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アイスクリームの定番味がバニラなのはなぜ?歴史や由来は?チコちゃんに叱られる


21年6月4日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で出題されたのは『アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?』という食に関する問題。実はアイスクリームが誕生した時にはまだアイスはバニラ味では無かったそうで、その後バニラが使われるようになったのはある理由からだとか。

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ゲスト出演者

【ゲスト】伊藤沙莉、天野ひろゆき

【VTRゲスト】なし

アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?

2問目の指名は、

この中で一番、甘いもの好きのステキな大人ってだーれ?

ここは甘党で洋菓子から和菓子まで幅広く好きというという天野ひろゆきさんが回答者に。

ここでチコちゃんの疑問は、

アイスの定番はバニラなの?

アイスが最初に出来た時の味がバニラだったからという答えですが「最初に出来たからって定番になるの?」とチコちゃんに切り返されて万事休す。

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

というわけでチコちゃんの答えは、

その香りが哺乳類を引き寄せる魔性の香りだったから

解説は香料会社で匂いについて研究する山本芳邦さん。

そもそも今のようなアイスクリームが生まれたのは17世紀にフランスの菓子職人が作った「凍らせたホイップクリーム」が原型。

それが18世紀になると冷凍技術の進歩と共にアメリカに伝わり、ホワイトハウスの晩餐会でも出されるようなメニューに。

そして1850年代に入るとアイスクリームの大量生産が行われるようになり大衆にも広まりますが、この頃のアイスクリームは牛乳、卵、砂糖などを混ぜ合わせて凍らせたものが一般的。

つまり当時のアイスクリームというのはバニラ味ではなくただのミルク味。

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その後、アイスクリームには牛乳や卵の生臭さが気になるという理由からニオイ消しの用途で甘い香りのするバニラビーンズが用いられるように変化。

この時代に使われていた原材料の牛乳や卵は現代の物に比べてかなり獣臭のするものだったそうで、その余計な香りを抑えるには苦心したようですね。

バニラビーンズは既にケーキに甘い香りをつける用途で使われていた香料だったのでこれを応用する事で獣臭を解決。

こうして定番の味になっていったというわけですね…と思いきや、山本先生はもっと深い理由について話を進め、

そこで登場するのがバニラに含まれる「バニリン」という成分。

バニリンとはバニラビーンズの甘い香りの元となる成分ですが、このバニリンは牛乳にも含まれているので、牛乳+バニリンの組み合わせはとても相性の良い奇跡のコンビなんだそう。

そしてこのバニリンは私たち人間も含めた哺乳類を本能的に引き寄せる魔性の香りだったのでバニラが使われたバニラアイスクリームは世界的にヒットしたとの事。

なぜそんなにバニリンが哺乳類にとって魔性の香りなのか?というと、このバニリンは母乳にも含まれる成分なのでお乳を飲んで育つ哺乳類にとっては本能に訴えかけて来るというのがポイント。

当初はニオイ消しの為に使われたバニリン入りのバニラビーンズだったのに、それが偶然にも人間が好む香りに仕上がったというわけですね。

ちなみにバニラビーンズにバニリンが含まれているのはバニラの花が受粉しにくくなる為だと言われているとか。

バニラは1年にたった1日だけ花を咲かせるので、そもそも受粉しづらい植物。

受粉できないと種が作られないのですが、そんな子孫を残すチャンスが少ないバニラが生き残るために手に入れたのが哺乳類を引き寄せるバニリン。

この香りに引き寄せられた哺乳類のサルなどがバニラの種を食べ、遠く移動した先で種入りのフンをする事で生育範囲を広げていくというのがバニラの生存戦略。

ここで本当に哺乳類がバニリンの香りを好むのか確かめるべく実験。

牧草に、

  • バニラビーンズ
  • はちみつ
  • ココナッツ
  • ニオイ無し

の4種類の香り付けや味付けをして用意して、ヤギがどの草を選ぶのか観察してみると、

10頭中5頭がバニラの牧草に群がる事に。

というわけでコチラが結論。

アイスクリームの定番がバニラなのはその香りが哺乳類を引き寄せる魔性の香りだったから

でした。

好きな匂いは?という質問には「パン屋さんの匂い。」とチコちゃん。

という事で2問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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