第7回 NHK「チコちゃんに叱られる!」かたせ梨乃さんがVTRたぶんこうだったんじゃないか劇場に初登場
レギュラー化されて第7回の放送を迎えたNHK「チコちゃんに叱られる!」。今回の疑問はラーメンの「ラー」って何?、なぜ男より女の方が長生き?などの計4問。そして「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」にはかたせ梨乃さんが初出演。スタジオゲストでは何度も出演されていましたが遂にVTRにも登場しましたね。
番組のカテゴリーは「バラエティ、クイズ」という形式ですが、番組進行役であるチコちゃん(5歳)が投げかける日常生活の疑問に解答者が答え、間違っていると番組タイトル通りチコちゃんに叱られるという形は定番。
ということで、5月25日に放送されたレギュラー第7回の様子を詳しく見て行く事にしましょう。
スポンサーリンク目次
出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】田中美佐子、夏菜
【VTR】かたせ梨乃、山本ディレクター、三日市ディレクター
チコちゃんの疑問その1
ラーメンの「ラー」って何?
ナレーション「ラーメンのラーって何?そこには知られざるドラマがあったんです。」
チコちゃんからの指名は「おいしい料理に目がないグルメな大人ってだーれ?」
岡村「食べてきたんでしょ?食べて来たでしょ色々グルメ。」
田中「バブリーな時。」なぜかひそひそ声でやり取りする岡村さんと田中美佐子さんw
ラーメン知ってる?というチコちゃんの問いかけには、
田中「ラーメン知らない!」と完全拒否の構えw
夏菜「私もラーメン知らない!」ゲスト2人ともが解答ボイコットw
岡村「僕は大阪やからうどん派やから。」さりげなく岡岡(オカオカ)ちゃんと呼ぶ田中美佐子さんw
チコちゃん「じゃあ塚原さん!あっいや。違うがなっ!」
最後の砦としてアシスタントのNHKアナウンサー塚原愛さんに振ろうとして思いとどまるチコちゃん。
ここでチコちゃんの疑問。
チコちゃん「ミチャミチャ。ラーメンのラーって何?」田中美佐子さんのことをミチャミチャと呼んでますね。
田中「ラー油ではないよね?絶対。」
夏菜「中国語のてへんに立つですか?」
チコちゃん「漢字はいいんだけど、じゃあそれはどういう意味?」
夏菜「どういう意味?何聞いてるの?何を質問してんのか分かんないよ。」
田中「意味ある?」
じっと田中さんを見つめるチコちゃん。
結局「ミチャミチャ!ボーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られます。
中国から伝わってきた麺料理ですが、ラーメンという名前は実は日本で名付けられたんですね。
ということで、らーめん山頭火 旭川本店に来ていたお客さんにも聞いてみますが、答えを分かる人はおらず。
チコちゃんの答えは、
おかみさんの優しさのラー
スポンサーリンク田中「やーならね。」
夏菜「いや分かんないですよ。笑」
田中「やさしさのやー。」
夏菜「ああそうか。笑」
解説は世界各国の麺料理について研究しているという伝承料理研究家の奥村彪生(おくむらあやお)さん。奈良県・香芝市で奥村彪生料理スタジオを開いておいでです。
ラーメンという名称にはそんなに長い歴史は無く、呼ばれるようになったのはごく最近のことだそうです。
室町時代の僧侶が残した日記である蔭涼軒日録(いんりょうけんにちろく)には1488年にラーメンの原型と思われる中華麺(経帯麺、けいたいめん)を振る舞ったという記録が残っています。
現在のラーメンが一般化したのは明治時代。横浜を中心に中国料理店が出来たのがそのきっかけです。
1903年の文献である横浜繁昌記や1884年4月28日函館新聞広告には中国から来たそば料理という意味で「南京そば」という記述が残っています。この他にも「支那そば」という名称もありますね。
ではなぜラーメンと呼ばれるようになったのでしょうか?
