おさい銭はどうして入れるの?その意味、由来、作法について。NHK「チコちゃんに叱られる!」より
NHKで放送された新感覚クイズバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」では日常生活にある様々な疑問についてMC役のキャラクター「チコちゃん」から投げかけられる素朴な質問に対して出演者が回答するという形で番組が進行していきます。
雑学をテーマにしたクイズ番組という位置づけですので番組内で紹介された雑学についてご紹介します。今回は第3弾で紹介された雑学についてです。
スポンサーリンク「チコちゃんに叱られる!」とは?
番組内容に関して簡単な説明を。
「ポン酢のポンって何?」「どうして男と女がいるの?」…5才のチコちゃんの素朴な疑問にあなたは答えられますか?知らないと、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られます。当たり前のように思っていたことを説明できず、ナインティナイン岡村隆史さんも悶絶。すぐに誰かに話したくなる情報満載の雑学クイズの第三弾。最新技術で誕生した、バーチャルでリアルな「チコちゃん」(MC)の姿にもご注目ください。
【司会】岡村隆史,塚原愛,【ゲスト】大竹まこと,かたせ梨乃,SHELLY,鶴見辰吾
単なる雑学を紹介する番組というわけではなく、メインキャラクターのチコちゃんの振る舞いやちょっと毒気のある番組ナレーションなども合わせて楽しめる内容になっていますね。
お賽銭はどうして入れるの?
回答者に指名された岡村隆史さんには「神社に着いたら何する?」というチコちゃんからの問いかけ。
「お賽銭」というキーワードが出た所でチコちゃんからいよいよ疑問が。
「お願い事をするにあたり、お礼じゃないですけども。」と代金というニュアンスで回答する岡村さん。
やっぱり叱られてしまいました。大口を開けているスタジオ出演者の皆さん。
追い討ちをかけるように「お金で買うの?願い事を」と厳しい一言。続けて「いくらぐらい入れてんの?」と金額について尋ねます。
スポンサーリンクちなみにケガレとは怪我、災害、死、疫病など健康な生活を脅かす危険なものを総称している言葉。
解説は民俗学の視点から日本文化を研究している國學院大學文学部教授の新谷尚紀(しんたにたかのり)さん。何故か笑いながらの登場です。
この笑いながら登場するパターンをチコちゃんがえらく気に入ったことから、その後のレギュラー放送で何度もチコちゃんが笑いながら始まるパターンを実践していますね。
なぜチコちゃんは疑問の初めに笑いながら始めるの?の疑問の答えはここにありますw
二問目、三問目の疑問で登場する機会の多いパターンとなっていますね。
貝貨(ばいか)
解説は民俗学の視点から日本文化を研究している國學院大學文学部教授の新谷尚紀(しんたにたかのり)さん。何故か笑いながらの登場です。
お金には災いやケガレを吸い付ける力があると考えられており、それを捨てるのがお賽銭の意味だそうです。決してお願い代というわけではありません。
古代中国では貴重な貝が貨幣代わりに使われ、その貝がモデルとなったものが後に日本に伝わってきたんですね。
スポンサーリンク「財、貯、賭、貨、貸、買、資」これらのお金に関係の深い漢字には貝の字が付くものが多くみられるのはその名残です。
貝には穴が開いており、命が生まれてくる女性器に形が似ている事から「この世とあの世の出入り口」と考えられていたそうです。
何故か亡くなった設定にされるあの人。スタジオの出演者はザワつきます。
生きている人にケガレ(病気、災い)がつくと穴を通ってあの世に吸い寄せられると信じられており、人についているケガレをお金(貝)が吸い寄せると考えられていました。
穴が開いているお金があるのはこれに由来します。
つまり、自分の持っているお金をおさい銭として投げ入れることによって自分の身を清めるという意味があるわけです。
そんな風習が残っているお祭りの一つに「送神祭」というものがあります。
埼玉で行われるこの行事ではケガレがついたお金を白い紙に包み、神輿に入れて清めます。このお祭りを紹介するHPでは疫病を祓うというポイントにはフォーカスしているものばかりですが、なぜ白い紙にお金を包むのかという核心についてはあまり触れられていないようです。
三重県神島では厄年の人が自分のケガレがついたお金をまき、清めるという風習があります。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台としても有名な神島ですが毎年1月4日にこの奇祭は行われているそうです。
スポンサーリンクお賽銭の金額
おさい銭の金額については多い少ないは関係ないというのが学問的な視点からの回答。
そんな事を言って神社の人に怒られないか?という質問に。「無言の圧力」は感じると答える新谷さん。
神社の方というよりは神様に言われているような気がすると何故か爆笑しながらおっしゃってます。これにはスタジオも爆笑。
お賽銭の入れ方講座
BGMは銭形平次の主題歌。男だったら~の歌詞で有名なあの曲ですね。お金を投げるといえば確かに。歌っているのは大川橋蔵。
- お参りの前に手水舎(てみずしゃ)で手を洗います。古来から日本では左大臣、右大臣のように左が上位と言われていますので左手から
- おさい銭は正面に向かって音が鳴るように入れます。音を立てるのは神様に気付いてもらうためです。この時、まず正面、次に左、最後に右と3回に分けて投げ入れます。
1回でも構わないそうですが、周囲にいる邪霊を近づけさせないようにという意味合いがあるそうです。3回に分けておさい銭を入れる方法は初耳でした。せめて初詣の時ぐらいはこんな作法でおさい銭を入れてみるというのは良いアイディアかも。
ここでは触れられていませんが、おさい銭に関しても正中(真ん中)を避けて少しズラした位置でお賽銭を入れるというやり方もあるようですね。
スポンサーリンク以上のようにお賽銭を入れる意味については説明されていましたが、その他にも諸説あるようですね。
最後にチコちゃんが捨てたいケガレって何かな?という新谷さんからの問いかけ。
それに対してはこんなリアクションのチコちゃん。良い表情です。
ケガレはどこへ?
ケガレたお金についてマネーロンダリング(資金洗浄)という言葉を使う岡村さん。
大竹まことさんとSHELLYさんからツッコまれてます。
さらに眠いとヨダレを垂らします。チコちゃん得意の逃げ方が今回も健在。
ごまかすように大竹まことさんに対して「シティボーイズ」呼ばわり。
スポンサーリンクまた、立ち位置について指摘する大竹まことさん。左が上位なら何で俺は一番下位の右なんだ?ということですね。
バラエティ的な視点からのチコちゃんのお答えはこんな感じ。これはスタジオ納得の回答だったようです。
ケガレたお金はどうなるの?という疑問に対してはアシスタントの塚原愛さんからフォローがありましたが、チコちゃんからダメだし。
カットインしてフォローしてくれなかったことにご不満の様子。
おさい銭は神様へのお礼、日々の感謝、そんな真心の表現という意味も忘れてはいけないそうです。
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから。