、須藤先生は水中運動研究を通して得られた知識を元に陸上でも行える方法を紹介。
インナーマッスルを効率的に鍛えるには、
- 姿勢のキープ
- ひねり動作
- 伸ばし動作
がポイントだそうで、それを簡単に行うには「けのびポーズ」が最適。
けのびとは水泳のスタート時にとる水の抵抗を少なくした姿勢の事。
YouTube動画。コチラがけのびですね。
このけのび姿勢ではお腹とお尻を締めて体のバランスをとるという動きになっている上に、体を伸ばしているのでインナーマッスルがよく働く動きなのだとか。
また、心臓よりも腕を高く上げる姿勢では心臓が指先まで血液を送ろうとするので血流アップも同時に。
須藤先生の研究データによると実際にけのびポーズを行う事で肩周りの血流量が大幅アップしたとの事。
肩周りの筋肉がほぐれる事で体も柔らかくなる効果もあるそうで、けのび前後の前屈の記録も、
-15.4cm → -2.8cm
と大幅に数値改善。
脳神経外科が専門の上山博康医師によると、
ストレッチ(伸展)の働きが脳にとっても重要で、脳というのは狭い・小さな動きばかりしていると自分の安全域を守るために、どんどん動きを小さくしていってしまうのだとか。
そこで、非日常的に限界まで伸ばすという動きを行う事で、脳が動ける範囲を再認識する事が出来るそう。
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そんなイイ事だらけのけのびポーズの詳しいやり方は、
腕を上げていく時は正面をしっかり向いて、あげきった所で腕を耳にピッタリ付けるように。
つま先立ちにならないように足の裏はしっかり床につけたままもポイント。
さらにけのびポーズを行う前に、
肩に手を当てて後ろから前に大きく回す動きを事前に行うとさらに効果アップ。
このけのびポーズを行った上で家事をしたり、買い物に出かけたりすればいつもの動きでも効率的に脂肪が燃えるようになると須藤先生。
ダイエットとけのびポーズの関係性では、
循環器内科が専門の秋津壽男医師によると、
肩の後ろの肩甲骨の辺りには褐色脂肪細胞と呼ばれる特殊な脂肪細胞があり、この褐色脂肪細胞は脂肪を燃やす細胞で、加齢とともに数が減っていったり、働きが弱くなって行くとの事。
そこで、けのびポーズで刺激を与える事で褐色脂肪細胞が活性化されて体重を減らすダイエット効果が期待できるとか。
という事で以上、「主治医が見つかる診療所」から「けのびポーズ」で体のバランスを整えるそのやり方についてでした。ご参考に。