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ファンタスティック・ビーストのあらすじやwikipediaだけでは分からないトリビア的小ネタ集


ハリー・ポッターシリーズのスピンオフであるファンタスティック・ビーストシリーズ(通称:ファンタビ)。このシリーズは全部で5部作である事が既に発表されていますが、イギリスの魔法使いで魔法生物学者(英語だと”magizoologist”)であるニュート・スキャマンダーなどの主要登場人物を中心に描かれる群像劇の形をとっているのが特徴。というわけで、あらすじやwikipediaだけでは分からないちょっとしたトリビア的な小ネタ集をご紹介。

こんな知識集を知っておけばより作品を深く楽しめるかも?というわけであなたはいくつ知っていますか?

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ニュート・スキャマンダー役

ファンタスティック・ビーストシリーズの主役級登場人物ーの一人であるニュート・スキャマンダー役を演じているのはエディ・レッドメインですが、実は彼はこの役を射止めるのにあたってオーディションの類などは全く受けておらず、ハリー・ポッターシリーズの原作者にして脚本を担当したJ・K・ローリングが強く推したとも言われています。

他の候補者について噂は流れたものの噂の域を出ておらず、実際はエディ・レッドメイン一択だったとも。

その証拠にエディ・レッドメインは他のキャラクターのキャスト決めの席にも参加したほどだったそうです。

そんなエディ・レッドメインですが、魔法生物学者というニュート・スキャマンダーの役回りに合わせて役作りの一環として野生動物が多くいる環境に身を置いたり、さらにはイギリスのケント州にある動物園で飼育係として動物とのコミュニケーションの取り方について直接学んだと言われています。※それでもジェイコブ・コワルスキー役を演じたダン・フォグラーの方が魔法動物との演技を上手く演じていると後にエディ・レッドメインは語っています。

コチラが映画のメイキング映像を集めた動画集。「あっ!あのシーンだ!」という場面が満載ですね。

さらに危険な魔法生物と触れ合っているうちに身体を傷つけられていてニュート・スキャマンダーの全身には無数の傷跡があるという設定が存在していて、実際に裸になってその傷跡が見えるというシーンが撮影されたのですが、残念ながら本編からはカット。

これに合わせてエディ・レッドメインは体を鍛えて仕上げていたと言われていますが残念ながらお披露目されなかったんですね。

ちなみに劇中に登場する魔法生物の中でエディ・レッドメインが一番お気に入りと語っているのがボウトラックル(Bowtruckle)。ニュートはピケット、ティトゥス、フィン、ポピー、マーロー、トムと名付けた6匹を飼っているのですが、その中でもピケットがエディ・レッドメインの一番のお気に入り。ちょっと神経質で偏屈な感じのピケットが好きとの事。

映画のプレミアイベントに登場したエディ・レッドメインは胸ポケットにボウトラックルのフィギュアを入れてJ・K・ローリングと共に2ショットで記念撮影。ファンタスティック・ビースト ボウトラックルとエディ・レッドメインとJ・K・ローリング

実はこのボウトラックル、イベントに参加していた映画ファンが自作で作ったものでプレゼントされたのだそう。

やや興奮気味に本人がそう語るシーンがコチラの動画。よっぽど嬉しかったようですね。

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箒(ほうき)

ハリー・ポッターシリーズは魔法使いの物語なのは常識ですが、その魔法使いたちの重要なアイテムの一つが箒(ほうき)。

ほうきにまたがって空を飛ぶハリー・ポッター達は何度となく登場するのですが、残念ながらファンタスティック・ビーストではほうきの出番は今の所ナシ。

これはシリーズ初の出来事。

ではほうきの存在自体が無いのかと言えば決してそうではなくて、実は劇中に登場する新聞紙「The New York Ghost 」の広告欄に「McTawny Broomsticks」というほうき会社の新聞広告が掲載されているのがチラッと映るんですね。ファンタスティックビーストとほうき

広告の情報によるとこの会社が設立されたのは1702年という設定なのでかなり昔からほうきは存在していた事が分かります。

 杖(ワンド)

劇中では杖(ワンド)が魔法使いを選ぶというシーンが描かれたりと、魔法使いのシンボルとも言える重要なアイテムですが実はニュート・スキャマンダーが使用する杖については演じるエディ・レッドメインが自ら選んだデザインが採用されているという裏話が伝えられています。

つまり、ニュート・スキャマンダーに関してはウィザーディングワールド(魔法ワールド)のルールとは真逆で“魔法使いの方から杖を選んだ”と言ってもいい状況だったわけですね。

プロデューサーであるデヴィッド・ハイマンからいくつかのデザイン候補を提示されてエディ・レッドメイン自らが選んだそうですが、選んだ決め手は「非常にシンプルで装飾が無く、自然物で構成されたものだったから。」「慎ましい性格の彼にゴテゴテしたものは似合わない。」だそう。ファンタスティック・ビースト ニュート・スキャマンダーの杖

動物を愛するニュートの性格であれば自然物で出来たものを選ぶはずという彼なりの分析からそう至ったようですね。

デザインの担当者によると、シンプルなデザインの杖はニュートの自然や動物に対する真摯な姿勢を表現しているという意匠があるとの事。まさにエディ・レッドメインが杖に対して抱いた印象と全く同じだったわけですね。

ただ、この杖に関してちょっとしたハプニングも経験しているエディ・レッドメイン。

実は飛行機に乗り込んだ際に機内持ち込み手荷物の中に小道具としてニュート・スキャマンダーの杖を入れているのを忘れていて税関の職員に説明するのに苦労したというエピソードをインタビューで語った事があるんですね。

