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男の更年期障害を予防するテストステロンを回復・増加させるには?NHKクローズアップ現代+より


中高年男性にとって更年期障害は他人事ではありません。「昔に比べてイライラするようになった」、「何もやる気がおきない」このようなうつのような症状はひょっとすると生活習慣や日ごろのストレスによって男性ホルモン(テストステロン)が低下している事が原因かもしれません。

放置しているとガン、心筋梗塞、脳卒中、認知症のリスクが高まるとも言われていますので、鍵を握る男性ホルモン「テストステロン」を回復・増加させるアクションを起こしていきましょう。

NHK「クローズアップ現代+」で5月9日に放送された内容を元にご紹介します。

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意外な症状

1. 寝起きが悪い
朝起きてから動き出せるまでボーッと過ごしてしまい。なかなか動き出せない。

2. 大量の発汗
特に暑さを感じているわけでもなく、普通に立っているだけで大汗をかいてしまう。

3. 意欲の低下
何をするにもやる気が出ず、休日も外に出るのが億劫である。

4. 笑う事が少なくなった

5. 新聞が読めなくなった
小さな文字を読んで理解するという高度な認知機能を必要とする作業を避けるようになるのはテストステロンの影響が

6. 不眠

7. メタボ肥満傾向
筋肉を増やして、脂肪を減らす作用があるテストステロンが減っている事が肥満の原因となっているかも。

もしこれらの症状に心当たりがあるなら、それは更年期障害が始まっているのかもしれません。

テストステロン低下が不調の原因に?

番組では被験者の男性のテストステロン量を測定したところ、13人中11人が低い傾向にある事が分かりました。

被験者は日ごろの不調を感じている方々ばかりですので、かなり高い相関性が見て取れますね。

つまりテストステロンが影響していると考えられるのですが、それは一体何故でしょうか?

テストステロンは脳からの指令によって主に精巣から作られ、筋肉や骨を作ったり、性機能を維持する働きがあります。

これが減少すると、筋力や性機能の低下、発汗、不眠といった症状が現れてきます。

また認知機能にも関連性があり、やる気が出ない、イライラすると言った感情にも悪影響を与えるのです。

日常環境の影響も

過度なストレスはテストステロンの分泌にとって大敵と言われています。

年齢が上がるに連れて管理職に就くようになり、徐々に責任のある仕事を引き受けるようになっている方は多いのではないでしょうか?

会社内で大きなプレッシャーを感じたり、気を使う事も増えますよね。

また、長時間労働や夜間労働では不規則な生活になりがちで決まった時に睡眠が取れないとテストステロンが減少する傾向にあります。

テストステロンは夜間に睡眠を取る事で分泌されるので、不規則な生活ではどんどん分泌量が低下していってしまいますね。

そして交友関係もテストステロンに影響を及ぼします。仕事上の付き合いではなくプライベートで接する友達や親友はどれだけいますか?

テストステロンは他人と接する機会が多いほど多く分泌されると言われており「社会性ホルモン」とも言われます。

ですからパートナーがおらず、お一人様で生活する人はよりテストステロンの分泌が低下しやすい環境と言えるでしょう。

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男の更年期障害

更年期障害と言えば女性のものというイメージを持ちやすいですが、日本では約600万人の方が男性の更年期障害を抱えているのではと推定されています。

その主な原因を指して「テストステロン減少症」とも呼ばれています。または加齢男性性腺機能低下症候群。

その他にはLate-onset hypogonadismを略してLOH(ロー)症候群なんていう言い方をします。

女性は閉経という大きな転換期が訪れるため、更年期障害について意識する分かりやすいタイミングがあるのですが、男性の場合はポイントとなる時期がはっきりしないため、なかなか意識し辛いという問題がありますね。

深刻な病につながる

テストステロンには血管を拡張し、血液の流れを良くする働きがあるため、流れが悪くなると動脈硬化が進行し、心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった命に関わる深刻な病気のリスクも高まると言われています。

さらにテストステロンには記憶を司る脳の海馬を活性化させる働きがあるため、減少すると認知症につながる恐れも。

また、テストステロンの値が低いと悪性度の高い前立腺がんを発祥する割合が高いというデータがあるそうです。

病院での治療は

医療機関での受診は泌尿器科や男性更年期クリニックというより専門性の高い科で相談する事が出来ます。

医師の判断でテストステロンを筋肉注射で直接補充する方法、テストステロン補充療法が受けられます。

保険の適用があり、期間としては2~4週間に1度。費用は1回2000円~5000円となっています。※詳しくは受診する病院でご相談ください。

また、飲み薬、漢方薬、サプリメント、塗り薬などが処方される場合もあるようです。なかには保険適用外となる治療方法も含まれます。

既に前立腺肥大の傾向があったり、これから子どもが欲しいという場合にはテストステロン補充療法は行われないそうですので、自己判断でサプリメントを摂ったり、飲み薬に頼ったりという事はリスクがあるという事ですね。

それらは専門家に相談してからという事を覚えておきましょう。

そこで、まずは普段の生活を見直す事から始めてみるのはいかがでしょうか?

テストステロンアップ術

1. 適度な運動
例えば15分早歩きをする事でもテストステロンはアップします。筋肉を動かす事でテストステロンが消費され、さらに分泌を促せるというわけです。無理をしない範囲でOKなのでまずは歩く事から始めてみましょう。

2. キャッチボール
飛んでくるボールをキャッチしたり、相手に投げ返したりとコミュニケーションを取りながら行う運動は認知機能にもプラスに作用しますのでおすすめです。

3. 夫婦で手や腕を組んで歩く
結婚生活が長くなるとこういった事も普段やらなくなりますよね。恋愛し始めの頃に戻ってワクワクやドキドキを体感することで脳を刺激しテストステロンはアップします。手や腕を組んで一緒に散歩する事で運動効果もできますね。より体が密着する腕を組むほうが効果がより高いそうです。

4. 寝る前のリラックス
ホットミルクを飲んだりしてリラックスさせてから横になる事が大事だそうです。寝ている間にテストステロンが分泌されますので、質の高い睡眠を確保する事が第一と言えます。

5. カラオケバーなどで人前で歌う
一人で歌うのではなく人前で歌う事がポイント。みんなに注目されながら歌う事でテストステロンがアップします。ただし、アルコールの飲みすぎには注意が。

その他には、仲間とともに行動する、学生時代の友だちと会う、海に入る、好きな香りをかぐ、ゲームをするなどもアイディアとしてあるようです。社会貢献の一貫としてボランティア活動なども良いそうです。

ポイントとしては社会の中で自分を主張、チャレンジ、競争などを意識する事が大事です。

番組で実際に筋トレ、カラオケ、腕を組んで歩くなどの方法を試した3名は真ん中の男性以外は改善傾向にあるみたいですね。

4日後に低下してしまった原因としては睡眠時間が3時間しか確保できていなかったという原因が考えられるそうですので、やはり睡眠をしっかり取る事が大前提となるようです。

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