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井上尚弥がマクドネル戦後に村田諒太に話した「ゴロフキンパンチ」とは何か?


5月25日に東京・大田区総合体育館で行われたボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ。日本の井上尚弥が英国のジェイミー・マクドネルに挑戦した試合では1R、112秒でTKOによって井上尚弥が勝利を収め、国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げるという試合結果に終わりました。この試合はフジテレビ系で生中継されていたのですが、試合直後に行われた井上尚弥のインタビューではフジテレビの三宅正治アナ、香川照之、村田諒太、中村アンといった面々と共に試合映像を振り返るというシーンがありました。

そこでは自身の試合映像を振り返りながら井上尚弥が隣に座る村田諒太に対して「ゴロフキンパンチみたいな。」と声をかけるという場面がありましたが、このゴロフキンパンチとは一体何なのでしょうか?

その謎について詳細をご紹介します。

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ゴロフキンパンチと言ったシーン

試合映像を振り返りながら、ワイプ処理で井上尚弥と村田諒太がが映るシーン。

試合開始から80秒付近の映像で、

三宅正治アナ「ちょっとグラつかせた。」

井上尚弥「ちょっとあのゴロフキンパンチみたいな・・・」

村田諒太「下からね・・・」

試合映像を振り返りながらの場面で場内音声にかき消されるような感じなので語尾が不明瞭ですが、井上尚弥がはっきりと「ゴロフキンパンチ」と言いながら村田諒太に話しかけ、それに対して「下から」というワードを答えているのは分かります。

このやり取りがあった直後に井上尚弥が左のボディを当ててダウンを奪うシーンが続きます。

ゴロフキンとは

ボクシングファンであれば知らない人はまずいないであろうゴロフキンについてですが、

ゲンナジー・ゴロフキン(Gennady Golovkin)

カザフスタン出身のプロボクサーでWBA(スーパー王座)、WBC、IBF、IBOミドル級王座に君臨するチャンピオン。

規格外のパワー、正確無比なパンチテクニック、巧みなフットワークや安定感抜群のボディワーク、さらに389戦(プロ39戦、アマチュア350戦)をこなしてもなおダウンを奪われたことがないというタフネスも持ち合わせるなどおよそ死角が見当たらない絶対王者として有名ですよね。

海外のボクシング中継ではほぼニックネームの「GGG(トリプルG)」の名称で呼ばれるのもお約束。

こちらはゲンナジー・ゴロフキンのKOシーンを集めたハイライト動画。

こちらもKOシーンを集めたハイライト動画ですが、BGMとしてかかっているThe White Stripesの『Seven Nation Army』は入場曲として使用していますね。

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井上尚弥のパンチ

では井上尚弥自身はどのパンチを指して「ゴロフキンパンチ」と言ったのかというと、

こちらの動画では1:19付近。

左のフックを当ててマクドネルをグラつかせたシーン。

こちらは観客席からの映像。1:29付近。

香川照之が「手応えのあるパンチはあったんですか?」と質問したのに対して「おでこというか。最初の左フック。カチンと当てた所は手応えあって。ちょっと足も若干グラついてたんで。」と説明したパンチですね。

ゴロフキンパンチ=オーバーハンド?

ではこのパンチについて一般的にはどう言うのか?についてですが、これはオーバーハンド(パンチまたはフック)と呼ばれるフックの一種とされています。

英語だとそのままoverhandと表記しますね。

総合格闘技の世界でよく見られるパンチで、比較的大きな軌道を描きながら肩から先が遅れてヒットするように打つのが特徴です。

遠心力なども加わってまともに入ると失神KOするぐらい威力のあるパンチですね。カウンターで当たるシーンも非常に多いですよね。

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では総合格闘技でだけお目にかかるかと言うと実はボクシングでも要所要所でお目にかかることがあります。

ボクシングにおいていくつかの種類別に解説した動画はこちら。1:53付近ではゴロフキンが放ったオーバーハンドも収録されていますね。

また、こちらが2014年10月18日に開催されたWBA・WBC世界ミドル級王座統一戦 ゲンナジー・ゴロフキン vs マルコ・アントニオ・ルビオ戦のハイライト動画。左のフックをおでこから脳天にかけて突き刺してそのままKO。

というわけで井上尚弥が村田諒太に話したゴロフキンパンチとはオーバーハンドのことだったわけですが、ゴロフキンはこのパンチだけでなくボディ打ちもトレードマークにしていますよね。

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