ラグビー日本代表を支える神の手トレーナーの肩こり解消ストレッチとは?櫻井翔も激変!
2015年のラグビーワールドカップで日本が歴史的な勝利を挙げたあの快進撃を裏で支えたのは実は神の手を持つという名トレーナー・佐藤義人さん。そんなゴッドハンド佐藤義人さんが紹介した肩こり解消ストレッチとは、壁さえあれば誰でもどこでもすぐに実践可能なトレーニング方法でしたが一体どんなものだったのでしょうか?
取材に向かった嵐の櫻井翔キャスターは肩こり持ちという事ですが、実際に短時間の施術を受けてみてその体の激変ぶりに驚くというシーンも。
というわけで11月6日に「NEWS ZERO」内で放送された内容を元に詳しくご紹介します
スポンサーリンク佐藤義人
京都・京田辺市のSPED’Sというトレーニング・コンディションジムでスーパーバイザー兼任チーフ トレーナーとして日々体のケアを担当してるのが佐藤義人さん。
2015年のラグビーワールドカップでは日本代表チームに代表スタッフとして帯同して選手の体のケアを担当。
出場20チームのうちで日本だけが唯一一人の離脱者(怪我を理由に帰国するケース)も出さなかったという記録も残っているそう。
あの歴史的勝利を裏で支えた名トレーナー。選手からの信頼も厚く「神」と呼ばれているそう。
実はワールドカップ中、9月23日の試合でマフィ選手が担架で運ばれるほどの負傷で退場しますが、その後に佐藤さんが施術した事で10日後の試合には無事復帰出来たという事も。
櫻井翔の体をチェック
個人個人の自分でも意識できないレベルの小さなクセの動き。
それが原因で生じるのが骨のポジション・筋肉の正しいポジションの僅かなズレ。
そんなズレをきちんと整える事でその人の持っている最大限の治す力を引き出すというのが佐藤さんの神髄。
というわけで早速、櫻井翔さんが体をチェックしてもらう事に。
チェックと言っても歩いている所を観察するというチェック法。
櫻井「それで何か分かるんですか?」
佐藤「色々とちょっと。笑。すごく大事な作業になりますので。」
あくまで普段の通りに歩く姿をチェックする佐藤さん。
佐藤「今ので大体分かりました。」
櫻井「ホントですかっ!?」
歩き方から櫻井さんの重心は基本的に右側。
右肩の位置や肋骨の胸の下辺りの筋肉が全て右に傾いているという佐藤さんの分析。
櫻井「だからか。たまに痛くなるんですよね。」「すげー。ちょっと怖い。笑」
その右側への傾きは肩の可動域にも影響が出ているという見立て。
椅子に腰かけて佐藤さんの補助で腕をそのまま上に挙げていきますが左肩と右肩では明らかに上がる角度に違いが。
櫻井「おじいちゃんだ。笑」
右肩の可動域が狭いんですね。
スポンサーリンク骨&筋肉を正しい位置に
続いて佐藤さんの施術で骨と筋肉のポジションを正しい位置に戻していく事に。
歪みの一番の原因は股関節という佐藤さん。
仰向けに寝た状態で膝を曲げると右側の足が引っかかるという見立て。
すると櫻井さんの脚の付け根のお腹部分を押さえる佐藤さん。
ねじろうとする動きの佐藤さんに抗うようにお腹の筋肉を使って真っすぐに戻す動きをするように指示。
すると、あっという間に膝が胸に当たるぐらいにまで股関節の可動域が拡がりました。
再び腰かけた姿勢で肩を上げていくと右肩の狭かった可動域がすっかり改善。
櫻井「肩まで変わるんですか!?」
櫻井さんの場合は股関節と肩がリンクしている状態という事で、股関節の歪みを治すと肩も一緒に治るというメカニズムだそうです。
櫻井「ゴッドだ・・・ゴッドがいる。」
正しい位置に保つトレーニング法
続いては正しい位置に戻った骨や筋肉をキープするためのトレーニング法についての指南。
その方法とは、
これはラグビーのトップ選手たちも実際に行っているトレーニング。ラグビー選手もかなり軽めのウェイトを使って肩のトレーニングをしていますね。
これは肩の内部にある普段上手く使えていない筋肉を鍛える狙いがあるそう。
軽いウェイトにもかかわらず、選手ですらが悲鳴を上げるほどのキツさ。
櫻井さんは試しに片手に1kgずつという軽い設定で試してみますが、10回行うだけで筋肉が張って来るそう。
このような本来の正しい位置に骨や筋肉を持っていくというトレーニングメニューを複数行う事で徐々に体のパフォーマンスが引き出せるようになっていくとの事。
