林修の受験テクニック一覧 時間配分、攻略法、トラブル対処、リラックスなど 林修の生徒諸クン
23年1月13日「林修の生徒諸クン」で紹介された林修の受験テクニックを一覧で総まとめ。時間内に解く方法、マークシート攻略法、小論文の書き方、トラブル対処法、リラックス方法まで。
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時間内に問題を解くには?
【国語】
林先生「そもそも時間が足りないのではなく”時間内に解く訓練が足りない”ということ。」
では解くスピードを上げるには現代文を例に挙げると、文章を読む時間がどうしても必要なので時間短縮を狙うのは難しいと林先生。
その代わりに古文・漢文は訓練次第でスピードアップは可能との事。
時間配分を意識して常日頃から時計を気にしながら勉強するのが大事で例えば「このタイプの問題を解くのに自分がどれだけ時間がかかるのか?」などを把握しておくべき。
また、4ジャンルの中で”林先生が”解く順番は「漢文 → 古文 → 論理的文章 → 文学的文章」で、
特に漢文が得意で5分ほどあれば解き終わってしまう林先生からするとさっさと終わらせるべきなのが一番得意な漢文。
つまり一番得意なジャンル、一番自分にとって解きやすい順番で解くのがベストというのが林先生の考えなのでこの順番に縛られる必要は無し。
【英語】
東進ハイスクールの武藤先生によると、
「速読するのか?精読するのか?」という二つのアプローチで考えてみると、どちらがいいという議論ではなく「バランス」が最も大事との事。
要するに設問に関係ない所はサラッと読み飛ばして速読し、設問に関する所、解答の根拠になる核心部はブレーキを踏んで丁寧にじっくり精読。
時間配分だと前半3問で30分から35分ほどかけるのが標準的との事。
【まとめ】
「『こうやったら自分は結果が出るな』と知ることこそが勉強。」
スマホのカスタマイズのように自分なりのやり方を突き詰めていくことが勉強の本質。
スポンサーリンクマークシート攻略法
【国語】
共通テストの国語は長い本文の後ろに問題文と選択肢というデザイン。
「問題文を先に読むべきか?選択肢を先に読むべきか?」という二大流派については、
『選択肢を先に読む派』
どちらかといえば初心者向けのアプローチで選択肢を道しるべに答えを探せるのがメリットの一方で、作問者の引っかけに引っかかりやすくなるのがデメリット。
『選択肢を後に読む派』
上級者向けのアプローチで正確に根拠を拾っているので引っかけに遭いにくく正答率はアップ。
ただし時間のかかる解き方であるのは間違いなく、さらに問題の核心を突く能力が備わっているか?にも左右。
ちなみに林先生は「本文 → 問題文 → 本文 → 選択肢」とアプローチする手法で、つまり、
- 本文に目を通す
- 問題文を見て「何を問うているのか」を把握
- 本文で確認しながら答えを推測
- 選択肢を見て照合
何にせよ”自分にとって”「どのタイミングで選択肢を見るのが一番正答率が上がるのか?なぜこのタイミングで選択肢を見るのか?」を試行錯誤するのが大事。
その他に使えるテクニックとしては「傍線部をよく読む」のが鉄則。
傍線部にある「身体の底」は選択肢にある「根底」に対応するようになっているのでこれが正解と推測できるためやはり傍線部をしっかり確認するのは絶対。
逆に言えばこれを逆手にとって罠にも使えるわけで。
いかにも似たようなワードが並んでいるからといって安易に選択肢に飛びつくのも要注意。
【英語】
英語の場合は国語とは異なって「設問と選択肢を先に見る方が正解を出しやすい」と武藤先生のアドバイス。
というのも共通テストでは本文に傍線部が存在しておらず、パッと見て重要な箇所が把握できない作り。
そこで解答に繋がりそうな単語や表現を問題文から拾ってから本文に取り掛かった方が理にかなっているとの事。
また、リスニング問題については「メモを取ったとしても見ない」のが一番の理想。
リスニングでは何よりも音に集中して聞き取るのが大事であり、メモを取るのは優先順位では下。
メモを取るのに気を取られて聞き逃すのが一番マズいのでメモは走り書き程度に抑えて、もしくは全く取らないようにするのが良いとアドバイス。
何パーセント、何年、何時といった数字は頭から抜けやすいので数字だけはピンポイントでメモ。
小論文の書き方
「小論文は読解ありき」
「ここから読み取れること」「テーマへの理解」をしっかりと書いたうえで、読み取れたことを踏まえて「自分の考え」を書く事で作問者の意図に合った小論文になるという意味。
つまり「二段階で書きなさい」と明記されているわけですね。
ここで作問者はグラフを客観的に読み取る力を測っていて、それを土台にした主観的意見も同時に見ているわけで、
その為にはまずこのグラフから何を読み取るべきなのか?現代文の読解のようなアプローチがまず大事になってくると林先生。
これを踏まえて林先生としては四足歩行が二足走行のタイムを超える可能性が将来的にあるのでは?とグラフから読み取って書くのがまず大事と解説。
そこからは「それでも二足歩行の方が速い時代は延々と続く。なぜならば四足動物と二足歩行の人間の骨格の違いから…」だとか、
「将来的に人間が四足歩行に移行するためにはテクノロジーの助けを借りて…」と書いてもいいし、あとは自分の考えを理路整然と述べればOK。
