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しょうが持つ効能の数々。つわりの軽減や乗り物酔いにも?そして摂取の注意点について。


古くは漢方薬として利用され、体の様々な不調を整える作用があると言われるしょうがですが、そんなしょうがの数々の効用についてご紹介します。また、しょうがを摂る上で気をつけるべきポイントもありますので是非ご覧下さい。

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血流を促進する

しょうがにはクロム、マグネシウム、亜鉛が含まれ、血流を促進する効果があり、この効果により発汗を促し、冷え性の改善にも効果があるとされています。

乗り物酔いを改善する

ある研究によると、36名の乗り物酔いの症状を持った被験者を三つのグループに分けて、第一グループには粉末しょうがの入ったカプセル2つ与え(しょうがグループ)、第二グループにはプラセボ試薬の入ったカプセルを与え(プラセボグループ)、第三グループには酔い止め薬を与え(酔い止めグループ)、摂取から20分経った後に実験用の回転イスに座ってもらい、最大6分間のうち何分間耐えられるかという実験結果によると、しょうがグループは酔い止めグループに比べて2倍の時間を耐えることが出来たそうです。

また、しょうがグループの半数は最大6分間に耐え切ったのに対して、プラセボグループと酔い止めグループには6分間まで耐えられた被験者はゼロだったそうです。

その他にデンマークで行われた研究によると、80名の海軍見習い兵士のうち粉末しょうが1gを与えたグループは船酔いになる時間を伸ばす作用があったことが分かっています。

一説によると、しょうがに含まれるギンゲロール(ジンゲロール)という成分が胃腸の働きを活性化させることにより乗り物酔いを防ぐのではないかと考えられていますが、真相はまだわかっていません。ただし、古くから民間療法として乗り物酔いにしょうがを用いられてきたという事実を踏まえると、試してみる価値はあると言えそうです。

酔い止めとしてしょうがを利用する場合は、乗り物に乗る数時間前には摂取するよう心がけ、長時間の酔い止め効果を得るためには二日前や前日から定期的にしょうがを摂取することが重要だそうです。乗り物に乗っている間にも摂取できれば更に効果が上がり、粉末しょうがのカプセルであれば500mgを数時間ごとに摂ることで十分な効果が得られるそうです。乗り物から降りた後も数日は継続して摂取することも勧められています。

個人の意見として、小型セスナ機のパイロットや海軍従事者、航空機の教官、客室乗務員などから上記の用法によって高い効果があるというコメントが確認できますので、乗り物酔いにお悩みの方は是非お試しください。

風邪とインフルエンザの予防効果

アジアを中心として、風邪やインフルエンザの治療のためにしょうがが用いられてきた歴史がありますが、メリーランド大学医療センターの研究によると、大さじ2杯のきざみしょうがをお湯に入れたジンジャーホットウォーターを一日に2杯から3杯飲む事で治療効果があった事が分かっています。

整腸作用

しょうがには胆嚢を刺激し、胆汁の分泌を活性化する作用があり、その為、お腹の調子を整える効果が期待できるそうです。また、抗炎症作用を持ち、アスピリンやイブプロフェンに似た効果が得られると言われています。

結腸がんの抑制

ミネソタ大学の研究によると、結腸がん細胞の増殖を遅らせる効果があるとされ、しょうがに含まれるギンゲロール(ジンゲロール)が主に作用することで結腸がんの進行を遅らせるのではないかと考えられています。

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卵巣がんの抑制

粉末しょうがには卵巣がん細胞を死滅させる効果があるそうなので、抗がん剤とまではいきませんが、ある程度の効果が期待されています。

呼吸器症状の抑制

しょうがには肺の拡張作用があり、痰や鼻水の排出を促す効果があるとされており、呼吸器に問題がある場合は一定の効果があるそうです。

免疫力の強化

少量のしょうがを摂取することによって、血管内に脂肪性沈着物(プラーク)が沈着するのを防止する作用があり、この作用のため、脳卒中のリスクを下げる効果があるそうです。また、胃腸の細菌感染を防ぐ効果や、喉の違和感の改善も期待出来るそうです。

つわり症状の軽減

イギリスの研究結果によると、妊婦の方が直面するはつわりの症状を軽減してくれる作用がしょうがにはあり、ビタミンB6の摂取と共につわり軽減におすすめの方法だそうです。その効果の程は75%程とかなり高いのですが、あくまで軽い症状を抑えてくれる作用のみで、強いつわりの症状が出た場合は必ず医師の指示に従うよう注意が必要です。

しょうが摂取の注意点について

しょうがには胆嚢を刺激し、胆汁の分泌を活性化する作用があり、その為、お腹の調子を整える効果が期待できるのですが、空腹時にしょうがを摂取すると、時として、胃を過剰に刺激してしまい胃の痛みや消化不良を引き起こす原因になるそうです。

このしょうがに対する反応の強さには個人差があり、多くの人に当てはまるわけではなく、空腹時にしょうがを摂っても何も問題が起きない事の方が多いといわれています。しかし、胃腸の機能が落ちている場合に大量にしょうがを摂る行為は胃腸を回復させるどころか逆に悪化させてしまう結果になってしまう懸念があるため、ジンジャーティーであれば食事と共に1杯を目安に飲むように気をつける必要がありますね。

しょうがに過剰に反応してしまう体質の方であれば空腹時にはしょうがの摂取を避け、しょうがを摂る場合には何か少量でも食べ物を口にして胃腸を先に慣らしてから摂取するように心がけてみましょう。そうすれば、悪影響を受けることなく、しょうがの持つ効能を引き出すことができますので是非お試しください。

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