これを考慮しないで間違った負荷のかけ方をするとトレーニングすればするほど歪んだ体になるというマイナスの効果も。
スポンサーリンク肩こり解消トレーニング
櫻井さんも悩んでいるという肩こり。
その肩こり解消に効くトレーニング方法も佐藤さんが伝授。
壁さえあればどこでも誰でも出来るというお手軽なストレッチ(トレーニング)となっていますね。
“お手軽”と言っても実はそこに鍵があるんですが・・・。※後述
スクワット時のポイントは背中の筋肉を縮めるような意識で胸が壁から離れないように注意。
実は3点を付けたままスクワットするだけでも出来ない人は出来ません。実際にこの画像のように深く腰を落とすのは結構な難易度。
お手軽と言っても「出来る人にとっては」壁があればどこでも出来るという意味なんですね。
逆に出来ないという事は骨・筋肉が正しく使えていない証拠。つまり肩こり持ちの傾向が。
この姿勢でスクワットをするには肩甲骨をグッと寄せながら動かないといけないので肩こりや首のトラブルに対して大きな効果が期待出来ると佐藤さん。
このスクワットを続けて慣れて来ると、どんどんお尻が下に下げられるようになってくるとの事。その頃には体の歪みも解消されているハズです。つまり画像のような位置までしっかり腰を落とせるようにトレーニングが必要。
つまり、マッサージやストレッチで治してもらうというアプローチではなく、トレーニングによって自分で治る体にして行くというアプローチというわけです。
スポンサーリンク“壁スクワット”の注意点
佐藤トレーナー直伝の肩こり解消スクワットは壁に向かって行うので「壁スクワット」「壁向きスクワット」(英語だと”wall squat”)の分類ではありますが、これらのキーワードで紹介されているページはその多くが似て非なるものなので注意が必要です。
通常、壁スクワットというとただ単に壁に向かってスクワットを行う事で正しい姿勢を身に付けるという、スクワットのフォーム矯正的な意味合いが強いので、胸を壁に付けるという大事なポイントが抜けている事が多いんですよね。
例えばこんな動画。これはこれで有益なフォーム矯正用のトレーニングなのですが、肩こり解消という面から見るとちょっと不向き。ちなみにこの動画内では「バットウィンク(butt wink)」というスクワット時の悪い動きが出てしまっているのでそういう意味でもこの動画はあまり参考にしてはいけません。
ですから動画を参考にという事であればコチラがおすすめでしょうか。佐藤トレーナー指導のスクワットとほぼ同じような内容になっているのでコチラであれば問題なさそうです。※こちらの動画でも僅かにバットウィンクが起きちゃってるんですけどね・・・。
バットウィンクの補足
補足しておくとバットウィンク(butt wink)とは読んで字の如く「お尻のウィンク」の事でお尻を下げた時点で腰が丸まってしまう動きの事。多少動く程度あれば脊椎に掛かる負荷は極端に変わらないので問題にはなりませんが、クルンと丸まる動きにまでなるとNG動作。
こうなると腰に余分な負担がかかって腰痛の原因にもなるので要注意。
バットウィンクを起こしてしまう理由としては股関節周りの柔軟性が低いからというのが主に言われる事ですね。
そう言えば先ほどの櫻井翔さんの例でも股関節周りが硬かったですよね?となるとバットウィンクを起こしやすい身体の動きになってしまうんですね。
いや。お尻を下げて行ったらどうしても腰が丸まるものでしょ?と思う人はコチラの動画をどうぞ。中国の重要上げ選手、呂小軍のトレーニング映像です。
これだけ強烈な重さを担いで、ここまで深くお尻を落としても腰が丸まる事が一切ありませんよね。
この点も意識しながら肩こり解消スクワットに取り組んでもらえたらと思います。
バットウィンクがどうしても起きてしまう場合は、そのバットウィンクが起きたポイントが現時点でのお尻を下げられる限界だと思ってもらって、それよりは無理に下げないようにしましょう。
バットウィンクが起きないように注意しながら出来るだけお尻を下げていくトレーニングを日々行っていけば、そのうちお尻をしっかり落としてもバットウィンクが起こらない正しい筋肉・関節の使い方が身に付くと思います。
トレーニングによって自分で治る体にして行くというアプローチはこの辺にも生きて来ますね。