子どもがぬいぐるみ好きなのはなぜ?大人が好きでも問題なし?チコちゃん
25年1月10日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ子どもはぬいぐるみを好きになる?』の答えなどまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】ミキ亜生、奈緒
【VTRゲスト】なし
なぜ子どもはぬいぐるみを好きになる?
2問目の出題は、
なんで子どもはぬいぐるみを好きになるの?
チコちゃんの答えは、
親離れするため
解説は白百合女子大学の菊地浩平准教授。
菊地先生によると子どもは成長によって「空想の世界」「現実の世界」の2つの世界を移動すると考えられていて、
生まれたばかりの赤ちゃんなどが持つ「空想の世界」では自分と親の区別がつかずに親と子は一体化していると感じる状態。
この状態だと泣けばすぐにミルクがもらえたり、抱っこしてもらえたり、オムツを変えてもらえたりするので「何でも自分の思い通りになる」という万能感を感じる状態。
そこから成長するにしたがって「現実の世界」になると、徐々に親と自分は違う存在であるという認識が生まれ、常に自分の思い通りにはならないという事も理解して自分が万能ではないと感じるように。
この空想から現実に移り変わっていく過程で「親離れ」を経験する事になりますが、
この移り変わりには不安がつきまとうのも事実で、そこで一つの安心材料になるのがぬいぐるみという存在。
スポンサーリンクぬいぐるみは基本的にずっとくっ付いていられて、ぬいぐるみはそれを一切拒まないので子どものなすがままに好き放題出来るという存在で、ある意味親の代わりになってくれるという役割。
確かに抱っこする以外にも噛みついてみたり、ぶんぶん振り回したりと子どもはぬいぐるみに対してやりたい放題だったりしますよね。
その一方で抱っこしてくれたり、ご飯を食べさせてくれるといった能力は持ち合わせていないので、ぬいぐるみは程よく自分の万能感を満たしてくれる一方で、自分が万能ではない事も同時に教えてくれる存在に。
心理学ではこのぬいぐるみのような存在を「移行対象」と呼び、主に生後半年~3歳ごろに愛着を寄せる無生物の事を指し、ぬいぐるみの他に毛布やタオルが移行対象になるケースも。
一般的にぬいぐるみを好きになるのは空想の世界から現実の世界へ移動する過程で親の代わりになって成長を助けてくれるちょうどいい存在だからというのが心理学的な説明。
ちなみに大人になってもぬいぐるみ好きというケースについて菊地先生に聞いてみると、そもそもぬいぐるみは卒業しなくてはいけない存在という認識自体が間違っていて、いい歳してまだぬいぐるみなんか持ってるの?という周囲からのプレッシャーによって何となくぬいぐるみ離れをしてしまっているだけなので、安心感や癒しを与えてくれる存在として堂々と持っていても構わないと菊地先生。
確かに肌身離さず付けているアクセサリーなどは別に変な目で見られないのに、ぬいぐるみだけが子どもっぽいなどの理由で変な見られ方をするのはおかしな話ですしね。
という事で2問目は以上。
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