展望台や高い所に登りたくなるのはなぜ?遺伝子の記憶が答え チコちゃん
23年1月13日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ人は展望台にのぼりたがる?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】高橋みなみ、鈴木浩介
【VTRゲスト】なし
なぜ人は展望台にのぼりたがる?
3問目の出題は、
なんで人は展望台にのぼりたがるの?
チコちゃんの答えは、
「いいことがある」と遺伝子が記憶しているから
解説は兵庫県立大学大学院の竹田直樹准教授。
具体的に「いいこと」とは狩猟時代に経験したものがベースになっていて、
狩りをするためには何をおいてもまず獲物を見つけるのが先決なわけで、高い所に登ると獲物が見つけやすくなるというシンプルな理屈。
つまり高い所というのは生きていくために有利な場所という意味なので、
これを脳は記憶しているわけですね。
その他の動物のライオンやチーターなどの狩りでは草陰などに隠れて獲物を猛スピードで追いかけて捕まえる狩猟スタイルですが、
人間の場合は運動能力がそこまで高くないので、その代わりに獲物の足跡などを辿ってひたすら追いかけ続けて、スタミナ切れを起こした獲物をじっくりと狩るという手法。
要するに獲物を見つけることが何よりも大事で、獲物に逃げられたとしても執念深く追い続けられる人間にとっては後はどうにでもなるので問題なし。
実際、人間が他の動物に比べて運動能力面で最も秀でているのは長距離を延々と歩く能力だそうで、スピード勝負ではなくスタミナ勝負で狩りを行っていくには必要な能力だったんですね。
また、高い場所は天敵から身を守るのにも好都合な安全地帯だったので余計に高い所=いいことに繋がっていると竹田先生。
イギリスの地理学者ジェイ・アップルトンは「人間や類人猿にとって”眺望”と”隠れ場”は生きていくために必要不可欠であった。」と記していて、
遠くまで見通せる山頂や屋上から景色、隠れ家のような屋根裏部屋、ツリーハウスなどになんとも言えない魅力を感じてしまうのはこの頃の記憶が遺伝子に刻み込まれているから。
確かに展望台や山頂などに登って「双眼鏡使いますか?」とポンと手渡されたら絶対に覗いちゃいますよね。
3問目は以上。
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