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不倫とは? そもそもの意味や歴史、移り変わりについて


男女間のトラブル、特に夫婦の間で起こる様々な出来事は時として、離婚という結末に至る場合があり、その原因として特に多いのが「不倫」だと言われています。不倫とは配偶者がいるにもかかわらず、他の異性と肉体関係を持つことを指すのに対し、「浮気」婚姻関係に無いカップルの間でも使われる点が大きな違いです。

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不倫は文化?

不倫は多くの文学のテーマとして取り上げられ、代表的なものに

トルストイ 「アンナ・カレーニナ」

アンナ・カレーニナ

戦争と平和に並ぶ彼の代表作で、ロシアを舞台に政府高官の人妻であるアンナが若い将校と恋に落ちる物語です。 不倫に走った二人は世間から疎まれたり、精神に病をきたして自殺未遂を起こしたりと不倫文学の王道的作品です。

マルグリット・デュラス 「愛人 ラマン」

ラマン 愛人

15歳の少女がお金持ちの中国青年の愛人として恋に落ちる物語で、 著者であるマルグリット・デュラスの自伝的小説となっています。

スタンダール 「赤と黒」

赤と黒

貧しい家に生まれ、幼い頃から虐待を受けていた少年が、成長し、恐るべき野心を内に秘めつつ 町長夫人を誘惑し、互いに惹かれあっていく物語です。

川端康成 「舞姫」

舞姫

舞姫と聞くと森鴎外の作品を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、 日本を代表する文学者である川端康成も同じ題名で作品を残しています。 題名が示している通り、作品のヒロインはバレリーナで彼女の不倫が描かれています。

ギュスターヴ・フローベール 「ボヴァリー夫人」

ボヴァリー夫人

夢見る少女がそのまま大人になってしまったかのような主人公エマが退屈な結婚生活に飽き飽きし、 不倫に至り、やがて破滅していく悲劇的な物語です。

三島由紀夫 「美徳のよろめき」

美徳のよろめき

人妻の姦通について描かれた作品で、不倫相手との別れの後に書く手紙がラストに描かれます。 この作品から人妻が夫以外の異性と恋愛関係になる行為を「よろめき」と表現するようになったと言われています。

などが挙げられます。

不倫文学は人々の興味の対象として東西を問わず、世界中に存在している事が分かりますね。

そもそも不倫の意味は?

日本語の不倫という言葉はそもそも「道徳に外れた行い、人の道に背くこと」という意味の言葉で、

・・・科学者として芸術を論じるという事もそれほど不倫な事とは思われない。・・・

<寺田寅彦「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」 青空文庫>

・・・実をいえばその芸妓なる者は大抵不倫の女子にして・・・

<福沢諭吉「日本男子論」 青空文庫>

などのような使われ方をしていました。

時代が移り変わっていくにつれて徐々に男女間の不貞行為を指す意味の言葉として用いられるようになっていきました。

ちなみに、これ以前は人妻が夫以外の異性と恋に落ちる行為を「よろめき」と表現しており(前述参照)、女性の不貞行為にのみ使われる用語でした。そもそも日本には過去に姦通罪と呼ばれる法律が存在しており、女性の不倫のみ犯罪として罰せられ、男性の不倫に関しては大目に見るといった現在では到底考えられないような社会的ルールの下で婚姻関係が成り立っていたという歴史が関係しています。

さらに時代が遡り、江戸期までは一夫多妻制度である側室制度が存在し、明治に入っても「妾」に関する法整備が進められ、一夫多妻制度は脈々と引き継がれてきました。その後、一夫多妻制は廃止され、現在に至りますが、こういった歴史的背景によって極端に男尊女卑の傾向が見て取れる姦通罪という法律が存在していたというわけです。

不倫は絶対悪に

しかし、こういった古い慣習に基づく男女の倫理観は現在の社会において大きく様変わりしており、それは「恋愛結婚」という結婚に至るプロセスが世間一般に広く根付いたからに他なりません。かつては、お見合いや許婚で半ば強制的に婚姻関係が結ばれていた時代はすっかり過去の話となったわけです。

現代においては、恋愛を通じて、お互いの仲を深め、家庭を築き、生涯にわたって結ばれる事が理想の結婚であるという価値観が広まり、これに反することである不倫は絶対悪であるという考え方が社会に浸透しています。

芸能ニュースを騒がすスキャンダルの多くがこの不倫によるものとなっているのは象徴的ですが、不倫の結果、社会的イメージダウンは免れませんし、これは何も有名人、芸能人に限った話ではなく、私達一般人においても社会的制裁から免れるのは難しいものとなっています。

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