Amazonプライム限定配信ドラマの竜星涼主演「紺田照の合法レシピ」を漫画原作と比較してみる
「紺田照の合法レシピ」とは何かと尋ねられたら「極道、学園、グルメ」をミックスさせて結局グルメでまとめる漫画ですと答えるしかないのですが、そんな無茶なごちゃ混ぜがしっかり成り立つのかどうか不安になる実写ドラマ化。
実写ドラマ化に当たって監督を務めるのは宝来忠昭さん。宝来忠昭さんと言えば「孤独のグルメ」、「女くどき飯」、「めしばな刑事タチバナ」、「食の軍師」、「ホクサイと飯さえあれば」とグルメドラマを一手に引き受けている監督さんですよね。特に漫画原作の実写化はお手の物と言った感じでしょうか。
主演の竜星涼さんと宝来忠昭さんで言えば、「こえ恋」、「女くどき飯 Season2」のエピソード3などがあるようですね。
というわけで、漫画原作と比較しながら実写ドラマ化がどんな仕上がりになっているのか見てみましょう。
スポンサーリンクグルメパートの比率
実際に漫画原作を見ていると、初っ端の血なまぐさいヤクザ同士の抗争シーンは5ページに対して、グルメパートは13ページという比率。これで1話分が終了する感じですね。ショートストーリーが7話ほど収録されて1巻分。
対してドラマ版エピソード1はスタートから20分はずっとヤクザものの雰囲気。日活制作ということで割としっかりヤクザものの雰囲気もあったりなので見ていてちょっとツライ人もいるかもしれませんね。
メインでもあるグルメパートは7分ほどで、最後に学園パートが3分。
エピソード1はドラマの内容について視聴者にざっくり説明するという目的もあるため、「極道、学園、グルメ」の3要素を全部詰め込んだ作りになっていますね。
エピソード1 「鬼に包丁」
漫画原作の第1話のタイトルも一緒で「鬼に包丁」になっています。第1巻の目次はこんな感じです。お品書きになっていますね。
漫画原作の1コマ目はコチラ。組の名前が霜降肉組で敵対組織が桃嘉十組な時点でテイストについては察しがつきますよね。
エピソード1を象徴するようなシーンはこんな感じですね。キービジュアルと言ってもいいかもしれません。
アゴの先に生やしたヒゲはドラマ版では無しになっていますね。
スポンサーリンクそうして完成したのが第1話のグルメ。「なめこの味噌汁とレンコンのピリッと明太はさみ揚げ」。さすがの画の力。
漫画版だとなめこの味噌汁は付け合せという扱いで明太はさみ揚げだけの紹介。
実写版と比較するとグルメ漫画がどうしても及ばない点がここにありますね。
最後はしっかりSNSに書き込みをして記録をつけます。Facebookならぬ「FaceBokko」
学園の設定は漫画原作では第3話から登場します。ちなみに物理の教科書の表紙は拳銃。出版社は暴力堂。
現状ではシーズン2までは制作されるようなので、おそらく全20エピソードぐらいのボリュームになるのではないかと思います。1エピソードにつき1つの料理という形を継続するのであればヤクザパートと学園パートを漫画原作よりもかなり膨らませて作る必要があるように感じますね。