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手まで広がった水虫の治療には皮膚科医院がおすすめ?ただし注意点あり。私の体験談。


なかなか人には言えない病気の一つ水虫。症状によってはかゆみが強かったり、または全くかゆくない場合なんかがありますが、人知れず治したい方は市販薬を買って密かに自宅で治療したりということをされる事も多いと思います。ただし、見た目から水虫と判断して自分で処置しても効果が上がらないこともあり、やはり恥ずかしさを乗り越えて皮膚科に通院されることを強くおすすめします。

そんな私の長きに渡る水虫との戦いと、意外な結末。その実体験をご紹介します。

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水虫の症状について

私は長年、水虫と思われる症状に悩まされていて、学生の頃から足の皮が剥ける症状が続いていました。

季節を問わず、皮がどんどん剥がれていって、ひどい時にはピーリングを行ったかのように皮がズルズルになってしまうこともありました。

さらには症状が手に移るような感じで、手指にも同じような症状が広がる事もあり、あまり手を人に見られたくない時期もありました。

ただし、かゆくない水虫症状で、患部は乾燥していることから角質型水虫のような症状です。

正直、かゆくないので問題は見た目だけ、そんな状況の中、なかなか病院に行くのが億劫で、市販薬を使ってなんとか自分で治療しようとしていました。

ただし、角質型は特に治療が難しいという情報もあって、せっせと薬を塗っていたのにも関わらず、治療の成果はイマイチ。

ということで、ついに皮膚科を受診することを決意。恥ずかしさを胸に足を運ぶことにしました。

いざ皮膚科医院に

向かったのは通院しやすいように自宅から一番近い皮膚科医院。

先生はお一人で待合室は15人ぐらいでいっぱいになるくらいの小規模医院です。

そこでは初診時のヒアリングシートのようなものに、患部の状態を「足の皮が剥けて水虫のような症状」と書いて提出した事を覚えています。

私が行った皮膚科医院では女性の看護師の方が2名、診察室にいたため余計に恥ずかしい気持ちもありましたが、いざ診察が始まると、恥ずかしがっている場合ではありません。

診察では、靴下を脱いで患部を見せて、実際に顕微鏡検査を行ってもらう感じでした。といっても足を直接顕微鏡で見るのではなく、皮が剥けている部分をピンセットで採取して、それを検査していました。

皮膚科で働いていれば水虫の患者さんなんてただの日常業務の一つでしょう。ジロジロと変な目で見られるなんてことは全くありませんよね。

さて、肝心の診断結果はずばり水虫。

「やっぱりそうだったか」という思いでしたが、先生から水虫と確定診断されて何故か逆に安心したのは何だか不思議な感情です。

薬の形態についてクリームか外用液のどちらが良いか希望を聞かれましたが、とりあえずクリームを選択しました。

私の症状からするとクリームでも液体でもどちらでも効果は変わらないと言われましたね。

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処方されたのはラミシール

実際に処方されたのはラミシールのクリーム。

水虫薬 ラミシール

既に市販薬にもなってるいわゆるスイッチOTC薬ってやつですね。よく効く薬という評判の良さもあっておすすめされることも多い定番の薬のようですね。

「何だドラッグストアでも買えるじゃん」と思ってしまいがちですが、市販薬とは値段が全く違います。

記憶が定かではないですが皮膚科で処方してもらったラミシールは10gで400円ぐらいだったと思います。診断料や初診料も計算されるので薬だけの値段ははっきりしませんが、10gで1300円ほどの市販薬とは段違いに安いのは間違いないです。※市販薬でも後発薬を選べば費用は低く抑えられるのでラミシールを薬局で買う人って一体・・・?