奥村さん「北海道大学の前に大正10年(1921年)に竹家食堂というお店が出来る。その経営者の奥さん、大久タツさんがね、ラーメンと名前をつけたと。」
ということでラーメンの名付け親である大久タツさんの娘さん、大久昌枝(おおひさまさえ)さんに会いに北海道へ。
「美味しい感じ、楽しい感じを出せないか?なおかつ覚えやすく親しみを感じてもらえるように。」と考案したのがきっかけだそう。
ここで「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場 ラーメン命名物語」が開幕。
岡村「またおかしな・・・。」
時は大正11年、春。札幌にある竹家がその舞台。
チコちゃん「来るわよ。」おっと、このチコちゃんのセリフは。
竹家のおかみさん、大久タツさん役のかたせ梨乃さんが登場。
夏菜「かたせさん!これ。うそっ!」
岡村「こっち側(VTR)にも出てくれはんの?」スタジオゲストでも何度も登場しているかたせさんですがVTR出演はこれが初ですね。
北海道大学に通う中国人留学生も多く訪れた竹家食堂ですが、彼らに人気のメニューが「肉絲麺(ロースーメン)」青椒肉絲(チンジャオロースー)のロースーですね。
この細い牛肉とたけのこの炒め物が乗った肉絲麺は日本人にも人気メニュー。
ただ、当時は「支那そば」という名称をあえて使う日本人も多かったことで大久タツさんは心を痛めていました。
というのも、1894年~1895年の日清戦争以降、中国を見下すような表現として「支那」と呼ぶ日本人もいたんですね。
中国の学生さん達を気遣った大久タツさんは肉絲麺(ロースーメン)に代わる新しい名前を考案することに。
そんなある日シェフの言う「好了(ハオラー)=料理が出来たよという合図」という言葉とロースーメンを組み合わせて「ラーメン」という名前を思いつきます。
竹家は昭和18年に第二次世界大戦中の食糧難のためにやむなく閉店となりますが、中国人留学生を思いやったおかみさんの優しさで考案されたこのラーメンという呼び名は週刊誌で取り上げられるなどして次第に広まっていきます。
さらに昭和33年に世界初のインスタントラーメンが発売され、テレビコマーシャルを通じて全国区に。今では英語でRamenと表記されるようにもなっているほど広まっていますね。
1974年発行の三省堂国語辞典第2版にはこのような用法の記載はナシ。
ということで、結論は、
ラーメンの「ラー」はおかみさんの優しさのラー
スポンサーリンク「チコちゃん。大阪にな鶏のチンタンにな、細いアルデンテの麺を浮かしたな、塩味だけのラーメン屋があんねん。いっぺん行きませんか?」たっぷりとした間で話す奥村さん。
チコちゃん「なっ長いわ!麺伸びるわっ!大分待ったで。」
おかみさんの優しさのラーと発表したときの回答者の顔の怖さを指摘するチコちゃん。「みんなの怖い顔!」
チコちゃん「りの姉(かたせ梨乃さんのチコちゃんの呼び方)はさすが。素晴らしい演技だったわね。」
岡村「どんどんこうなんか。ファミリーが増えていくんですね。」
かたせ梨乃さん、鶴見辰吾さん、山西惇さんの顔写真が登場。
チコちゃん「そう。ミチャミチャも実力派なんだからね。オファーが行くかもよ?」
田中「じゃあ次よろしくお願いします!」
この感じだと絶対田中美佐子さんがVTRに登場する日も近そうですね。
ここで補足。
中国語で「引く、引っ張る」を意味する「拉」という字を使って、「拉麺(ラーメン)」と呼ぶという由来もあるそうです。
オープニング
ここで改めてオープニング。
おなじみのカリキュラマシーンのテーマがオープニングテーマ。
チコちゃんと岡村さんが手をつないでスタジオに走って入ってくる登場シーンは今回も省略。
このまま無くなりそうな雰囲気プンプンでちょっとさびしいですね。
チコちゃんの疑問その2
なぜ男より女の方が長生き?
チコちゃん「次は誰に聞こうかな~。」スキップしてクルッと1回転のチコちゃん。
2問目は一番長生きしそうな健康美人はだーれ?というチコちゃんの問いかけ。
年齢も一番若い夏菜さんが解答者に。チコちゃんは「なっちゃん」と呼んでいますね。
ということで、チコちゃんの疑問は、
どうして男より女の方が長生きなの?
夏菜「脂肪が多いから?」
ここでチコちゃんのボーっと生きてんじゃねーよ!が炸裂。
岡村「ええとこいったような気もしたけど。」
スポンサーリンク長寿大国、日本。
2017年のデータでは日本人の平均寿命は、
男性 80.98歳
女性 87.14歳
その差はおよそ6歳差。
健康体操に精を出すシニア世代の映像に、
岡村「この映像何?」
田中「ほぼ私。ほぼ私だった。」
シニア世代へのインタビューでは結構ディスられる男という存在w
チコちゃんの答えは、
男は女だったのに無理して男になったから
岡村「染色体のこととか?」
チコちゃん「おっ!何かだいぶ前にやったわよね?男は何とかっていうのはね?」
岡村「やったやった。なんやったっけ?もう忘れた!」岡村さんは忘れてしまったようですが、これは特番第2回で放送されたなぜ「男」と「女」がいるの?ですね。
解説は青山学院大学の福岡伸一教授。二度目の登場。これで解説VTR複数回登場は3人目。
福岡教授「チコちゃん!その様子だと男女のあれこれに興味津々なんだね?」
チコちゃん「いやまあその。何と言いますか、いや近寄られましても。ノーコメントです。」
福岡教授「やっぱりそうなんだ!じゃあ詳しく教えてあげましょう!」
これまで言われてきた説としては、
男性の喫煙率が高いからというものや、
仕事のストレスが多いからというものなど。
しかし、
女性の喫煙率 56.0%、男性の喫煙率 49.7%
というナウル共和国では平均寿命が女性 70.9歳、男性63.3歳。
また、
女性の就業率 82.1%、男性の就業率 98.5%
というオマーン国でも平均寿命は同様に女性 77.7歳、男性73.7歳。
とやはり女性の方が長生き。
福岡教授「男性が無理に男性にされているからだという風に考えられるんです。」
生物学上、生き物の基本は女で、男は女が“男化”したものなんですね。
岡村「なんか聞いたことある。」
卵子と精子が出会い、受精すると受精卵が作られるのですが、どんな受精卵もまずは女性として成長します。これは全ての生物に共通です。
ヒトの場合は受精から最初の6週間で子宮や卵巣などの女性器が作られます。
そして7週目に将来男性になる胎児の体の中ではコルチコステロンというホルモンが放出されます。
このコルチコステロンの働きで胎児の体内で大量の男性ホルモンが放出されます。すると女性器は無理やり、男性器へと作り変えられます。
ちなみに男性の体には胎児の頃に女性だった名残があり、
女性器が閉じられていって出来た閉じ跡の線がそれです。
ナレーション「詳しく知りたい子はパパに聞いてみようね。」※後述
しかし、コルチコステロンには手痛い代償が・・・。
実はコルチコステロンは免疫細胞の能力を低下させる=免疫力を低下させてしまうのです。つまり病気に対する抵抗力が弱まるということですね。
そのため、男性の体内で放出され続けるコルチコステロンの為に病気になりやすく、平均寿命が短くなると考えられています。
このコルチコステロンの分泌を抑えると男性の免疫力がアップするのですが、
そうすると男性が女性化してしまうんですね。
スポンサーリンク福岡教授「ですから非常に、男はつらいよって言いますか、男であり続けるために色んな犠牲を強いられているわけです。」
おなじみの寅さん「男はつらいよ」がBGM。
ということで、結論。
男より女の方が長生きなのは男はもともと女だったのに無理して男になったから
女の子の楽しみをいっぱい知りたいから、生まれ変わるなら女に生まれたいという福岡教授ですが、
チコちゃん「ご自由にどーぞ!」の返答。
チコちゃん「あの先生、面白いわね。」
ここで塚原愛アナから補足。
コルチコステロンのホルモンについては女性も分泌されていますが、男性の方が圧倒的に量が多いのだそう。
岡村「免疫力が低下してんねや。」
チコちゃん「分かった?なっちゃん。何か途中お父さんに聞いてみようって言ってたけど。」
夏菜「どういう意味だろう?全然意味が分かんないんだけど。」
チコちゃん「岡村ね?何かあんのよね?」
岡村「何かあんのよ。」
夏菜「線があるってね。」
チコちゃん「縫い目みたいなのがね。」
夏菜「あー!分かった!」
チコちゃん「えっ!」
夏菜「分かっちゃった。なんでもない!」
チコちゃん「なに勝手に照れてるのよ!」
夏菜さんが何を想像して照れたのか分かりませんが、陰嚢の間にあるひだの部分、縫合線が男性の閉じた線のなごりのようですね。
福岡教授が水をすくうような形で手を閉じて行っていたので恐らく間違いないかと思います。
最後に注釈。
コルチコステロンは男女の平均寿命差を生み出す要因の一つと考えられており、他にも要因があることが示唆されていますね。
スポンサーリンクチコちゃんの疑問その3
なぜ山の上の方が太陽に近いのに寒い?
「ウフフ。ウフフ。ウフフ。ウフフ」先週の放送に引き続いて3問目の冒頭で笑っているチコちゃん。
岡村「大丈夫?」
夏菜「壊れた。壊れた。」
岡村「何なの今のは?」
チコちゃん「ご機嫌なの。」
3問目は山登りが得意そうな元気な大人ってだーれ?という指名。
私かな?ということで岡村さんが自ら解答者に。
まずは登山の時の格好について。
登っていくにつれて「ちょっと一枚羽織る」という岡村さん。
その防寒対策について「なんで?」というチコちゃん。
チコちゃん「山の上の方が太陽に近いよね?だったら山の上の方があったかいはずじゃん。」
岡村「まあね。そうなね。」一瞬の静寂の後に答える岡村さん。
ここで改めてチコちゃんの疑問、
山の上の方が太陽に近いのにどうして寒いの?
岡村「上行くともう・・・寒いってのはもう・・・それが地球やねん!」と無理やりの答えw
チコちゃん「それでは歌っていただきましょう。『それが地球だもん』」
岡村「♪地球~我らの地球~。♪地球~地球~。」歌に合わせて踊るチコちゃん。
チコちゃん「もうええわ!」岡村「勘弁してよっ!」
残念ながら「岡村。ナイス歌唱力だけど、ボーっと生きてんじゃねーよ!」と一喝。
というわけで、チコちゃんの答えは、
太陽のあたたかさは直火じゃないから
夏菜「は~。」「え~?」納得したようなしてないような。
チコちゃん「みんなね。二言目にはね、考えたことない考えたことないって。じゃあ考えたら分かるんですか?って話なのよ。」厳しい態度のチコちゃんw
解説は芝浦工業大学の山田純教授。
まず山の上の方が太陽に近いという点についですが、太陽と地球は大変な距離離れているので山に登ったからといって大した変化はないとのこと。
世界一高い山と言えば標高8848mのエベレストが有名ですよね?
その高さは富士山およそ2.3個分。
スカイツリーならおよそ14個分の高さに相当します。
太陽と地球の距離は約1億5千万km。
エベレストの頂上に登ったくらいでは近づいたうちに入りません。
つまり山の上の寒さと太陽までの距離は全く関係ないというわけですね。
ギリシア神話のイーカロス(イカロス)のロウで出来た翼が太陽に近づいたことで溶けるという話はウソということになりますね。
地球が太陽によってあたためられているのは太陽の電磁波の働きによるもので、電子レンジと同じような原理です。
コンロのような直火ではなく電子レンジと同じ仕組みなんですね。
太陽の表面温度はおよそ6000℃。とても熱いですが、地球までの距離を考えるととても届く距離ではありません。
その代わり、太陽が放出する電磁波が地球の表面にぶつかり、地表の分子を激しく振動させることで熱を発生させます。これが地球が太陽にあたためられる仕組みです。
食べ物の分子にマイクロ波を当てて振動を起こして熱を生む電子レンジと同じ原理ですね。
私たち人間も、太陽の電磁波によって体の表面の分子が振動することで太陽をあたたかいと感じるのです。
となると、山の上も下も同じようにあたたかいはずでは?と思うかもしれませんが、実際には山の上になると寒くなりますよね。
スポンサーリンクこれを説明する山田教授。
山の下にある、あたためられた空気の中の分子は激しく運動していますが、激しく運動していればいるほど温度が高い状態となります。
このあたためられた空気が上昇すると、山の上は気圧が低いために空気が膨張、この時に分子は自分のエネルギーを使って膨張するために分子のエネルギーが失われて激しく動いていた分子がゆっくりと動くようになります。
激しい運動で温度が高いということはその反対のゆっくりした運動になると温度が低くなりますので、山の上は温度が低い状態が作り出されるわけですね。
山田教授「分かりました?」説明を聞きに行ったスタッフさんに念を押す山田教授。
スタッフ「・・・はい。分かりました。」ちょっと怪しい返事。
さて、インタビューを終えたスタッフさんは局に戻りますが頭を抱えます。
スタッフ「分かったって言っちゃったなぁ・・・。」
そこに肩を叩く人物が、振り返ると、
サウスポーでおなじみの三日市ディレクターの姿が。奇しくも2人ともスキンヘッドと坊主姿。※詳細は左投げピッチャーのことをサウスポーという理由は?その意味や語源は?をチェックしてみてください。
三日市D「自分の思った通り、やればいいんだよ。」
岡村「あれ?この人見たことある。」
チコちゃん「サウスポーの人ね。」
岡村「サウスポーの人や。答え出ぇへんかった人や。」
ということでここで「思わずわかったフリをしてしまったディレクターが作ったVTR」
ナレーションの声は山本ディレクターが務めます。
浜辺に立つ男性8人を空気中の分子に見立てるVTR。かなり風の強い日ですねw
手足や額に万歩計を取りつけて分子の振動数とします。
その場で激しく体を揺らして万歩計の回数を稼ぎます。30秒間で合計5631回という数値。これを地面に近い空気であたたかい状態とします。
岡村「なんか分かりやすい実験になってない?」
次に上昇した空気が膨張する場合。
分子が自分のエネルギーを使って膨張するために分子のエネルギーが失われて動きがゆっくりになるという点に注目して、
体を揺らしながら外に広がっていく男性8人。広がる動きをしたために揺らす運動はぎこちないものになりますよね?結果、振動数は4447回に減少。
山本Dナレーション「このように空気が膨張すると分子の振動数が減り、確かに温度が下がるという結果になった。」
岡村「合うてんのかな?」
このVTRをチェックした山田教授は「まあ。こんなもんですね。」首をややかしげながらも一応OKはもらえたようです。
そしてこれが結論。
ナレーション「とにかく。山の上の方が太陽に近いのに寒いのは太陽のあたたかさは直火じゃない上に山の上の方が気圧が低いので空気が膨張。その際、空気中の分子の振動数が減るから。でした。」
山田教授「チコちゃん。難しくてゴメンね。」
チコちゃん「ううん。子宮で理解してる。」
岡村「これは難しいな。そもそもディレクターの方が理解してないのに、こっちが理解しようっていうのは、余計難しいよ。どうですか?今私たち見させてもらいました。」
スタジオの山本Dは「ちょっと苦しいですね・・・」と一言。
チコちゃん「言うな。言うな。苦しいって言うな。でもね。正直に行こうという番組だから。」
岡村「分からない時はやっぱり分からないって言わんとダメですよね。知ったかがやっぱり一番アカンよね。」
ここで塚原愛アナから補足。
熱というものは基本的に物体から物体に伝わるのですが、地球の太陽の間には宇宙空間という真空状態があるため、熱を伝えるモノが存在していません。ということで太陽の熱は地球には届かないというわけですね。
太陽を向くと熱いと感じると食い下がる田中美佐子さんですが、それは電磁波の働きによって人体の分子が振動して熱を発生するのでそう感じるということですね。
チラチラと岡村さんの視線の先に入ってくる山本ディレクター。
岡村「ちょっとあなた外れててください!」
ここでテロップで「ドラマ10 デイジー・ラック」の番宣。周防薫役で夏菜さんが出演されてますね。
電磁波の振動であたためられるという塚原さんの説明でやっと納得の一同。
最後に補足と注釈。
太陽の電磁波が人体に悪影響を与えることはほぼありませんが、紫外線の含むため過度な日焼けには注意してください。という注意。
※テロップやナレーションでは「太陽の電磁波が人体に影響することはほとんどない」となっていますが、これは誤りのような気がしますね。恐らく「悪影響」だと思われます。まあ文脈から分かるのでいいですけど。
スポンサーリンクここでミニコーナーのにらめっこが再登場。
「にらめっこしましょ。あっぷっぷ!」のチコちゃんのかけ声の後に、チコちゃんが変顔披露。
7秒ほどの非常に短いコーナーですね。
今回はパーティー用のメガネのような丸い縁のメガネに太眉、ヒゲ姿。
前回も3問目の後に差し込まれていましたのでこのポジションが定位置になるんでしょうか?
