関ジャム 韓国アイドルグループ女性編 歴代史を世代別、事務所別の特徴で見ると分かりやすい
23年3月6日の「関ジャム」は韓国発ガールズグループ特集という事で世代別解説、事務所ごとの特徴、韓国アイドル文化を理解するキーワードなど放送内容を簡単にまとめてご紹介。
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歴史&世代別解説
【第1世代 創世期】1996年~
1998年にはK-POPとして初の日本進出を果たして「韓国のSPEED」という触れ込みも。
日本での成功も視野に入れて語学や歌唱、ダンスレッスンなどを徹底して若手アーティストを育成する礎に。
【第1.5世代】
K-POP文化の本格的な進出を支えたレジェンド的存在。
2003年には韓国ドラマ「冬のソナタ」ブームがやって来て韓国エンタメが日本でも流行る時代に。
【第2世代 世界進出への基盤】2005年~
KARA、少女時代、2NE1、4MINUTE、T-ARA、Secret、Apinkなど。
2組を筆頭にアジアやアメリカにも進出した世代。
厳しいトレーニングに裏打ちされた歌唱力と高難度ダンス。
K-POPならではの女性らしさやスタイルの良さなど「女性の憧れ的存在」を確立。
同時にそれまでの既存の女性像を打ち破るようなイメージ(=ガールクラッシュ)を打ち出してパワフルでメッセージ性の強いスタイルも誕生。
YouTubeが始まったのがこの頃で、早い段階からMVをアップしたりして映像をきっかけに興味を持たせるような”見る音楽”マーケティング。
一般人による「踊ってみた」によってブームを作る文化もこのぐらいから本格的に。
アメリカの作曲法で1つの楽曲を複数人で作曲する”コライト”をいち早く導入。これによって1つの楽曲の中で次々と展開が変わるK-POPならではの音楽スタイルも確立。
同時期にPSYの江南スタイルの世界的なヒットも。
スポンサーリンク【第3世代 世界的ヒットと多国籍化】2013年~
EXID、MAMAMOO、Red Velvet、GFRIEND、OH MY GIRLなど。
グローバル化やSNSでのバズを狙う特徴的な振り付け=ポイントアンム(ダンス)がトピック。
マーケティング戦略としてSNSが重要になって来た時代。
また、オーディション番組の存在によって視聴者を早い段階からファンに取り込んでからのデビューという道筋も。
多国籍なグローバルグループというメンバー構成の他に攻撃的なダンスやラップで強い女性像を前面に。
これによって強くてカッコいい女性像を掲げるガールクラッシュが世界進出。
メンバーのグローバル化によってそれぞれの国でファンが生まれるというギミックも。
スポンサーリンク【第4世代 多様性と新コンセプト】2019年~
(G)I-DLE、aespa、IVE、Kep1er、ITZY、LE SSERAFIM、NewJeans、NMIXXなど。
日本のアイドルのような成長型ではなく完成型でエレガントなイメージを打ち出すグループ。
作詞作曲、振り付けまですべてセルフプロデュースが特徴。
アバター&仮想空間がコンセプトで今後進化が期待されるバーチャル空間での活動も視野に入れた活動。
ガールクラッシュの強さとは一線を画す、
ふんわり力が抜けた感じや90年代~2000年代のR&Bサウンドの懐かしい雰囲気をどこか感じさせるコンセプト。
K-POPが次のフェーズに移っていく流れを象徴するような存在になるかもしれない期待株。
第4世代はほとんどのグループが10代を中心にした若いグループであるにもかかわらず、デビュー当時からの確固たるグループコンセプトを持っているのがこの世代の特徴。
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老舗大手。カッコいい&カワイイ”王道アイドル系”。王道の一方で攻めたコンセプトの革新的グループも所属。
BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、f(x)、SHINee、EXO、Red Velvet、NCT、aespaなど。
HIPHOP&カリスマ性重視の強めカッコいい系。
BIGBANG、WINNER、BLACKPINK、TREASUREなど
オーディション出身が多く、アーティストの人柄重視で応援したくなる系。
J.Y. Park、2PM、TWICE、Stray Kids、ITZY、BOY STORY、NiziU、Xdinary Heroesなど
先鋭的なグループが多数所属する新興勢力。世界向けや特にアメリカ志向の高さも特徴。
BTS、SEVENTEEN,ENHYPEN,LE SSERAFIM,NewJeansなど。
韓国アイドルキーワード
韓国アイドル文化を理解するうえで欠かせないキーワードがコチラ。
MVの他にグループのメンバー1人に焦点を当てて撮影した映像(=チッケム)、ダンスにフィーチャーしたダンスプラクティス動画、
映像演出を省いたパフォーマンス映像だったりと1曲に対して様々なバリエーションを持った動画が無料で用意されているのでハマる要素多数。
ダム(dom)は「領域」といった意味で、熱狂的なファンの集団を指すのがファンダム。
アイドルの誕生日にファンダムが自費で巨大な広告を出したりという文化。
肖像権について韓国では事務所から黙認されているようで、一般人が主体となって広告出稿をしても文化として確立しているので大目に見えてもらえるという事情も。
スポンサーリンク【米花輪(こめはなわ)、サルファファン、Fan rice(ファンライス)】
ファンがアイドルに対して花とお米を贈る文化。
アイドルは受け取ったお米を児童養護施設や福祉施設などにアイドル名義で贈ることで社会貢献をして社会的認知度を上げる事に。
フィギュアスケーターの羽生結弦選手に贈られるプーさんのぬいぐるみが、ファン→羽生結弦→慈善団体というルートで寄付されたりといった事がありましたが米花輪の文化に似ているかもしれませんね。
【マスター文化】
マスターとはファンの代表、トップ的存在の事。
マスターさんたちはイベントでの写真撮影などをプロレベルで加工編集し、それをSNSにアップする事で拡散したり、オリジナルグッズを作ってしまうというパターンもあるとか。
こういった活動についても事務所から黙認されているようでファンが主体となってプロモーション。
【チャート重視】
K-POP界では「音楽番組チャート」と「サブスクチャート」がアーティストとしての格を決めるほどに重要視。
韓国では2005年あたりからサブスクが広まっている事もあって例えば「韓国チャートメロン1位」は大変名誉。
サブスクでの再生数チャートは音源成績と呼ばれ、各サブスクで1位を獲るために各グループが鎬を削るのが文化。
スミン(=動画や曲をネットで再生する行為を指し、その主な目的なチャート順位を上げるため)はファンダムの活動の一つ。
サブスクに加えて週に6つ放送される各音楽番組も非常に強い影響力を持っていて、番組ごとの独自チャートを毎週発表され、
「音楽番組での人気=真の人気」という認知のされ方をしているそう。
そんな文化では「音楽番組の年間1位獲得数が最多の37冠」「9週連続1位獲得」といった具合に大記録を打ち立てる事がアーティストやファンにとっても大きな目標だったり。
以上、関ジャムの韓国ガールズグループ特集でした。
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