膝の故障でヒヤリ。錦織圭のマイアミ・オープンタイトル獲得への挑戦はまだ終わらない。
マイアミ・オープンを第2シードとして挑んでいる日本の錦織圭の挑戦は、3回戦(対F・ベルダスコ戦)、4回戦(対F・デルボニス戦)と連続してフルセットにもつれる試合となり、決して順調とはいえない勝ち上がりとなりました。
スポンサーリンク4回戦では、アルゼンチンのフェデリコ・デルボニスを相手に厳しい試合を強いられましたが、結果として6-3、4-6、6-3のスコアで準々決勝進出を決めました。
世界ランキング57位のF・デルボニスは2回戦で第15シードのパブロ・カレーニョ・ブスタを破って勝ち上がっており、この日の試合でもファイナルセットの早い段階で錦織圭のサービスをブレイクし2-1のスコアでリードしましたが、そこから錦織圭は世界ランキング4位の実力を発揮し、6ゲーム中5ゲームを奪取するという巻き返しを見せて2時間14分の試合にけりをつけました。
錦織圭は4回戦のF・デルボニス戦後にインタビューに答えています。
–準々決勝進出おめでとうございます。ただ、第3セットでブレイクを許した際に肉体的にかなり追い詰められているように思えたのですが何があったんでしょうか?また、そこから巻き返したことについては?
そうですね。非常にタフな試合でしたが、第2セットで膝が痛み始めて、それでも第3セットに入ると大分良くなったんですけど、デルボニスは非常に良いプレーをしていて、第3セットに入ってもとても攻撃的でした。
そこでなんとか我慢して、常に戦う姿勢を見せながら最後にはチャンスが来る事を信じてプレーしていました。最終的には勝つ事が出来てよかったです。
–肉体的に厳しいという意味では気温についてはどうでしょうか?今のところ早い時間帯の試合で比較的楽にプレー出来ているということはありますか?
確かに今日の試合ではいつもより暑さを感じましたね。第1試合に組まれるのは好きではないですけど、早い時間に試合を終えられるという点は良いですね。次の試合までの回復に午後を充てられるというのもありますし。
–準々決勝ではファビオ・フォニーニが相手で、過去2回の対戦で2勝していますが、もし彼がベストの状態ならば、非常に危険な相手になり得ると思うのですがいかがでしょうか?
もちろんそうですね。非常に才能のある選手ですし、とても高いストローク力を持っていますね。フットワークも良いですし、タフな試合になる事は間違いないと思います。
https://twitter.com/ATPWorldTour/status/847127587533082624
以下の動画はマイアミ・オープン4回戦のファビオ・フォニーニ vs ドナルド・ヤング戦です。
スコアは6-0、6-4のストレート勝利を飾っています。
トップ10に定着して久しい錦織圭ですが、彼に足らないものは錦織圭自信も繰り返し口にしているようにATPマスターズ1000とグランドスラムのタイトルでしょう。
悲願のATPマスターズ1000大会初制覇のためには、一つ一つ勝利を積み重ねていくしかないのですが、次戦のファビオ・フォニーニ戦は厳しいものになりそうです。特に左膝の治療を受けながら試合を乗り切ったところを見ると、不安要素である事は間違いないですね。
ただ、インタビューでは第3セットに入ってから膝の具合は良くなっていったと語っていますので、錦織圭本人としては「問題なくプレー出来る」という自信を持っているかもしれません。実際に第3セットでは一気にギアを上げてプレーする場面が見られましたしね。
あとは、インタビュアーが指摘していましたが、準々決勝の行われる時間帯でしょうか。
STADIUM start 10:45 am
WTA – A. Klepac (SLO) / M. Martínez Sánchez (ESP) vs [5] Y. Chan (TPE) / M. Hingis (SUI)
1:00 pm
WTA – [3] S. Halep (ROU) vs [10] J. Konta (GBR)
Not Before 3:00 pm
ATP – F. Fognini (ITA) vs [2] K. Nishikori (JPN)
現地時間の午後3時以降の試合となっていますので、一番暑い時間帯というわけではなさそうです。むしろ今までお昼前からの試合で2時間を超えていた3回戦、4回戦の方が暑かったかもしれませんね。
試合中に気温が変動する時間帯だと、ボールの跳ね具合やストリングの感触が変わったりという事がありますから、午後の試合に組まれたのはプラスに働きそうです。午前中から体を回復させる時間も取れますしね。