林先生の初耳学で検証!ラーメン1杯分のカロリーはどの運動で消費できる?
20年8月2日放送のTBS系「林先生の初耳学」では「初耳トライ やってみたらどうなる学」の企画でラーメン1杯分のカロリーを消費できる運動について大調査。一般利用を遥かに超えて、アスリートが使用できるレベルの高性能測定機器を使用して大実験の結果とは?家事、犬の散歩、入浴、映画鑑賞、バッティングセンター、インターバル速歩、モデルウォーキングでは?
見逃してしまった方は是非チェックしてみてください。
スポンサーリンク消費カロリー算出マスク
まず検証にあたって消費カロリーを正確にカウントする必要がありますが、それに用いられるのが、
VO2Master MW-1100
という超高性能マスク。
その価格は何と128万円という超高級用具。
呼吸による酸素摂取量を測定して消費カロリーをリアルタイムで算出できるという代物で、通常は研究室などで機器につながれたマスクによって算出する形をポータブルにした感じですね。
YouTube動画。
研究室でのみ使用可能な従来型の機器だと300万円ほどのお値段らしいので、128万円でもかなりリーズナブルとの事。
一般的によく利用される脈拍・心拍数で消費カロリーを測定する形の機器だとあくまで概算値であり、かなり誤差が大きいのが真実。となると酸素摂取量の方がより精度の高い測定方式。
今ではスマートウォッチなどにも消費カロリーを計算する機能がついていますが、それよりももっと専門的な機器になりますよね。
というわけでVO2 Masterを使って目標の消費カロリーはラーメン1杯分(山頭火の塩ラーメン)785kcalをターゲットに設定。
腕立て伏せ
まずはデモンストレーションとして筋トレの「腕立て伏せ」でどれだけ消費するのか実験。
1秒で下げて1秒で上げるというテンポで計20回行うと消費カロリーは、
7.1kcal
意外に少ないと思うかもしれませんが、
消費カロリーアップ為には「運動の継続時間」が何よりもモノを言う世界なのでたった40秒足らずの筋トレではこんなもんです。
家事
まずは身近な家事についてその消費カロリーを実測。
行うのは、
- トイレ掃除 7分間
- アイロンがけ 7分間
- 食器洗い 5分間
- 雑巾がけ 6分間
- 洗濯物たたみ 5分間
全部で30分。
弾き出された消費カロリーは、
101kcal
今度は「家事でそんなに?」と感じてしまうかもしれませんが、やはり運動の継続時間が大事という事が改めて分かりますね。
例えば先ほどの腕立て伏せだと40秒で約7kcalなので1分だと約10kcalになる計算。
となると腕立て伏せを30分続けたとしたら理論的に消費カロリーは300kcalになりますよね。といっても30分間腕立て伏せをし続けるのは現実的ではないのであくまで仮定の話ですが。
101kcalの内訳を詳しく見てみると、
- トイレ掃除 7分間 23kcal
- アイロンがけ 7分間 12kcal
- 食器洗い 5分間 22kcal
- 雑巾がけ 6分間 29kcal
- 洗濯物たたみ 5分間 15kcal
四つん這いの姿勢で作業する事によって太ももの筋肉が刺激されてカロリー消費が大きい雑巾がけ。
確かに掃除の中でもキツイ動作なのは体感的にも分かりますよね。
逆に座った状態で行うアイロンがけや洗濯物たたみは低い傾向。下半身の動きに乏しいのがその要因でしょう。
その他に、食器洗いは立ち姿勢をキープするために、トイレ掃除はしゃがんだ体勢をとり続けるために比較的大きな消費カロリー。
ここで101kcalを消費したので残りは684kcal。
犬の散歩
続いては犬の散歩へ。
散歩のパートナーはゴールデン・レトリーバー。
割とワンちゃんに引っ張られる感じで公園の中を30分間。
測定された消費カロリーは、
145kcal
家事だと40分ぐらいに相当するのでややコスパは良い感じでしょうか。
歩く動作は身体への負担も考慮するとかなりオススメの運動ですよね。
ここで残り539kcalに。
スポンサーリンク入浴
続いては入浴の消費カロリーについて。
お湯にしっかり浸かって30分間。
その消費カロリーは、
58kcal
基本的にじっとしているので消費カロリーはこんなもんですね。
さらに体温維持に必要な熱をお湯からもらえるので体が頑張って熱を発する必要が無いのも消費カロリーという点から見るとマイナス。
残り481kcal。
映画鑑賞
まさかのチョイスですが、日常生活では十分にあり得るのでエントリー。
