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モンテカルロ・マスターズ2017の準決勝で起きた大誤審。過去の誤審も。


ATPマスターズ1000大会として開催されるモンテカルロ・ロレックス・マスターズ準決勝 ラファエル・ナダル vs ダビド・ゴフィン(ゴファン)戦では試合序盤の重要な局面で大誤審が起きてしまいました。

あらゆるスポーツに付きまとう誤審問題ですが、テニスも例外ではありません。

クレーコートという特性で起こってしまった今回の事件ですが、過去のモンテカルロ・マスターズでも誤審が発生しているという歴史がありますので、その他の出来事にも触れながらご紹介します。

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R・ナダル vs D・ゴフィン(ゴファン)の準決勝で起きた大誤審

ラファエル・ナダル vs ダビド・ゴフィン(ゴファン)の準決勝では序盤ではありましたが、重要な局面で誤審があった事もあり、あまりすっきりしない試合となってしまいました。

第1セット、3-2とリードしたなかで迎えたD・ゴフィンのサービスゲーム。ここでサービスキープ(ホールド)すれば第1セット奪取に近づくという場面でした。

※以下の動画は7日目準決勝2試合のハイライト動画。誤審のシーンは3:00付近です。

基本的にクレーコートで行われる試合では地面にボールが接地した跡(ボールマーク)がつくため、微妙な判定の場合はチェアアンパイアがマークを確認して最終的な判定を行います。

ですから一般的なボールトラッキングシステム(ホークアイ)を利用したチャレンジコールは採用されません。

アウトならD・ゴフィンのゲーム。インならデュースでゲーム継続という場面でチェアアンパイアのセドリック・ムーリエ(Cedric Mourier)さんはボールマークを確認してボールインの判定をくだしました。

ただ、ボールトラッキングシステム自体が整備されていないのではなく選手のコートカバー距離や全ての打球の接地点などのデータを収集するためにシステム自体は稼動しているんですよね。

そこで、ボールマークを使ったチェアアンパイアの判定と一緒にボールトラッキングシステムがあくまで「非公式データ」として表示されます。モンテカルロ・マスターズ 準決勝 R・ナダル vs D・ゴフィン戦 インのコールで大誤審

ラインに掛かる掛からないという微妙な判定なんてものではありませんね。この誤審については違うボールマークを勘違いして判定してしまったのではないかとも言われていますが、そんな疑いをするしかない程の大きな間違いという事でもあります。

これは非常に微妙な運営方式ですよね。その他多くの試合ではチャレンジシステムによる判定が絶対的な存在として扱われているのに対して、クレーコートだけは例外で、目視による判定が絶対というのはなかなか素直に受け入れがたいものです。

これが影響したのか、D・ゴフィンはブレイクバックを許し、その際には観客からは大ブーイングが巻き起こっていました。R・ナダルに非があるわけではないのでとてもやるせない光景でした。

これがもし自分側のコートで判定がおかしいということがはっきりと分かっていれば判定自体に異議を唱えるという意思表示で相手にフリーポイントをあげるという事も出来るのですが、この状況ではR・ナダルがボールのインアウトを確認するのは微妙ですね。

誤審によって試合が壊れてしまうのは非常に嘆かわしいことですので、再発防止に努めてもらいたいもです。

単純にクレーコートでもチャレンジシステムを導入すればいい話ですので何故それをしないのかという理由について、その裏に何か政治的なモノがあるのかなと勘繰ってしまいますね。

2009年のモンテカルロ・マスターズで起きた誤審

例えば以下の動画では2009年のこれまたモンテカルロ・マスターズ準決勝 ノバク・ジョコビッチ vs スタン・ワウリンカ戦での誤審です。

この試合に至ってはノバク・ジョコビッチが2回も誤審判定に泣かされました。 

結局この試合は4-6、6-1、6-3の逆転勝利でN・ジョコビッチが勝ち進んでいます。

どちらもかなりライン際の判定でしたのでまあ微妙な判定ということにはなりますが、モンテカルロの準決勝では何かが起きるのかもしれません。

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2008年のインディアン・ウェルズ・マスターズでの出来事

当時はパシフィック・ライフ・オープンというスポンサー名がついていた大会でしたが、ロジャー・フェデラー vs イバン・リュビチッチ戦。4回戦の出来事です。

チェアアンパイアのオーバールールとチャレンジシステムが上手く噛み合わなかった事を発端に、試合の進行がスムーズにいかなくなってしまった例ですね。

一番初めの判定ではチェアアンパイアのオーバールールがあったのに、その後はオーバールールがなく、自分に不利な判定ばかりが続くことにあからさまに不機嫌になるロジャー・フェデラー。

インアウトの判定があった直後に即座にチャレンジしなければならない。ラリー中の場合はすぐにプレーを止めてチャレンジしなければならないというルールがチャレンジには存在しますが、それについてもフェデラーは不満なようです。既にスコアがコールされたのに遅れてチャレンジの意思を示したのは遅すぎるのではないか?と。

試合が進むに連れてチャレンジ失敗になるのは明らかなポイントでも腹いせのようにチャレンジするようなシーンまで生まれてしまっています。

特に誤審という事ではなかったのですが、この試合をチェアアンパイアとして裁いていたのはセドリック・ムーリエさんでした。

この試合を観ると誰もが納得出来るチャレンジシステムの存在が大きい事に気付かされますね。もしクレーコートで同じ状況が生まれていたなら大荒れの試合となっていた事でしょう。

今では絶対的な判定を下す存在として知られるチャレンジシステムですが、本格的に導入されだしたのは2006年頃。この頃はチャレンジシステムについて選手たちもまだ使い慣れていない様子です。

ちなみにこの試合を行った2選手が今や選手とコーチという関係になっているというのも感慨深いものですね。

もしチャレンジシステムがなかったら・・・。

では、チャレンジシステムが一切適用されない場合はどうなってしまうのか?グランドスラム大会での例を見てみましょう。

以下の動画は2004年USオープン準々決勝 セリーナ・ウィリアムズ vs ジェニファー・カプリアティ戦での出来事。

USオープンでは2006年大会からチャレンジシステム導入でしたので、この試合はまだ非公式データでしかなかった時代のものです。

リプレイのスロー映像でもはっきりとボールインであるのが見えるのですが、チャレンジシステムがただの非公式データとして扱われるとこうなってしまうわけです。

実況も解説も「完全にインでした。」「馬鹿げています。」「際どいなんてものじゃなく、完全にイン。」

チェアアンパイアに詰め寄るセリーナ・ウィリアムズも「完全に入っていたでしょ?」

こうなると恐ろしくてライン際にボールを打ち込む事が出来なくなってしまいます。ましてや試合の最終盤でもミスジャッジが起こっており、結局この試合はジェニファー・カプリアティの勝利となっています。

こんな事が最も権威のある4大大会の舞台でも起きていたのですから隔世の感がありますね。

ちなみに動画にある「blown call」というのはとんでもない大誤審という意味です。勘違いしやすいですが茶色という意味の「brown」ではありません。

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