漢字に書き順がある理由は?答えは教えやすいから チコちゃん
23年10月27日「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ漢字に書き順がある?』の答えや山下真司主演のNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場と共に簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】豊川悦司、本田望結
【VTRゲスト】山下真司
なぜ漢字に書き順がある?
1問目の出題は、
なんで漢字に書き順があるの?
チコちゃんの答えは、
先生が教えやすいから
解説は広島大学の松本仁志教授。
漢字の書き順が最初に定められたのは昭和33年の事で当時の文部省によって決定されたという歴史。
書きやすさ、読みやすさ、覚えやすさを基準に881文字の書き順が掲載された最初の書き順ガイドブックが「筆順指導の手びき」。
既に江戸時代にも書き順について書かれた書物もあったそうですが、
明治期に入ると筆から鉛筆に筆記用具が移り変わったことで筆の流れを気にせずに漢字を書く習慣がついて次第に書き順はバラバラに。
そのせいで明治から昭和初期には書き順に関する本が乱立して本によって書き順はまちまちというカオス状態に。
となると漢字の授業で問題が起こるのは目に見えているわけで、
そもそも書き順のルールが決まっていなかったせいで教える先生によって書き順が異なるという問題発生。
そこで当時文部省に勤めていた沖山光という人物に白羽の矢が立つことに。
沖山光は元小学校教師だった経験を生かして「どの漢字をどの学年で習うべきか?」を振り分けるルールを作成した実績を持つ人物だった事もあり、漢字の書き順についてもルール作りを行う事に。
ここで始まるのがNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「書き順ツクールウォーズ ~泣き虫先生の2年戦争~」
書き順を決める会議の指揮を執った沖山光は会議参加者のバラバラの意見をまとめるのに苦心し、
中には「自分の流派の書き順を認めないなら切腹する」騒ぎ出す者が現れる始末。
逆に言えばそこまでするほど書き順には強い思いを持った人たちばかりだったというわけですが、そんな時に沖山光にアドバイスを送ったのが同僚の江守賢治という人物で、
江守賢治は書く順番について「上から下」「左から右」などの原則を決める事から始めては?と提案。
これで事態は好転して会議もスムーズに進んで漢字の書き順ルールが決まっていくことに。
それでも漢字881文字を決めるのに2年の月日を費やし、会議も約80回開いて決まったという大きな苦労があったとか。
ちなみに書き順についてはルール外の書き方をしても特に誤りではないという注意書きも添えられることに。
という事で1問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから