カロリーを消費する意外な方法6つ。運動なしでカロリーを消費するには?
一日のカロリー消費量を増やし、食事面の改善と両立させることがダイエット成功の鍵になることは常識ですが、日々の生活のなかでカロリーを消費させる意外な方法があるのはご存知でしょうか?今回はそんな意外な方法を6つご紹介します。
スポンサーリンク1. 低温環境
低温の環境に身を置く事は、褐色脂肪の働きを刺激し代謝量の増加を促します。
脂肪組織の多くを占める白色脂肪に対して少数の褐色脂肪は違った役割を持っており、カロリー消費を増加させて、体重の減少に効果的であり、血糖値のコントロールも行います。
褐色細胞の対となる存在に白色脂肪がありますが、白色脂肪が炎症を引き起こし、インスリン抵抗値を増加させ、脂肪をより溜め込もうとする働きとは対照的です。
この褐色脂肪の働きは個人差があり、肥満体型の人は痩せ型の人に比べてこの褐色脂肪の働きが弱いことが分かっています。
では、低温の環境でどの位過ごせばカロリー消費が期待出来るのでしょうか?
ある研究では、健康な成人男性を19℃の環境で2時間過ごさせることで、カロリー消費が増大することが分かり、褐色脂肪のレベルが高い人では最大で3倍もカロリー消費を増大させることが示されています。
また、その他の研究では、痩せ型の男性10名を17℃の環境で2時間過ごさせることで一日のカロリー消費を164kcal増加させることが分かっています。
研究では17℃~19℃で2時間過ごすのが一つの指標になっているようですが、日々の生活の中で、
- 室内の気温を下げる
- 冷たいシャワーを浴びる
- 気温の低い日に外を歩く
などが日ごろから取り入れられそうな方法となります。
2. 冷水を飲む
水を飲むことは人間の生命維持に欠かせない事の一つですが、水を飲むことで一時的に体内の代謝量を促進される事が分かっており、それは冷水を飲むことでさらに促されます。
ある研究では冷水を飲む事でカロリー消費が最大で40%も増大させるとしており、500mlの水を飲む事で90分間この効果が続く事が示されています。
ただし、水を飲むことによるカロリー消費の効果については研究数が少なく、かなり個人差が大きく影響するようで、その他の研究では4.5%のカロリー消費に留まったケースもあり、今後の更なる研究が待たれるところです。
まとめると、
冷水を飲むと一時的にカロリー消費が増加するが、個人差が大きいため多大な期待は避けることが重要。
スポンサーリンク3. ガムを噛む
「ガムを噛んでいればお菓子を食べなくても満足感を得られる。」といった単純な理由とは異なり、実際にガムを噛む事は代謝量をアップさせることが分かっています。
食後にガムを噛むことでカロリー消費が増大したケースを報告した研究があり、食後に20分間ガムを噛むことで代謝量が増加し、それは夜間何も食べないでいる時までその効果が続いたとしている研究もあります。
具体的な消費カロリー量についてはデータが不足しているためにはっきりしませんが、今のところは効果があるらしいという結論に留まっているのが残念な所。
とはいえ、糖分ゼロのガムを選べば虫歯の予防も見込めますし、無駄なカロリー摂取も防げるために試してみる価値はありそう。
まとめると、
食後や食間に20分間ガムを噛めばカロリー消費効果が期待できる。
4. 献血
献血は一時的にせよカロリー消費を増大させる事が出来ます。その効果についてですが、約500mlの献血量につき650kcalの消費が見込まれるそうです。
献血を行うことで、「身体は失った血液の分、体内の細胞組織のバランスを取る必要に迫られるためにエネルギーを消費する」という原理によってカロリー消費が期待できます。
また、献血には体内の炎症レベルを低下させ、抗酸化作用を促進し、心臓病のリスクを下げる効果もある事が分かっています。
ただし、献血を行うには健康状態のチェックや、献血回数の制限や間隔などの厳格が運用ルール(日本赤十字社のページ)が存在していますので、各自の留意が必要です。
まとめると、
献血には他者の生命を救うだけでなく、カロリー消費を一時的にアップさせ、その他の健康上のメリットもある。
とはいえ、ダイエットを目的とした献血は控えましょう。
スポンサーリンク5. 貧乏ゆすりをする
運動やエクササイズはカロリーを消費させる代表選手のように語られますが、実は日常生活の中にあるちょっとした体の動きもカロリー消費を増大させることが分かっています。
これらは“Non-Exercise Activity Thermogenesis (非運動性熱産生)”と呼ばれ、その頭文字を取って「NEAT」とも呼ばれています。
これらNEATにはエレベーターやエスカレーターではなく階段を使ったり、歩く距離を伸ばしたり、掃除をこまめに行ったりといった事が含まれていますが、実は意外なことに、貧乏ゆすりやテーブルを指でトントンと叩いたりといった落ち着きのない仕草やクセも含まれています。
研究によれば、ただじっと座ったり、立ったりしている人よりもこういった仕草やクセを持っている人は5~6倍もカロリーを消費しているそうです。
ちなみにこの効果は肥満体型の人のほうがより効果が高い事も分かっています。
まとめると、
貧乏ゆすりなどの体を細かく動かすクセはNEATの一部として十分カロリー消費が期待できる。肥満気味の人であればさらに効果的。
6. よく笑うこと
よく笑うことは精神的・身体的な健康レベルを高め、記憶力アップ、免疫系や血管の健康維持などの効果が期待できますが、さらにカロリー消費を高めることが分かっています。
ある研究では、喜劇映画を観ることでそうではない映画を観ることに比べて10~20%のカロリー消費をアップさせることが示唆されています。
まとめると、
カロリー消費効果は顕著ではないが、よく笑うことは健康増進に大いに役立つ。
以上、意外なカロリー消費方法をご紹介しましたが、あくまでダイエットは健康的に行うように心がけてください。ここで紹介したカロリー消費方法は日常生活で取り入れやすいものも多いので是非その効果を試してみてはいかがでしょうか。