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競泳・萩野公介は怪我をした肘のリハビリで何を行っていたのか?家でも出来る方法も


リオオリンピック400m個人メドレー金メダリスト、萩野公介はオリンピック後の2016年9月にそれまで痛みと違和感のあった右肘の手術を決意。手術明けには右肘を上手く使うことが出来ず、苦しいシーズンを過ごしていました。

そこで、萩野公介は1年以上をかけて右肘のリハビリやコンディショニングに充ててきたわけですが、一体どのような方法で右肘のケアを行ってきたのでしょうか?

4月2日に「NEWS ZERO」内で放送された内容と、4月16日に放送された「Get Sports」内で放送された内容を元にご紹介します。

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アメリカ・アリゾナ州の施設

2017年9月、北島康介の紹介で萩野公介はアメリカ・アリゾナ州のある施設に足を運びます。

自らが運転する車で向かったのは「FISCHER SPORTS THERAPY」という看板が掲げられた「Fischer Institute」という場所。

訪ねたのは最先端のリハビリ+トレーニング(コンディショニング)が同じ場所で同時に行えるという日本では行われていないアプローチの施設。

世界中のトップアスリートが集まる場所です。

実は2014年に右肘を故障した巨人の菅野智之も利用した施設ですね。

リハビリメニュー

主に右肘のメンテナンスを行いながら並行してトレーニングも行うためにやって来たようです。。

まずは問題のある右肘の稼働域を入念にチェック。担当するのは日本人のフィジカルセラピストでこの施設で活動している菅野恵介。

右肘の感覚について「硬い」という違和感を口にする萩野公介。右肘の状態を確認した菅野恵介の見解では「(肘周りが)詰まっている、溜まっている感じ」とのこと。

萩野公介の肘に対して行われたのはマッサージジェルのようなものを塗った上から「かっさマッサージ」のような治療。※英語ではかっさ=Gua Shaと言うようです。競泳・萩野公介は怪我をした肘のリハビリで何を行っていたのか? かっさマッサージ

皮膚の表面をプレートでこする事で血流を促進して老廃物を流す効果があるとされている中国の民間療法が元になっています。

他にはカッピング療法も萩野公介は受けており、日本では吸い玉療法、吸角法とも呼ばれるものですね。リオオリンピックではアメリカの競泳選手であるマイケル・フェルプスや、その他のアスリートも多く行っていると報道されましたね。競泳・萩野公介は怪我をした肘のリハビリで何を行っていたのか? カッピング療法 マイケル・フェルプス

萩野公介が受けていたのは肘周りに合わせてかなり小さめのカップで施術されている様子でした。

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これらの施術の効果については医学界でも意見が分かれており、全く意味がないニセ治療の一つとする意見も多いため微妙ですね。

施術を受けた直後の萩野公介の感想では「可動域が広がって滑らかに動く」という感想を漏らしていました。同行していた北島康介も「スッキリした感じだね」という意見。

その他のリハビリメニューはお米を入れた容器に両腕を突っ込んで、回すように揉む(揉みながら回す)というトレーニング。

手の動きについてはいくつかバリエーションがありますが、このメニューの効果としては握力の向上によって肘を安定させるそうです。

これはクライミングの選手が握力トレーニングとして行うケースもあって、お米ではなく砂を使うバリエーションもあるようです。

これについてはリハビリというかトレーニングとも言えますね。

トレーニングメニュー

天井に設置されたバーで懸垂をする萩野公介。

通常の懸垂であれば、掴んだバーを顎の下めがけて上体を持ち上げていきますが、ここで行っていた懸垂では首の後ろを目がけて持ち上げるスタイルの懸垂。

1秒に1回上げるぐらいの比較的早いペースで行い、その際も肘をしっかり伸ばしてしっかり体を下げていますね。

ロープが結び付けられたおもりを腰を落とした姿勢で引っ張る「prowler rope pull」。

以下の動画のようなイメージですね。

動画ではかなり重たいウェイト(90kg)を引っ張っていますが、萩野公介が行っていたのはより軽いウェイトで、上半身を大きく動かして、出来るだけ先にあるロープを掴んで引っ張るイメージでしょうか。競泳の肩を大きく動かす動作を意識しているのかもしれません。

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また、腰辺りにゴムロープを結びつけた状態で後ろに向かって2~3m(短い歩幅で6歩ぐらい)走り、今度は前に戻るといったトレーニング。こちらも腰を落として行っていますね。

その他には腰にチューブを付けた状態で「Single Leg Hip Thrust with tube」シングルレッグヒップスラスト。

以下の動画では足先にチューブを付けていますが、萩野公介は腰部を下に引っ張るように地面に向かってチューブをセッティングしてあります。

萩野公介の感想としては行われるトレーニングのそのほとんどが日本ではやらないようなものばかりで日本とは違う新しい刺激が受けられるとのこと。すごく考えられたメニュー作りがされており、楽しくトレーニングに臨めるそうです。

その他のトレーニングメニューではケーブルマシンのグリップを両手で握って腰を落とした姿勢を作り、右に一歩、左に一歩を繰り返す動き。

palloffとは祈るように両手を合わせた姿勢を表現する時に使いますね。このメニューについてはこれと言って決まったネーミングがついたものではないので色んな表現方法がありますね。ラテラルステップ(横ステップ)の単語は覚えておいて損はないかなと思います。

番組内で紹介されたのは以上のようなメニューになりますが、これらはほんの一部であると推測されますね。

このようなリハビリやトレーニングの成果もあり、萩野公介は先日(4月3~8日)行われた日本選手権において自由形では調子が上がらず、400mで2位、200mを棄権という成績でしたが、200m個人メドレーでは復調。

苦しみながらも7連覇で代表入りを確定させました。さらに400m個人メドレーも制し、2冠で大会を締めくくりました。

さらに8月に開催される東京パンパシフィック水泳選手権2018での萩野公介の完全復活なるか?非常に楽しみですね。

 - トレーニング

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