さいとうの漢字が色々あるのはなぜ?さいとうの起源は?チコちゃん
23年5月26日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜさいとうには色々な漢字がある?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】高橋一生、飯豊まりえ
【VTRゲスト】ジャンポケ斉藤
なぜさいとうには色々な漢字がある?
2問目の出題は、
なんでさいとうには色々な漢字があるの?
チコちゃんの答えは、
字を間違えまくったから
解説は名字に関する研究をする萩本勝紀さん。
そもそも人名に使われている「さい」の漢字バリエーションは令和5年の戸籍をもとにした調査だと59種類という多様さを誇り、
なかなか普段目にしない「さい」の字も。
この原因について萩本先生は字を間違えてしまったせいでこんなに増えたという説明。
ここで始まるのが「NHコスペシャル シリーズさいとう」
さいとうの始まりから見ていくと、その原点とされているのがコチラの「齋藤」でYや示が入る複雑な漢字。
ルーツは平安時代にまで遡り、伊勢神宮の近くにあった齋宮(さいくう)という場所が起源で、
この地にいたのが天照大神に仕える齋王で、代々皇族の未婚女性が担当。
この齋王に仕えていた一番位の高い役職・齋宮頭(さいくうのかみ)がさいとうの起源。
齋の字は2000年以上前に中国で書かれた文字にルーツがあり、
神様にお祈りをささげる際に身に着けていた髪飾りの形が文字の上部に。
このことから齋には「神仏をまつる時に心身を清める」という意味があるんだとか。
そして平安時代に絶大な権力を誇っていた藤原氏では、あまりにも藤原姓が多くなりすぎて呼び方に混乱が生じる事態に。
そんな状況で初めて「さいとう」の姓を使ったのが藤原叙用(のぶもち)という人物。
叙用は齋宮頭の役職についており、漢字を一字ずつ組み合わせて「齋藤」が誕生。
そしてこの齋藤のバリエーションがどんどん増えるきっかけになったのが明治8年に公布された「平民苗字必称義務令(へいみんみょうじひっしょうぎむれい)」とされていて、
これはすべての国民が苗字を名乗らなければならないとする法令で、苗字が分からない者は新たに苗字を付けるという決まりも。
この際に苗字を登録する方法は非常に簡単で苗字を書いた紙を役所に提出するだけ。
ところが当時の庶民は漢字の読み書きが苦手で、さらに苗字で呼び合う習慣も無かったので提出される書類はかなり適当。
例えばYの部分が了になったり、示の部分がキのようになったり、
多種多様な齋が増殖。
そしてシンプルな斉の字については本来は違う文字だったものが、
書き方がシンプルで形も似ているという事から転用されて齋の字にあてられたという経緯だったり。
という事で2問目は以上。
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