チコちゃんに叱られる 猫の模様はなぜ種類が多い?答えは人間のせい
21年10月22日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『なぜ猫には色々な模様がある?』という問題。同じ猫科のトラやライオン、ヒョウは大体決まった模様をしているのに猫だけはなぜあんなにパターンが豊富なんでしょうか?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】尾上松也、奈緒
【VTRゲスト】サンシャイン池崎
なぜ猫には色々な模様がある?
本日のゲストは2人とも初登場の奈緒さんと、「音羽屋」こと尾上松也さん。
ゲスト紹介はあっさりと終えて1問目の指名は、
この中で一番、猫好きなステキな大人ってだーれ?
昔ペルシャ猫を飼っていたという尾上松也さんが回答者に。
ここで視聴者からの質問おたよりを踏まえたチコちゃんの疑問は、
なんで猫だけ色々な模様があるの?
狩りの為のカモフラージュという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
奈緒さんはオシャレだから、モテる為という答えですが残念。
VTRでは猫好きタレントという事でサンシャイン池崎さんにも同じ質問。
模様によって性格が変わって来るという答えですが、
というわけでチコちゃんの答えは、
人間が飼っているから
解説は日本動物科学研究所の今泉忠明所長。チコちゃんで動物関連の疑問といえばこの先生。
今泉先生によると家ネコが野生動物だった時代には猫の柄は一種類だったそうで、
それからいつしか茶トラ、黒ブチ、三毛など様々な毛柄が増えて今や60種類以上とも。
スポンサーリンク中東キプロス島において約9500年前の猫(リビアヤマネコ)の化石が見つかっており、リビアヤマネコはキジトラ柄。
この事から家ネコの元祖はキジトラ柄と考えられているとの事。
そして今から2000年ほど前になると色々な模様の猫が既にいたそうで、古代ローマ時代の絵画には白黒の猫が描かれていたり。
そうして時代を追うごとに猫の模様はどんどん増えていく事になったのですが、ではなぜそんなにパターン豊富になったのか?
その理由については「色の突然変異」がポイント。
本来、動物は親の毛色の遺伝子が子どもに伝わるものですが、そこに突然変異が起きると異なった柄や毛色に変化。
確かに猫は親と違う柄で生まれてくる子猫たちがたくさんいますよね。
この突然変異が起こる理由については「分からない」というのが答えで、アメリカにおいてクローン猫を作り出した際には違う柄でクローン猫が誕生する事態に。
遺伝情報が全く同じなので同じ柄になるはずが異なるという不思議。
これを踏まえると猫の柄を決めている要因については複雑怪奇で謎のままというのが現時点での結論。
ただし、猫と同じ猫科のトラ、ライオン、ヒョウなどと比較して猫にだけこれだけの模様のパターンがあるという事は、それはつまり「猫だけが家畜化された」というのが大きなポイントになるはずと今泉先生。
野生で猫が生きる場合はキジトラ柄が風景に溶け込む柄(=擬態効果)として活用されますが、白や黒などは比較的目立ちやすいので生存競争を考えると不利。
ところがこれが人間にとっては特徴のある猫の方が珍重されるわけで、人間が守ってくれるという前提に立つと、どんな柄になっても生きていけるというのが家ネコの世界。
自然を離れて人間に飼われるようになった事で沢山の柄の猫が生き残っているとも考えられますよね。
というわけでコチラが結論。
猫にいろいろな模様があるのは人間が飼っているから
でした。
チコちゃんが猫ならどんな家で飼われたい?という質問には「玄関オートロック、風呂・トイレ別。」とチコちゃん。
最後に塚原愛アナから補足。
猫以外の動物でも人間が飼うようになればどんどん柄が変わっていくのか?については長い時間をかけてそうなっていく可能性は大いにあると今泉先生の見解。
例えシマウマやライオンなどでも家畜やペットとして人間が飼う用になれば1万年もすれば柄が多様になっていくのでは?との事。
ちなみにケニヤでは突然変異によって水玉模様のシマウマが確認されているとか。
生息地域が道路で分断された事で、仲間同士の近親交配が進んだ結果として突然変異が起こって水玉模様のシマウマが誕生したと考えられているそう。
ということで1問目は以上。
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