流石にニュート・スキャマンダーの持つスーツケースのように中身を入れ替えるなんて魔法は使えなかった様子。ちなみにスーツケースにかかっている拡張魔法はハーマイオニー・グレンジャーがハンドバッグにかけている魔法と同種の物。ドラえもんの四次元ポケットのような機能を持っているんですね。

また、撮影開始を前にファンタスティック・ビーストのキャストで杖の扱い方についての講習会が開かれたそうで、さらにはハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフ、ロン・ウィーズリー役のルパート・グリント、ハーマイオニー・グレンジャー役のエマ・ワトソンによる実演も交えた直接指導もあったとの事。まさに魔法学校の生徒状態だったわけですね。

さらに、過去作のハリー・ポッターシリーズを見直して杖の振り方などの研究も行われたようで、ニュート・スキャマンダーの杖の振り方はハーマイオニーの杖の振り方を参考にしているとエディ・レッドメインは語っています。

コチラがニュート・スキャマンダーの杖の振り方が分かる動画集。

コチラがハーマイオニー・グレンジャーの杖の振り方が分かる動画集。

どうでしょう?似ているでしょうか?うーん・・・。まあインスピレーションを受けたという事のようなので似せているわけではないようですね。

ちなみにハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフにニュート・スキャマンダーの杖を渡してみた所「ハリーの杖の方がいい。」と評した事を聞かされたエディ・レッドメインが「No~~!」と叫ぶシーンやニュートの杖について「IKEA製?」とダニエル・ラドクリフがディスるシーンが収められた動画はコチラ。

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作品の原案

このファンタスティック・ビーストの映画化に当たってはJ・K・ローリングが直々に映画脚本を担当する初の作品群になっているのですが、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンと監督のデヴィッド・イェーツが最初にJ・K・ローリングに映画化の意思を伝えた際には「ニュート・スキャマンダーのドキュメンタリー」という形で製作する案を持って行ったとの事。

これは元々は名を連ねるライオネル・ウィグラムの発案によるものでしたが、後にJ・K・ローリングが自らオリジナル脚本を書き起こすことに落ち着いたために幻の案に。

また、ハリー・ポッターシリーズで描かれた世界との関連性についてファンタスティック・ビーストシリーズは“前日譚・前編”のような位置付けで語られる事がありますが、J・K・ローリング自身はこれを否定。あくまでウィザーディングワールド(魔法ワールド)の世界観を拡大するシリーズというだけとコメントしていますね。

ちなみに主要キャストを演じる役者陣も今後のファンタビシリーズの展開は全く知らされていないそうで、J・K・ローリングのみぞ知る状態なのだとか。

キャストは各登場人物の背景などを示す説明書きをJ・K・ローリング自身から知らされているようですが、台本も含めて紙媒体として手渡されたのはエディ・レッドメインだけだそう。※他は全てデジタル情報として渡されているとの事。

しかもその紙は複写防止用紙(シークレットペーパー、ノン・フォトコピーペーパー)で機密扱いだったとの事。さらにセットから持ち出すことは禁止されていて厳重に管理されていたそう。

役作り

アメリカ合衆国の魔女でアメリカ合衆国魔法議会=マクーザ(MACUSA)の議長を務めたセラフィーナ・ピッカリー議長役を演じたのはカルメン・イジョゴ。※MACUSAとはThe Magical Congress of the United States of Americaの略称。

そんな彼女は役柄で「左利き」である事に相当こだわって演じていたそうで、これは古くから魔女や闇の魔法と左利きに深い関連性がある事に起因するもの。

セラフィーナ・ピッカリー議長が右手に指輪をはめているのも左利きを意識させるための設定だそうで、そのこだわりはかなりのもの。セラフィーナ・ピッカリーの指輪

初のアカデミー賞受賞

意外と知らない人も多いかもしれませんが、ファンタスティック・ビースト1作目となる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』はハリー・ポッターシリーズ全作品を含めてウィザーディングワールド(魔法ワールド)で初めてアカデミー賞を受賞した記念すべき作品。

ハリー・ポッターシリーズは全8作品が公開されてシリーズ完結となっていますが、そのどれもがアカデミー賞のノミネートはされたもの、賞の受賞には至っていないんですね。

「賢者の石」では第74回アカデミー賞美術賞、衣裳デザイン賞、作曲賞にノミネートされたものの「ムーラン・ルージュ」、「ロード・オブ・ザ・リング」に賞を譲り、

「アズカバンの囚人」では第77回アカデミー賞 作曲賞、視覚効果賞にノミネートされたものの「ネバーランド」、「スパイダーマン2」に、

「炎のゴブレット」では第78回アカデミー賞 美術賞にノミネートされたものの「SAYURI」に、

「謎のプリンス」では第82回アカデミー賞 撮影賞にノミネートされたものの「アバター」に、

「死の秘宝 PART 1」では第83回アカデミー賞 美術賞、視覚効果賞にノミネートされたものの「アリス・イン・ワンダーランド」、「インセプション」に、

「死の秘宝 PART 2」では第84回アカデミー賞 美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞にノミネートされたものの「ヒューゴの不思議な発明」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」に敗れるという結果に終わっています。

そしてやって来た第89回アカデミー賞(2016年公開作品が対象)。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は衣裳デザイン賞でオスカーを見事に獲得。受賞した衣裳デザイナーのコリーン・アトウッドによると作品中で製作されたコスチューム数は1000を超えて、コートは400以上にも上ったとの事。

アカデミー賞から嫌われていると散々言われてきたハリー・ポッターシリーズの汚名を雪ぐとまではいきませんが、とりあえずこれで溜飲を下げる事に?

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