チコちゃんの疑問その4
なぜ「男は青」「女は赤」?
4問目は男と女の微妙な関係についてくわしい大人はだーれ?という問いかけ。
指名は田中美佐子さんですが、
田中「全然知らないっ!」手をクロスしてばってんポーズでちょっとぶりっ子。
チコちゃん「かわいくないっ!」とバッサリw
男女のイメージカラーについて答える田中美佐子さんですが、
男について「茶色?」というトリッキーな返答。
改めて「青!」と言い直して「まぁ最初から言ってくれても良かったんだけどね。」とチコちゃんからダメ出し。
ここでチコちゃんの疑問、
なんで男は青で女は赤なの?
田中「えっこれ理由ある?」
チコちゃん「理由あるから聞いてんのよ!あなた何しに来たのよ!」
静脈と動脈から連想する田中さん。
静脈はあまり役に立たないと言い出しますが「絶対必要じゃないですか?」と岡村さんが一言。
さらに「動脈ってほらここをドーンと真ん中・・・あっ!動脈が男か!」ちょっと下ネタ的な発想のミチャミチャw
岡村「動脈が男・・・どういうこと!?何!?」
結局、ボーっと生きてんじゃねーよ!が炸裂。
ということでチコちゃんの答えは、
庶民が貴族にムカついたから
静まる解答者一同。
チコちゃん「みんなこの時怖いのよ。」
解説は東京家政大学の能澤慧子名誉教授。
男女の色分けの感覚は生まれつきではなく社会的・歴史的影響を強く受けているそう。
岡村「入ってくるわ。この人の声が。」
ゆったりとした口調の能澤教授。
男女の色分けについて代表的なのはトイレのマーク。
このマークの色を決めた人物はグラフィックデザイナーの道吉剛さん。
1964年の東京オリンピックの際に初めてトイレを青と赤の表示に。
トイレマークのデザインは以前からありましたが、男性がスカートを履く国もあるということで男女で色分けすることに。
道吉さん「正直、私には男は青、女は赤という感覚はありませんでした。」
戦後の貧しい日本では身の回りにカラフルなものは少なく、男女を色で分けると言う感覚は道吉さんにはなかったそうです。
しかし、色分けについて考えていた時に目に入ったのはアメリカ人の子どもたち。そこにいたのは青っぽい服の男の子と赤っぽい服の女の子でした。
このイメージカラーが万国共通なのでは?と考えた道吉さんはトイレマークの色分けとして提案。これが東京オリンピックで採用されたのです。
スポンサーリンクこの色分けの起源は18世紀のヨーロッパでの出来事がきっかけであるそうで、
実はそれ以前では男性が赤を身に着けることも多かったのです。
18世紀以前のヨーロッパでは貴族などの上流階級は赤などの派手な衣装を身にまとっていました。
例えば有名なナポレオンの絵画「ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト」はフランスの画家ジャック=ルイ・ダヴィッドによって描かれましたが、赤いマント姿が印象的ですよね。年代的には1801年から1805年の間に描かれたものです。
Google画像検索「Bonaparte franchissant le Grand-Saint-Bernard」
ちなみにこの絵画は5枚あるというのはご存知でしたか?
さて、本題に戻ると、派手な衣装を好んだ貴族階級に対して、庶民の衣服は染色されない素材のままの色が多く、くすんだ黒に近い色が主でした。
しかし、18世紀後半~19世紀前半にかけてイギリスで技術革新が起こります。それが世にいう、
産業革命
庶民の生活レベルが劇的に向上。
経済力とプライドを見につけた庶民は貴族への反発するようになります。
能澤教授「言ってしまえば貴族にちょっとムカついていたって事ですね。」優しい声で語る能澤教授w
そんな反発心の表れとして庶民の男性は貴族とは真逆の色である青系の色、暗めでシックな色の生地を好んで着たそう。
一方で女性たちは明るい色の服を着るように。
こうして男性=シックな青、女性=明るい赤というイメージが根付いていきます。
ちなみに女性がピンク色の服を好んで着るようになったキッカケは?