ちなみに自由に意見を述べるパートでは自分の持っている様々な知識をとにかく書いてやれとひけらかしがちですが、
知識的な所でいうと採点する側は遥かに知識豊富で「ほう。そんなことまで知っているのか。これは加点対象。」とはならないので知識を並べても意味なし。
それよりも理路整然と正確に理論展開していく方が大事で理論武装をするのは大事でも知識武装した所で得点には繋がらないのが現実。
こういった要素を満たしながら書いていくと601~1000文字はあっという間に埋まってしまうものなので恐れるに足らず。
本を一冊書き上げろと言われているわけではなく、割とシンプルな理論展開だけで字数制限には到達してしまうので難しく考えすぎないようにするのも大切でしょうか。
ちなみに字数制限は絶対のルールでオーバーした時点で完全アウトなので厳守。
ある程度長い文章を日ごろから書いておいて慣れる、小論文の過去問を解くのも基本ですがとても大事ですね。
スポンサーリンクトラブル対処法
「受験生のおよそ2割にあたる人が試験当日に何らかのトラブルに遭遇する」
というデータもあるほどで、試験に不測の事態はつきもの。
- お腹が急に痛くなったりなど体調不良
- 試験会場にあわや遅刻
- 試験会場で足が冷える
- 急病人が出て一時試験中断
- 英語が書かれた服を着ていて衣服を変えるように指示される
- 問題用紙で指を切って出血し、あわやマークシートにつきそうに
など。
林先生からのアドバイスは事前に予想しうるトラブル、自力で何とか出来る範囲の事はは念のために対処法を用意しておくべきとシンプル。
例えば電車遅延がリスクなら、余裕をもって早めに出発したり、タクシー代を持っておいたり、会場へのルートはしっかり下見したうえで電車トラブルに備えて別ルートも検討したり。
ちなみに林先生は消しゴムや鉛筆を計60個ほど試験会場に持ち込んでいたとか。
転がって落ちた消しゴムや鉛筆を拾ってもらう時間が無駄なのでさっさと予備のものに切り替えて落としたものは基本無視。
筆記用具をまとめて失くすリスクも考えると分散して色んなところに仕込んでおいても良さそう。
2個持って行ってもどちらかの時計がズレたらどちらを信じればいいのか分からなくなるので、3個で正確性を担保するのが正しいとか。
※受験上の注意をよく読んでそれぞれの試験会場のルールに合わせるのが鉄則
壁にかかっている時計を頼りにしていると「時計を一瞬確認した際に考えていた問題がスッと抜ける」事態が起こってしまうので、
頭や首の角度を変えずに時間を確認できるツールはあったほうが良いと林先生。
心療内科医の吉田たかよし先生によると、
「起こりうるトラブルを一つ一つ丁寧に箇条書きにして紙に書き起こしておく」だけで不測の事態を”予測済み”の事態に変換できるので精神的にも楽になるとの事。
また、人間の脳はネガティブな記憶を選択的に(優先的に)思い出す性質があるので、直前のテスト結果が多少悪くても気にしない方が良いと吉田先生。
その代わりに自分のベストスコアを机の前に貼ってモチベーションアップを図る方法がおすすめだそう。
【まとめ】
「勝負の世界では二度目のミスが致命傷になる。」
例えば試験会場に受験票を忘れて行ってしまった場合、
忘れたのが一度目のミスだとすると、そこでパニックに陥って間に合うはずもないのに自宅に取りに帰るのが二度目のミス。そうなると万事休す。
そうではなくミスを取り返すべく「もしかしたら受験票を忘れた人用に何か救済策があるのでは?」と考えてとりあえず試験会場で事情を説明する事で挽回したエピソード。
これは実際に林先生の教え子が遭遇したトラブルだったそうで、別室受験が認められて事なきを得たんだとか。
何事も二回ミスを続けないように。
スポンサーリンクリラックス方法
受験を乗り越えた先輩たちの意見では、
- 緊張を紛らわせるために友達と喋ってリラックス
- 好きな音楽を聴いてリラックス
- 自分の過去のミスした事を書き並べたリストを見直したり、ギリギリまで勉強してリラックス
- とりあえず三回深呼吸
- 目を閉じて瞑想
- 好きな漫画の好きなシーンを読む
- リスニング前には速いラップ曲を聴いておく
ラップ曲は例えばエミネムの『Rap God』だったり。
他にも激速のラップはいくつもあるので聴いてみても面白いかも。
心療内科医の吉田先生によると、受験生が一番緊張する”魔の瞬間”は「問題配布」のタイミングだそうで、
問題配布時には目を閉じて不安感を抑えるテクニックがおすすめとの事。
他にもスポーツ選手のルーティンのような上手くいく簡単なおまじないを持っておくといざという時にリラックスしやすいという事も。
試験に臨むにあたって最後の1か月をどう過ごしたか?
- パターン1:納得いく頑張りが出来て試験に受かるのが一番ベスト
- パターン4:頑張ったけど結果はダメでもOK。頑張った自信は次のチャンスに絶対生きる
- パターン3:頑張れなくて結果がダメでもOK。ダメだった原因ははっきりしているので次回は頑張る
- パターン2:一番マズいのは頑張れなくても受かった場合で何となく受かった経験はしこりとなって人生に生涯付きまとうのでこれだけは避けるべき
つまりどんな結果になっても最終的に人生のプラスにするためには「頑張った上で頑張った経験を糧にする」こと。
以上、林修の生徒諸クンまとめでした。