桜の開花予想が出来るのはなぜ?どうやって計算している?チコちゃん
23年5月12日放送のNHK「チコちゃんに叱られる拡大SP」の問題『桜が咲く日が分かるのはなぜ?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】内村光良、佐藤栞里、宮野真守
【VTRゲスト】なし
桜が咲く日が分かるのはなぜ?
3問目の出題は、
なんで桜が咲く日が分かるの?
チコちゃんの答えは、
答えが23.8になる魔法の計算式があるから
解説は大阪公立大学大学院の青野靖之准教授。
何を隠そうこの式を導き出したのが青野先生その人。
そもそも桜が花を咲かせる時の成長サイクルについて順を追ってみてみると、
春に花を咲かせた桜はその後花が散って葉をつけ、夏になると葉っぱの付け根に花芽(はなめ=花のつぼみ)と呼ばれる小さな目をつけるように。
実はこの時点で既にいつでも花を咲かせられる準備完了。
ただしこのまま花が咲いてしまうと冬の寒さを乗り越えられない問題が出てくるので、そこで桜はグッと我慢。
10月から12月にかけて葉っぱの中に成長を抑えるホルモン・アブシシン酸が作られる事で成長が一旦ストップし開花待機状態態へ。
そのまま冬眠して冬越しをするのかと思いきや、冬眠とは異なって「真冬に目を覚ます」という現象が発生。
12月から2月にかけて寒さに晒された花芽は急に目覚めの時(=休眠打破または休眠覚醒)を迎えることに。
そこからはだんだんと暖かくなるにつれて成長が進んで春になると花を咲かせるというサイクル。
つまり休眠打破のための冬の寒さと春の暖かさの両方が揃って初めて桜は花を咲かせるわけですが、
花のつぼみが開くためには気温15度の暖かさが23.8日分必要と導かれているので、これを先ほどの計算式で計算。
気温をどんどん積み重ねて開花の日を迎えるという性質上、日を追うごとにどんどんその精度が増していくのがこの開花ルール。
実際に開花予想を行う気象会社などでは青野先生のあの計算式をもとにして、
桜が目覚めた日(休眠打破)の特定を行い、過去40年間の冬の寒さとその後に続く暖かさなどのデータと照らし合わせて、どの年のパターンに近いかを検討。
そして気温推移の予想と照らし合わせて修正を行い気象庁のスーパーコンピューターを使って計算。
様々なシミュレーションを行い、一番可能性が高い日を開花予想日として発表するという手順。
という事で3問目は以上。
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