アメリカ大統領夫人、ファーストレディの「マミー・アイゼンハワー」だと言われています。
彼女は1953年、第34代アメリカ大統領ドワイト・D・アイゼンハワーの就任式典にピンク色のドレスを着て登場。世界中の女性の注目を集めたと言われています。そこから後の大統領夫人にもピンク色が継承されるようになり、モードの世界にもピンク色が流行。
実は1953年公開の「ローマの休日」で主演のオードリー・ヘプバーン(ヘップバーン)が着ていたドレスは鮮やかなピンク色だったんですね。
Google画像検索「Roman Holiday pink color」
ということで、
男は青、女は赤なのは庶民が貴族にムカついたから
能澤教授「ちなみに私は紺色が好きです。」
チコちゃん「果たして今のはボケなのかどうか。」
田中「すっごい分かりやすい説明だった。」
チコちゃん「さっきに比べてみたいな言い方してるんじゃないわよ!」
岡村「どうですか?理解出来ましたよね?今のは。」
山本ディレクターが再登場。
チコちゃん「そこにいるんじゃないわよ!ずっと。褒めてもらいたいみたいな顔して。」
一度引っ込んだものの何故か再度前に出て来ていた山本ディレクターw
岡村「VTRってこうやって作るんか~みたいな。」
最後の補足。
日本でも室町時代の武家や皇族などの上流階級の人々は赤などの明るい色の着物を好んでいたそうです。
ローマの休日や大統領夫人がピンク色の服を着ていたのは当時の流行色だったからという捉え方もあるようですね。
まあいつものエクスキューズ。諸説あるということですね。
スポンサーリンクひだまりの縁側で・・・コーナー
ここで視聴者からのお手紙を紹介するコーナー。
「岡ちゃん」とチコちゃんが初の呼び方をしています。
江戸川の黒い鳥、キョエちゃんが今日もお手紙を届けてくれていますね。
今日は長めにバタバタ羽ばたくキョエちゃんと岡村さん。
チコちゃん「おう。長かったわね。」
今日はイラスト付きのおハガキのようですね。
しっかり「五才」と表記されていますが実年齢は「本当は、八才」だそうですw
メッセージの内容は、
チコちゃんの勉強法についての質問ですね。
さらに最後には、
「チコちゃんの苗字はなんですか?木村ですか?」という核心を突く質問w
木村チコというフルネームについては、
チコちゃん「それではないのかな~。苗字はちょっと置いときましょうかね。う~ん。色々ね今後の展開で変わっていく可能性があるから。」
ということで、岡村さん曰く「苗字がチ、名前がコ」ということにしておくようですね。
チコちゃん「そう。チ・コ。今んとこね。ジーコみたいになっちゃったけど。」
ここで質問内容に答える形でチコちゃんオリジナルの記憶術について。
喋る内容は頭文字で覚えるそう。
例えば「警察の過去の不手際」だったら、ケ・カ・フでカケフじゃないと覚えるとのこと。
チコちゃん「ミスタータイガースが右のバッターボックスに立ってるみたいに覚えるの。」
何だこの記憶術はw
ちなみに岡村さんは「我々は詰め込み教育の敗北者ですから。受験のためだけにやって、合格通知が来たら全部忘れましたもんね。」とのこと。この「詰め込み教育の敗北者」というワードは岡村さんがよく口にするワードで、オールナイトニッポンでもよく出てきますよね。
8才で勉強のことを気にするおハガキに感慨深いような2人ですが、
チコちゃん「私、8歳の時、どうしてるんだろうね?」
岡村「そうか。5歳やからな。」
チコちゃん「そうそうそう。危ない危ない。今記憶辿ったけど3歳しかなかったから。」
岡村「5歳やからそりゃそうや。」
ということで回答のまとめ。
チコちゃん流記憶術
しゃべる内容の頭文字を覚える
ナレーション「おたよりお待ちしています。」
キョエちゃん「バカー。」
でエンディング。
ひだまりの縁側で・・・コーナーでエンディングもこれから定着していくんでしょうか。
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから。