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井岡一翔が現役復帰する「Superfly3(スーパーフライ3)」とは何か?


7月20日に都内で会見を開いたプロボクシング元世界3階級王者の井岡一翔が現役復帰を表明し、復帰戦は9月8日にロサンゼルスで開催予定の『Superfly3(スーパーフライ3)』への出場を表明しましたね。

「今後の拠点をアメリカに映し、新たな地で4階級制覇したい」と語った井岡ですが、現役復帰の舞台として選んだ『Superfly3(スーパーフライ3)』とは一体何なのでしょうか?

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Superfly(スーパーフライ)とは?

『Superfly(スーパーフライ)』とは、

元々はボクシングプロモーターのトム・ロフラーがそのコンセプトを決定したボクシング興行のネーミング。

その名の通りスーパーフライ級の階級を中心とした選手達による対戦カードが特徴となっていますね。

ただし、「スーパーフライ」の名前がついていますが、第2回開催の『Superfly2(スーパーフライ2)』においてフライ級のドニー・ニエテス vs ファン・カルロス・レベコ戦が行われたためスーパーフライ級のみの試合が行われるわけではありません。

今の所、ボクシングの中継局としてはアメリカ国内最大手であるHBOで放送されている番組「Boxing After Dark(ボクシングアフターダーク)」内でSuperflyは中継されていますね。

2017年9月9日にカリフォルニア州ロサンゼルス郊外の都市カーソンにあるスタブハブ・センター・テニスコートで開催された第1弾「Superfly」が企画された意図がポイント。

実は計画当初は日本ではロマゴンの愛称で知られる“ローマン・ゴンサレスにフィーチャーした興行”という側面があったんですね。

というのもアメリカ国内でのボクシング人気で言うとやはりメインは重量級で、軽量級は不人気だったため、軽量級での人気獲得を狙っての興行でした。井岡一翔が現役復帰する「Superfly3(スーパーフライ3)」とは何か?

その年の3月18日、マディソン・スクエア・ガーデンでWBC世界スーパーフライ級2位のシーサケット・ソー・ルンヴィサイと対戦したローマン・ゴンサレスはプロ初黒星となる判定負けを喫し初防衛に失敗。

王座から陥落していたため、そのダイレクトリマッチの名目で盛り上げたいというプロモーター側の目論見もあったわけです。

しかし、蓋を開けてみればローマン・ゴンサレスはシーサケット・ソー・ルンヴィサイに4回KO負けという結果に終わり、王座返り咲きに失敗。

こちらがそのハイライト動画

プロモーター側の目論見は見事に外れてしまったわけですが、その前座として組まれた井上尚弥 vs アントニオ・ニエベス戦も視聴者に強いインパクトを残したせいもあって興行的には成功。

それほど井上尚弥のアメリカデビュー戦は鮮烈なもので、日本でも関心を集めましたよね。

それまで日本国内でこそ知られた存在だった井上尚弥でしたが、海外のボクシングファンからも「日本にスゴイ奴がいるらしい。」という噂が2014年頃から徐々に目立ち出し、アメリカデビューが待ち望まれる存在だったわけです。

こちらがそのハイライト動画。

実際に視聴者数としてはメインカードのシーサケット・ソー・ルンヴィサイ vs ローマン・ゴンサレス戦が79万6千人(瞬間最高で83万5千人)、井上尚弥 vs アントニオ・ニエベス戦が73万5千人(瞬間最高で77万人)という数字を残しています。

HBO側としても軽量級への関心が得られた興行として高く評価したこともあって第2弾となるその後は『Superfly2(スーパーフライ2)』、そして井岡一翔が参戦を表明した『Superfly3(スーパーフライ3)』と銘打って継続して企画されています。

2018年2月24にカリフォルニア州イングルウッドにあるザ・フォーラム(アリーナ)で開催された『Superfly2(スーパーフライ2)』ではちゃっかりシーサケット・ソー・ルンヴィサイにスポットを当てて興行が開かれていますね。

プロモーション用の広告を見るとシーサケット・ソー・ルンヴィサイ vs ファン・フランシスコ・エストラーダ戦がメインカードに。井岡一翔が現役復帰する「Superfly3(スーパーフライ3)」とは何か?02

こちらがそのメインカードのハイライト動画。結果はシーサケットの判定勝ち。

そして『Superfly3(スーパーフライ3)』ではシーサケット vs エストラーダ戦のリマッチがメインカードに据えられる予定と言われています。

Superfly3に向けたインタビュー

こちらがSuperfly3への展望を語る選手たちのインタビュー映像。井岡一翔もしっかり答えていますね。

冒頭に“井岡一翔”の名前の発音が正しいかどうかを確認したうえで、

インタビュアー「アメリカにようこそ。9月8日のSuperfly3への参戦を表明していますが、今年の初めに引退して(※)そして今回復帰。28歳で引退を決断した理由は?」※正確には2017年の12月30日に引退届を提出して受理されていますので引退年は去年の2017年になりますね。

井岡「そう長く、日本のボクシングでもやるつもりは無かったんで、自分自身でも思ったより早く、目標を達成して、それ以上の追いかけるものが無かった。」

インタビュアー「復帰の決め手については?ボクシングを辞めて暇になったんでしょうか?それともボクシングへの愛情とか?」

井岡「一つの選択肢としてボクシングっていう、そのSuperfly2を観た時にすごく刺激にはなったけど、まあそのSuperfly3に出れるっていうチャンスがあった時に、ホント、人生の挑戦として勝負しようかなと思って。」

インタビュアー「自分でチケットを買って(Superfly2を)観に行ったとおっしゃっていましたが、自分自身以外でお気に入りのボクサーはいますか?」“スーパーフライ級に限らず”とインタビューでは聞いているように思うんですけどね。

井岡「スーパーフライ級で?好きなボクサーはいないですけど、まあすごいリスペクトしてる。」

インタビュアー「9月8日にアメリカデビュー戦となるわけですが、非常に楽しみにしています。新たな人生の幕開けで4階級制覇を狙うわけですから、ノニト・ドネアと同じ道を辿るわけで。ファンの皆さんに向けて9月8日のファイトに向けた展望をお願いします。」

井岡「そうですね。スーパーフライ級に転級してアメリカのボクシング、アメリカっていう場所で試合できるんで、そこで自分がこのスーパーフライ級で強いっていうのを証明しに来たんで、まずは9月の8日に勝ちたいと思います。」

インタビュアー「自身のボクシングスタイルについては?」

井岡「やっぱり盛り上がる試合をしないと意味ないと思うんで、積極的に倒す試合をしたいです。」

インタビュアー「何か英語でお願いします。」

井岡「Thank you.」

シンプルな英語で最後は笑いで締めくくった井岡一翔でした。

 - スポーツ

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