一度に処方できる最大量の50g分の5本を一気にもらって後はコツコツと塗るだけです。

水虫の再発率

水虫は非常に再発率が高い事が知られていて、一説には50%を超えていると言われています。二人に一人はぶり返している事になりますね。

その要因の一つになっているのが、服薬アドヒアランスの問題と言われています。その昔は服薬コンプライアンスとして知られていたものですね。

簡単に言うと、「医師から処方された薬を治療方針の通りに飲めない・使えない」事によって治療成果が上がらない事を言います。解決の為には医師と患者の間で、積極的にコミュニケーションを取り、治療計画について双方が協力してあたる事が必要というのが教科書的な説明。

水虫の治療では、3ヶ月や6ヶ月間が一般的な治療期間でその間、治療を継続する必要があり、それだけ長期間も自己管理をしっかりして毎日真面目に薬を塗り続けられるかと言えば、やはりそうではなく、面倒くさくて薬を塗るのをサボったりという事は十分に起こり得ます。

昔の水虫用の薬では皮膚に薬の薬効が留まる時間が短くて一日に何度も塗りなおさなくてはならない事情があって、現在よりもさらに服薬アドヒアランスの問題が生じていたと言われています。

現在の水虫薬は一日一度の使用で効果が十分に上がるように進化していますが、それでも服薬アドヒアランスの問題は根強く残っていますね。

何故、薬の塗り忘れやサボったりといった事が起こるのかについて、医師と患者で話し合う必要があるとは思いますが、そんな事を事細かにいちいちやっていられないというのが実情でしょうね。

結局は患者側の心がけ次第だったり。

毎日欠かさず薬を塗り続けるというシンプルながら意外とタフなミッション。

長い道のりを着実に

私が処方された際には、一日二度、朝晩に薬を塗るように指示されており、本来であれば一日一度の使用でOKのはずですが、おそらく服薬アドヒアランスを考慮しての事かなと思います。一日二回と伝えておけば一回忘れても薬効がキープできますしね。

そうして、完治に向けた長い道のりが始まったわけですが、アドヒアランスの事を頭に入れておいたおかげでかなり真面目に塗り続けていました。

水虫は患部以外にも水虫が潜んでいる事も多く、特に角質型の水虫の場合はその傾向が顕著です。

そんな訳で、実際に症状がある患部よりも広い範囲を塗るように意識しながら、ほとんど足裏全体から指の間まで入念に塗り込んでいました。

市販のラミシールであれば10gで1300円ぐらいしますので、ケチケチ使ってしまいがちですが、そこは処方薬の強みです。市販のラミシールでこれだけ大盤振る舞いしていたら、どんどんお金がかかりますからね。※既に軽く触れていますが、薬局などで売られている市販薬のラミシールやブテナロックを馬鹿正直に買っている人は今の時代どの位いるんでしょうか?市販薬でも後発薬であればもっと安価なのでそっちを選ぶべきなのは言うまでもありません。

そして、薬が無くなればその都度、皮膚科に行って薬を処方してもらってというのを半年ぐらい続けていました。

途中経過を顕微鏡検査で診断してもらうと、「菌が切れてきているから成果が出ていますね」というコメントをもらって、実際に足裏の状態も綺麗になっていっているように感じていました。

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完治したように思えていたが・・・

長年、水虫の症状を持っていると、なんか嫌な雰囲気ってのを感じるようになるんですよね。

これは水虫持ちあるあるかもしれません。

しばらく症状が落ち着いていたとしても、お風呂上りに「あっ。なんか皮が剥けてんじゃないかな?」っていうあの嫌な感覚。

薬を塗り続けていると、こんな嫌な雰囲気を意識する事も無くなり、めでたく完治となるわけですが、不幸な事に私の場合はそうはなりませんでした・・・。

結局、真面目に半年間、欠かさず薬を塗り続けたにも関わらず、薬を塗らない時期が3ヶ月ほど続いたある日、またしても皮が剥けるという水虫症状が再発したのでした。

久しぶりに同じ皮膚科を訪ね、また顕微鏡検査です。

「また菌がついてきてるね。」という先生の一言はとてもショックでした。

次ページでは完治に至るまでの経緯、その後半戦になります。

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