ちなみに鑑賞するのはホラー映画の名作「シャイニング」。
実はイギリスのウェストミンスター大学が2012年に発表した「90分間のホラー映画を観ると30分間のウォーキングと同じカロリーを消費する」という研究結果があるので確かめてみようという事で実施。
結果、その消費カロリーは90分の鑑賞で、
80kcal
人は恐怖にかられると心拍数や呼吸数が増加して血液循環が良くなるので消費カロリーはアップする傾向にあるそう。
これで残り401kcal。
まだ785kcalの半分にも到達せず。
バッティングセンター
ちなみに実験に参加したティモンディ高岸さんは済美高校出身ですが、そこで毎日やっていた独特の挨拶では1.1kcalの消費カロリーだとか。
そしてバッティングセンターではMLBの最速記録を超える時速170kmの超スピードボールに挑戦。
アロルディス・チャップマンが2016年に記録した時速105.1マイル=時速169.1kmの投球シーンはコチラ。
ちなみにジョーダン・ヒックスも2018年にタイ記録となる時速105.1マイルで投球。
話が脱線してしまったのでバッティングセンターに戻って、30分間に渡って160球を打ち込んだ結果、その消費カロリーは、
188kcal
やっと運動らしい運動といった感じですが、やはりバッティング動作は全身の筋肉を使うので消費カロリーとしてはなかなか。
ここで残り213kcal
インターバル速歩
ここでダイエットの専門家が推奨する、日常生活で最も効率よくカロリーを消費する方法を紹介。
それが、
インターバル速歩
インターバル速歩とは通常スピードの歩きと早歩きを3分ずつ交互に繰り返す歩き方の事。
30分間インターバル速歩を実践して消費カロリーを弾き出すと、
102kcal
これは通常のウォーキングに比べておよそ1.2倍の数値だそう。
この1.2倍という数値が正しいとすれば通常のウォーキングは大体85kcalほどの消費。これを当てはめるとホラー映画90分間鑑賞と大体同じと言えそうですよね。
通常のウォーキングの消費カロリーを算出していないので何とも言えませんが、こういう所で細かいスキが出来るのがバラエティ番組の限界でしょうか。
この結果からすると犬の散歩は相当コスパ良さそうですよね。
とはいえここで残り111kcal。
スポンサーリンク高岸式トレーニング
最後はティモンディ高岸さんが日課にしているオリジナルトレーニング。
まずは鉄球を手に持ち、ボーリングやペタンクのように前に投げる鉄球投げ。これは手首を鍛える目的で行っているとの事。
他には極太のチューブを使った縄跳びや、
そして四足歩行ダッシュ。
それぞれを10分間ずつ計30分行った時の消費カロリーは、
312kcal
最後は一気にガチのトレーニングになったので大幅に消費カロリーアップ。
モデルウォーキング
最後にこの日のゲストであるモデルの冨永愛さんがモデルウォーキングを行った時の消費カロリーを算出してみる事に。
実際にショーモデルさんたちはランウェイを歩いて戻ってくるだけで汗だくになっているそうなので一体どれくらいになるのか興味はありますね。
秒数にして8秒ほどの距離を2往復して大体30秒ぐらいのウォーキング。途中で静止したポーズを2回ですね。
消費カロリーは、
0.8kcal
少ないと思うかもしれませんが、腕立て伏せ40秒が1.1kcalだったのを考えると消費カロリーとしてかなり多め。
しかも一般の人の普通のウォーキングではもっと消費カロリーは少ないハズなのでモデルウォーキングはやはり筋肉の稼働率が高くなるんですね。
医師の指摘ではお腹の丹田を意識して歩いているので、その姿勢保持の分だけ消費カロリーがアップしたのではという見解。
背筋を伸ばして軸を揺らさないように歩くのはかなり大変なので同じウォーキングでもダラダラ歩きとは一線を画すというわけですね。
つまり普段から美しい姿勢を意識しながら行うウォーキングでは消費カロリーがアップするという意味でもありますよね。
その差は、
- 通常歩き 1時間 180kcal
- モデル歩き 1時間 230kcal
になるとか。
インターバル速歩が1.2倍との事でしたが、コチラは約1.28倍にアップ。
犬の散歩1時間だと280kcalの消費になる計算なので余計に犬の散歩の消費カロリーが際立ってくるのはご愛嬌。
以上、TBS系「林先生の初耳学」からラーメン1杯分のカロリーを消費する日常生活の動きやトレーニングについてや、モデルウォーキングと普通の歩きとの消費カロリー比較などでした。ご参考に。