携帯電話の声が違って聞こえるのはなぜ?機械のモノマネ声だから?チコちゃん
23年7月28日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『携帯電話の声がいつもと違って聞こえるのはなぜ?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】関口メンディー、高畑淳子
【VTRゲスト】なし
携帯電話の声がいつもと違って聞こえるのはなぜ?
3問目の出題は、
なんで携帯電話の声はいつもと違って聞こえるの?
チコちゃんの答えは、
あなたの本当の声ではないから
解説はKDDI総合研究所の堀内俊治博士。
実は携帯電話の声は本当の声をベースにして機械がモノマネして出している声だそうで、
例えば固定電話で話す場合は本人の声を波形データにして電話線を通してそのまま相手に届けるのに対して、
携帯電話には当然ながら電話線がなく、その代わりに声を電波に乗せて届けるという方式。
ところが人の声の波形は非常に複雑で、そっくりそのままだとデータ量が膨大になってしまい、それをそのまま届けようとすると時間差が出来てしまいスムーズな通話は難しい状態に。
そこで携帯電話の場合はデータを軽くしつつ、限りなく声を本人に似せた合成音声を作り出して相手に届けるという工夫でこれを回避。
この時に使われているのが携帯電話に内蔵されている音声コーデックというモノマネ声生成プログラム。
音声コーデックには色々なパターンの声の大きさ、喉の響き、声帯の振動などのデータが組み込まれていて、これらを声の波形データ分析と照らし合わせながら合成。
ちなみにこの時に使われているパターンは声の大きさであれば3億種類、響きは約70兆種類、声帯の振動は約2000正(0が400個付く数字)種類という膨大なデータで、
その組み合わせて生み出せるパターンは約1億無量大数種類という途方もない数字でここまでのパターンを用意しておけばまずモノマネできない音は無いとの事。
また、これらの「大きさ」「響き」「振動」の3つにはパターンごとに番号が割り振られていて、音声データを送る際にはこの番号情報だけを相手方に送ることでデータを軽くする工夫。
という事でこういった仕組みを通して音声を届けているので完全に一緒の声というわけではなく、そこでちょっとした違和感を感じているというわけですね。
ちなみにアプリ通話やリモート通話では携帯電話向け音声コーデックではなく波形データをそのまま送る方式を採用している事が多く、
これだと固定電話と同じような感覚で本人の声に近い声に聞こえるという違いも。
という事で3問目は以上。
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